こんにちは、遊佐です。
以前よりこのブログでは、「コーデの中でパンツは最重要アイテムになる」とお伝えしてきました。
パンツ(ボトムス)を始点にしてコーデを組み立てていこうじゃないかというわけですが、じゃあどんなパンツを選ぼうかということで、今回のブログではパンツをカテゴリー別に分けてラインナップしてみました。
定番や流行、そして個人的に思う使い勝手の良さを加味して選んでいます。
いざパンツを買おうを思った際に、自分は一体どういうパンツが欲しいのか、または必要なのかと漠然としていることもあると思いますので、そんな時にこの記事を都度参照して頂ければ幸いです。
- パンツ難民である
- 違うテイストのパンツを穿いてみたい
- ファッションに迷走中
【ズボンの手引書】メンズパンツの流行りとは?定番からトレンド含めて紹介します。
シルエット別
テーパード
テーパードは腰回りにゆとりがあり、膝下はテーパードしている形です。この場合、腰回りにはプリーツが入っていることが多いですね。
プリーツが入ったパンツはシルエットがエレガントになりますので上品な印象を作れますが、それだけだと父親世代が穿いていたようなダボっとしたパンツになり、今のファッションでは扱いにくい。
そこで現代的にアップデートされているのが、膝下テーパードが加えられたデザインです。
実際にいくつか見ていただきましょう。
TOPS: CABaN
PANTS:Tomorrow Land
SHOES:Crockett & Jones
TOPS:GRAN SASSO
PANTS:BERWICH
SHOES:Crockett & Jones
TOPS:UNIQLO
PANTS:DIGAWEL
SHOES:PELLCIO SUNNY
ゆったりとした形ゆえにリラックスした雰囲気を演出し、ファッションにおいて重要な「抜け感」を作ることが出来ます。
無論パンツだけで抜け感を完全に演出することはできませんが、コーデを組む上で大きなアドバンテージになってくれます。
また、それぞれテイストは違いますが、形自体にはテーパードが採用されています。中にはワイド気味になっているものもあり、ワイドパンツが苦手な方にもトライしやすいものになっています。ワイドパンツだと膝下もドカンみたいに太くなっているものが多いのですが、それだとコーディネートするのが難しいんですよね。
その点、テーパードが効いているだけで、一気に穿きこなしやすくなります。
スリム
スリムはタイトシルエットのコーデが主流だった2000年代を象徴する形で、長らくパンツ界の中心となっていました。
ゆったりシルエットが主流になっている今では、先にご紹介したワイド型が何かと紹介されがちですが、もちろんスリムが時代遅れとかではなく「定番」として今でも人気です。
やっぱり使いやすいんですよね。
それにパンツ界の王者「インコテックス」がそうであるように、単純に足を格好よく見せてくれるパンツのシルエットはスリムを置いて他にありません。
TOPS:UNIQLO
PANTS:nonative
SHOES:PELLCIO SUNNY
TOPS:UNIQLO
PANTS:CIOTA
SHOES:PELLCIO SUNNY
ワイドパンツやワイドテーパードは洒落感はありますが、やや趣味性が高いシルエットをしているので、純粋にカッコいいかというと必ずしもそうではないんです。
汎用性も高くないですし、ましてや洋服にそこまで興味がない人にとっては使い勝手が良くありません。
その点、スリムパンツはシンプルに、そして気軽にかっこよさを体現できるパンツだと思います。
また昨今はトップスにボリュームの出るものが多いので、ボトムスにスリムパンツをもってくると全体のバランスが取りやすい。
昔はそれこそ全身細身スタイルが流行りでしたが、今はリラックスしたスタイルが主流です。同じスリムパンツを使うにしてもアップデートした使い方が求められます。
かっこよく見せてくれるとはいえ、だるんだるんの体型ではそれも叶いません。30代以上の男性の方々。体型の維持に努めましょう。
ストレート
皆さんは普段、ストレートのパンツを穿いていますか?
ストレートシルエットは特にお洒落に興味がない人も何気なく穿いていることが多く、お洒落パンツとしてとりわけ魅力を感じる人は少ないのではないでしょうか。
先ほども書きましたように、足をカッコ良く見せるパンツとしてはインコテックスにしろPTにしろスリムパンツが代表作となっていますし、お洒落なシルエットとしてはベルウィッチのようなワイドテーパードが覇権を握っています。
ですが最近、ストレートシルエットを採用しているパンツブランドがちょこちょこ出てきています。
TOPS:UNIQLO
PANTS:nonnative
SHOES:birkenstock
今はリラックススタイルが主流と話しましたが、その流れに沿っているワイドテーパードは良くも悪くも洒落感が強めに出ます。それに対してストレートは自然体での着こなしが可能です。若干テーパードはしているものの弱めに抑えらえており、極めて自然なシルエットを形成します。
これじゃないとハマらないというコーデがあるので、やはり欠かせないなといったところですね。
ですがシルエットに癖がない分、エッジを効かせにくく凡庸なコーデに陥りやすいので、コーデが難しいパンツでもあります。
特徴がないアイテムほど着こなしが難しいものですね。
ワイド
TOPS:yleve
PANTS:yleve
BELT:j&m davidson
SHOES:crockett&jones
最後がワイドパンツです。
ワイドパンツは苦手な方も多い形かと思います。特に40代以上の男性になってくると、よほどお洒落に興味がない限りは手を出そうとはしないでしょう。
ファッション性が高いパンツであることには間違いないので、大人の男性としての品位を保ちつつ、うまく取り入れることさえできれば、強力な武器となってくれるはずです。
ですが身長といった制約条件がどうしてもつきまとうパンツなので、無理して穿くパンツではありません。
カラー別
ブラック
ひと昔前までは、普段使いにおいて黒のアイテムは扱いにくい色とされており、イタリアブランドに至ってはありえない色として黒色のアイテムをラインナップしないところがほとんどでした。
ですが2010代中盤からモノトーンがトレンド入りし、トラッドの世界にもモードテイストが入ってきました。そしてイタリアブランドも黒のアイテムを扱い始めます。
TOPS:aton
PANTS:still by hand
SHOES:birkenstock
今では黒のアイテムをラインナップしていないブランドの方が少ないのではないかと思うほど、ファッションに欠かせない色になっています。
メンズではモノトーンコーデが主ですが、レディースでは黒を軸に緑や青、オレンジなど明るい色を組み合わせるカラーコーデが顕著で、メンズでも推奨です。
ネイビー
皆さんのクローゼットに1本は入っていると思われる色がネイビーではないでしょうか。
扱いやすさの代名詞のような色で、高い着回し力を発揮します。
TOPS:UNIQLO
PANTS:entre ami
SHOES:birkenstock
またネイビーは色味の幅がとても広く、色味によってはコーデしにくいものもあるので、パンツの所有本数が少ないうちは、濃紺をまず選ぶといいと思います。
濃紺はブラックで代用出来てしまうことが少なくありませんが、ネイビーの柔らかい印象はブラックでは出せないので、やはり1本はストックしておきたい。
着回し力は確かに高いものの、その分凡庸なコーデになることも多いので、ネイビーだからこそ丁寧に扱ってみるぐらいの感覚でコーデしてやるといいかもしれません。
グレー
グレーはブラックと同様にモノトーンカラーですが、ブラックとはまた違った魅力があります。
TOPS:UNIQLO
PANTS:nonnative
SHOES:PELLCIO SUNNY
グレーの魅力は大人っぽい印象を出せること。
ブラックも大人っぽいのですが、威圧的でやんちゃな印象になるときもあります。
その点グレーはモノトーンとしてのクールな印象を備えつつ、幾分か柔らかい印象になるんですよね。
モノトーンコーデは今も継続してというか定番のスタイルになっていますが、流行入りした数年前に比べると、少し変化を感じます。
具体的には白黒のコントラスト強めの合わせから、グレーを織り交ぜた階調のある合わせにシフトしているような気がしますので、その点からもグレーはおすすめです。
カーキ
TOPS:無印良品
PANTS:ordinary fits
SHOES:J.M.WESTON
カーキ色と言えば厳密には黄土色を指しますが、ここでは日本で一般的に認知されているオリーブ系カラーとして紹介しています。
カーゴパンツが好きな方にとっては馴染みのある色で、普段のコーディネートでもよく取り入れているのではないのでしょうか。
黒色と組み合わせるカラーコーデが最も多く、街中でもよく見かけますが、さすがに飽和感がありますのでアレンジをしていきたいところですね。
カーゴパンツ以外だとガーメントダイのチノパンでもよく見かける色で、ファッションコンシャスな色として見られることが多いです。
ベージュorブラウン
モノトーン以外の色で個人的に好きな色がブラウンやベージュです。
黒色のシューズを組み合わせるコーデが好きなんですよね。
TOPS:auberge
PANTS:berwich
SHOES:Crockett & Jones
ネイビーを基調としたトップスを合わせてアズーロエマローネをきめるのもいいのですが、若干芸がない気もしますので、白抜きボーダーにすることで変化をつけます。
TOPS:steven alan
PANTS:mando
SHOES:birkenstock
ベージュは特に春夏に人気でしょうか。
明るい色とのカラーコーデを楽しみつつ、足元はやはり黒で締めると色統制が取りやすいかと思います。
柄
無地以外のものも持っておくといいですね。
僕はグレンチェックをよく使用しています。
白ベースやグレーベース、ブラウンベースなど種類がありますが、使いやすいのは写真のようなグレーベースでしょうか。
他、ストライプ柄もおすすめなので、ご自身の好みに合わせて選ぶといいと思います。
個人的にモノトーンのネイティブ柄に興味があり、昨年あたりから色々探しているところです。なかなかいいのがありません。
デザイン別
スラックス
スラックスと聞くとスーツの組下などオンスタイルでのパンツをイメージする方がおられるかもしれませんが、ここでいうスラックスとはあくまでもデザインのことで、カジュアルで使えるものを指しています。
スラックスにはチノパンも含まれますし、デニスラなんかもそうですね。
クリースが入っているとよりドレスライクでいかにもスラックスらしく映りますが、写真のようなノークリースのものももちろんスラックスです。
他にもウェストがゴムになっているイージー仕様になっているものもあります。
今のカジュアルファッションではスラックスの人気がかなり高く、冒頭で紹介しましたワイドテーパード型で作られていることが多いです。
素材を問わず、スラックスは現代ファッションにおいて欠かせないアイテムとなっていますので、ぜひクローゼットに入れておきましょう。
5P
5Pのパンツといえばジーンズをイメージしがちですが、他にも写真のようなカツラギや今の季節ならモールスキンが生地に使われていることが多いです。
スラックスとはまた違うカジュアルな雰囲気を作るのに欠かせないデザインで、シルエットでいえばスリムやストレート型で使われます。
スラックスでは綺麗すぎるコーデの場合にスイッチさせると上手くいくことが多いですね。
スラックス人気の影に隠れがちですが、なくてはならないパンツデザインの一つです。
ジョガーパンツ
TOPS: scye
PANTS: rainmaker
SHOES: adidas
ジョガーパンツはジョギングする人が穿くパンツに由来し、裾がリブになっていたりウェストにドローコードが付いていたりします。
ファッションにスポーツミックスが根付いた今、とても重宝するパンツですが苦手な人も少なくありません。
確かにややもすると子供っぽい印象になることもありますし、ワードローブとの相性が良くない人もいるし、そもそもどうやって穿くんですか??という人も一定数いるでしょう。
ですが大人カジュアルに求められる「抜け感」を出すにはもってこいのパンツで、逆にジョガーパンツじゃないと成立しないコーデもありますので、1本持っておくといいかと思います。
スウェット生地が多い傾向にありますが、それだと大人世代にはカジュアル過ぎてしまうこともありますので、ウールやニットで作られたものを選ぶとコーディネートに混ぜ込みやすくなるでしょう。
カーゴパンツ
おすすめしておいてなんですが、カーゴパンツを街中で穿いている人を見かける機会が年々減っているように思います。
特に20代の若い世代ではクリーンな服装が主流になっていますので、カーゴパンツは流れの外に置かれがちに。もしかしたら一度も穿いたことがない人も多いんじゃないかな。
逆に30、40代世代にはカーゴパンツに触れてきた人が多いので、毎度お馴染みのアイテムですね。中にはとんでもない知識量で語る人も多い、本当に奥が深いアイテムです。
僕自身は他のパンツに比べて穿く機会はそう多くありませんが、たまに穿きたくなるときがあり、革靴との合わせを楽しんでいます。
カーゴパンツと革靴の合わせには、他のコーデでは味わえない独特の面白みがあるんですよね。
若い世代の方にも楽しんでもられたらなと思います。
まとめ
さてさて、いかがでしたか。
ご自身もお持ちのパンツもあれば、そういえば持ってなかったなというものもあるかと思いますので、皆さんもぜひクローゼットの棚卸しをしてみて下さい。
パンツを制する者はファッションを制する(ちょっと言い過ぎ?)。