こんにちは、遊佐です。
街行く人の中で、颯爽とボーダーTを着こなしている人を見かけることがあるかと思います。
逆になんか野暮ったい、印象に残らないような着こなしをしている人もいる。
同じボーダーTを着ているのに、この差はなんなんだろうか。
そこで今回のブログでは、ボーダーTの着こなしについて話していきたいと思います。
- ボーダーT、バスクシャツのコーデがいまいちハマらない
- なんか子供っぽく見える
- ボーダー服は着ない(実は着たい・・・)
【下手すりゃダサい】30代40代メンズのボーダーT(バスクシャツ)コーデを紹介
ボーダーの服はダサい?
ボーダー服がダサいとは言わないまでも、なんかいまいちな印象を持ったことありませんか?
僕は今でこそボーダーTが大好きですが、昔は敬遠していました。
その理由はボーダー服の一般性。
ボーダーTは洋服に興味がある人からそうでない人まで、若い子からおじさんおばさんまで、多くの人たちが着用します。どこのお店に行っても基本置いてあり、1,000円程度のものもあれば数万円するものもあり、服のバリエーションとして完全に浸透しています。
ここまで市民権を得ている柄物も珍しい。
柄物はお洒落の記号なので、そんなアイテムを誰もが気負いなく着用できるなんで最高じゃないかと言いたいところですが、逆に言えばそれだけありふれているということでもあります。
こういう一般性のあるアイテムというのはファッションにとっては案外難しいのです。
実際、オシャレだと思って気軽に手を出してみたものの、「なんか違う、なんかダサくなる」と思ったことないですか?
誰でも着られるけど、お洒落しようと思って着ると失敗します。
一体何が難しいのか?
選ぶ難しさ
そもそも制作サイドからしてもボーダーTをデザインするのは簡単なようで難しい。ボーダー柄という決まったルールの中で、生地や柄のピッチ、配色、シルエットといった点で気を配っていくわけですが、ベーシックなものを作れば凡庸な印象になるし、追い込みすぎると奇態なデザインになってしまうかもしれません。
そういうアイテムを我々消費者が選ぶというのだから、その難しさはなんとなく理解してもらえるかと思います。
じゃあどんなボーダーTを選べばいいかというと、やはりバスクシャツがおすすめです。
バスクシャツは定番かつ旬なアイテムで、皆さんも見かけない日はないかと思います。そしてヒットするデザインの基準が明確になっており、それに沿って作る各ブランドのものに際立って大きな違いはないので、よほど安価なものを選ばない限りハズれることはないでしょう。細かく見ていくとデザイナーのセンスによる明確な差がありますが、それこそがブランドの個性となっていますので、そのあたりを選ぶ楽しさに据えてみるといいかと思います。
着る難しさ
何を着るかが決まったら次はどのように着こなすかですが、こっちのほうが大切です。
先ほども話しましたようにボーダーTは様々な人が着用しますので、何も考えずにただ着ていたら「お洒落のことなど何も考えておらずにただ着ている人」のイメージに合致し、それ相応の印象を与えてしまいます。こうなるといくら高価なものを着ていようが関係なくなります。
ボーダーTに限らずですが、ファッションはwhatよりもhowの部分が大事ですので、ボーダーTを着用する際には、積極的にお洒落しようとする意識が必要です。
とはいえ今のボーダーTのコーデってどんな感じなんだろ?とふと考えてしまうと思います。
ボーダーTの着こなしで注意すべき点は2つ。
一つ目は子供っぽくならないこと。
というのもボーダーTは子供っぽくなりがちなデザインです。本来はミリタリーアイテムなのにそういう印象があるのは、ボーダー、横線デザインが今ではカジュアルな印象として定着してしまっているからなのでしょう。これがストライプだとそうはなりません。
印象と強くリンクされている以上、アイテムの成り立ちや歴史がどうとかは関係なくなります。ましてやオーバーサイズなシルエットで作られていることが多いアイテムなので、安直な解釈で「オーバーサイズ今っぽい、どや!」みたいな着方をすると本当に子供っぽいというかイタい、最悪ダサイ印象を受けてしまいます。
とりわけ30代、40代の着こなしとなると尚更です。
2つ目はテーマを決めること。
僕が昔ボーダーTコーデがしっくりとこなかった理由がこれでした。
ボーダーTを着るだけでなんとなく洒落て見えると思っていたら、全くそんなことなくて、単にボーダーTが目立っているだけでした。
お気に入りのボーダーTを着たいがために意識がそこに集中し過ぎて、色味の構成は悪くないものの、コーデに一体感がなかったんですよね。
必ずコーデのテーマを決めて、それを構成する一つのパーツにするという意識が必要です。
「そこはボーダーTを持ってこないとダメなんだ」という状態を作りましょう。
手本は歴史にあり
上達の基本は真似。普段ご自身が手本としている人でもいいですが、過去の偉人達が見せてくれた素晴らしい着こなしを参考にしてみましょう。
先ほどバスクシャツはミリタリー、仕事着だったという話をしましたが、それをファッションの世界に登場させるきっかけを作ったのがあのココシャネルです。
その後の世界、1,900年代ではバスクシャツを着こなす著名人の写真がいくつも残っていますが、どれもすごくお洒落で参考になるものばかり。貴重なアーカイブをぜひ皆さんも一度見てみてください。
そんな昔の着こなしをして古臭くないのかと心配するかもしれませんが、確かに昔のものをそのまま転用してもただ古いだけなので、現代的に更新する必要があります。
ということで、実際にコーデ例にいってみます。
スラックスとデニムの両軸で構成しました。
コーデ例
スラックス合わせ
TOPS:john smedley
PANTS:berwich
SHOES:crockett & jones
ボーダーTはカジュアルなアイテムということで、ボトムスにカジュアルなアイテムを持ってきてラフに着こなす人が多いと思いますが、写真のようにウールスラックスを合わせてタックインさせてみるのもおすすめです。
カジュアルな雰囲気になりがちなボーダーコーデがぐっと大人っぽくなりますよ。
この場合、足元は革靴がベター。雰囲気がより強調されていいと思います。
注意点はウールスラックスはビジネスっぽく見えるアイテムなので、写真のような遊び心のあるシルエットになっているものを選んでみてください
TOPS:auberge
PANTS:berwich
SHOES:crockett & jones
こちらもスラックス合わせですがコットンパンツなので先ほどのウールよりも馴染みのあるコーデに見えるのではないでしょうか。
ポイントはプリーツパンツを選び、やはりタックインさせているところ。
別にスリムパンツでもいいのですが、このコーデではクラシックな雰囲気を纏わせたかったので、この場合はスリムではなくプリーツパンツが正解です。
先ほどの例もそうですがボーダーTコーデはとりあえずクラシックな着こなしを固定化させておいていいかと思います。
タックインはクラシック寄りの着こなしではあるので苦手な人も少なくないかと思いますが、今の時代においては新鮮に映り、逆にモダンな雰囲気になるので、ぜひトライしてみてください。
デニム
TOPS:armor-lux
PANTS:ychai
SHOES:adidas
このコーデが一番馴染むという方がやはり多いでしょうか。
ラフなカジュアルスタイル。
ですがラフなスタイルも意図的にやる必要があって、何も考えないというわけではないので結果的に頭は使います。実際、今回例に出してるコーデの中で組むのに一番気をつかいました。
ヴィンテージ感のあるブリーチデニムを使ってレトロな雰囲気を演出。さらにスリムシルエットを選ぶことで現代的にアップデートしています。
靴は若干やれた表情のあるスニーカーがベストマッチ。ここで綺麗目というか気合の入った靴を持ってくるとアウトです。
もちろんタックインスタイルもOKです。
個人的にはこっちのスタイルの方がやはり好きですね。
PANTS:ychai
SHOES:crockett & jones
ボーダーT、とりわけバスクシャツはマリンルックに縛られがちですが、モノによってはその限りではありません。例えばオーベルジュのボーダーTのように白色を使っていないものはバスクシャツのイメージから良い意味で離れることができるので有用です。
気をつけたいところはやはり、子供っぽくならないようにです。
美しいラインを描くパンツ、黒ローファーを合わせてドレスカジュアルに着こなしています。
OUTER:invertere
TOPS:auberge
PANTS:ychai
ミリタリー系のアウターを羽織って男くささを加味。
もはやマリンテイストなど存在しません。
ここでは男臭くなりすぎないように、ボーダーTが雰囲気を和らげてくれているのが分かるでしょうか。ボーダーTの幼く見えがちな特性を逆に利用したコーデとも言えます。
何を着るかよりもどう着るかの大切さ。
まとめ
- ボーダーTはお洒落コーデに必須のアイテムだが、大衆的なアイテムなため、使う人によって印象が180度変わってしまうことがある
- ボーダーTを選ぶならバスクシャツがおすすめ
- ボーダーTをコーデする際は、子供っぽくならないことと、テーマを決めることを意識する
- スラックス合わせ、タックインスタイルはおすすめ
なんだかんだでボーダーTは年中着られるので、着方を知っておくと楽にお洒落できて便利ですね。