こんにちは、遊佐です。
先月にビルケンデビューを大定番モデル「アリゾナ」で飾ったのですが、すっかり気に入ってしまい、稼働率が当初思っていた以上に高くなっています。
そこでローテーションを組んで消耗スピードを抑えようという名目で、ビルケン2足目として「ミラノ」を購入レビューすることになりました。
いつも通りディテールやサイズ感、コーデを紹介しています。
またミラノはデザインがアリゾナと似ているため、個人的にどちらがいいんだろうかという点にも言及してみました。
比較検討している方はよかったら参考にしてみてください。
- レザーサンダルを探している
- ミラノのサイズ感やメンズコーデを知りたい
- アリゾナとどっちを買えばいい?
【フィット感良し】ビルケンシュトックのサンダル「ミラノ」のサイズ感やコーデをご紹介します
ビルケンシュトック
BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)は1774年に創業したドイツのシューズブランド。
この「1774年」というのはシューズブランドとしてはかなりの老舗です。
例えば同じ老舗と呼ばれる革靴ブランドのジョンロブやエドワードグリーンなどは1800年代後半になってようやく創業しており、ビルケンの起源はそれらより100年近く前ということになります。
ビルケンは今でこそファッションシーンに引っ張りだこのデザイン性に優れたブランドですが、元々健康サンダルとしてブランドをスタートさせており、機能性が大前提のブランドなんですよね。
というのも我々は30代、40代を過ごす内に足のアーチが崩れて、気がつけば扁平足になってしまったりしています。
この状態で歩くと足が疲れやすくなったり、ひいては体全体の疲れへと繋がってしまうので、足を本来の形にしてやらねばならんというわけです。
そこでビルケンが医学的根拠に基づいて開発したのが「フッドベッド」と呼ばれる凹凸のあるインソールで、崩れたアーチを自然な状態にし、正しい歩行へと導いてくれます。
ドイツには著名なシューズブランドが揃っていますが、その多くがビルケンのように足のことをよく考えてくれていますよね。
ミラノ
ミラノの特徴は3ストラップデザイン。
甲の2ストラップに加え、踵にもストラップが1つ付いています。
踵のストラップによって足をがっちりと固定することが出来るので、ミラノが「走れるサンダル」と言われたりする所以になっていますね。
3ストラップデザインのサンダルは多くのシューズブランドで見かけることができ、横から見た姿がエレガントに見えるのが特徴なんですよね。
その点ミラノはアッパーを覆う面積が多く、お世辞にもエレガントとは言えない見た目です。
かなりたくましい横姿。
ヒールストラップとインソールとの空間をもう少しとって肌の露出面積が増えると、また違った印象になるのでしょうね。
ヒールストラップも太くごつめ。
本当に走れるように作られてるんじゃないの?と思うほど太いです。
こういうあたりがビルケンらしいところで、良くも悪くも好みが分かれるところだと思います。
アッパーの素材にはビルケンオリジナルの合皮「ビルコフロー」が使われています。
ビルコフローは外側がPVC、内側がフリース素材というダブルフェイス構造。
僕はビルケンの合皮モデルを初めて履きましたが、フリース素材のおかげで足触りがソフトでした。
合皮だけに高級感は全くありませんが、足元を作るには十分なクオリティかなと思います。
他に本革が使われているモデルもありますので、より自分に合ったものを選んでみてください。
見た目重視ならレザーを、価格重視ならビルコフローを。
ビルケンのインソール「フットベッド」。
スエード特有の風合いは足触りが良く、履いていて気持ちいです。
またブラックとサンドカラーの組み合わせは見た目にも相性が良く、ファッション性が高い。
ただし履いていくうちに足裏の汗で真っ黒になっていくので、清潔感は期待しない方がいいですね。
モデルによってはフットベッドがブラックレザーで覆われた「エクスクイジット」が存在しますので、そちらも見てみてください。
アウトソールはEVA混合素材。スリップ防止のため、凹凸のあるデザインになっています。
コーデ
「ミラノだからこのコーデ、この履き方がいい」というものは正直ないかなというのが個人的な感想です。
ただ先ほども少し話しましたように、ミラノはエレガント見えする3ストラップタイプとしては無骨さが際立ちますので、デイリーカジュアルなスタイルが合うかなと思います。
コルクの色とインディゴブルーの相性が良いので、明るい感じのコーデにしたい時はブルーデニムを使うといいと思います。
ロールアップも忘れずに。
通常、こんなにがっつり2色構成になっているシューズはコーデしにくいはずなのですが、なぜかビルケンの場合はなんでも合うような気がします。
サイズ感
【管理人の足の特徴】
サイズ | 26センチ |
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特徴 |
幅広でやや甲高 |
僕はサイズ41を着用しています。
まずビルケンには足の幅に合わせて、レギュラー幅(幅広)とナロー幅(幅狭)の2つの幅が用意されています。
僕が典型的な幅広タイプなので、レギュラー幅がぴったりフィットしました。
男性は基本的にレギュラー幅を選ぶことが多いそうですが、そうはいっても幅狭の方もおられますから、そういう方はナロー幅も当然選択肢に入ってきます。
幅の種類を確定させた上で、ミラノのフィット感がどんな感じかというと、なんのストレスもなく履けています。
例えば革靴でありがちな圧迫感は一切ありません。
それにミラノの場合はストラップの調節が効くので、幅のフィッティングを適宜変えられるところが良いですね。
ちなみにビルケンの他モデル「アリゾナ」も同じサイズで着用していますよ。
【参考までに他ブランドの着用サイズ】
スタンスミス | 26.5㎝(タイトフィッティング) |
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クロケット&ジョーンズ | 7(ラスト325、341)、7h(337、348) |
チャーチ | 7h(173ラスト) |
【ビルケンの着用サイズ】
アリゾナ | 41 |
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次にビルケンのフィッティングで大事なポイントをおさえておきます。
この画像をビルケンを履いたことがない人が見ると、「つま先やかかとのスペースが余っているけどサイズ本当に合っているのか?」と疑問を感じると思います。
実際僕も最初フィッティングしたときにそう思いました。
ですがこれが正解なんです。
実際に歩いてもらうとわかるのですが、歩く際につま先が前に押し出されることになるので、前方に捨て寸、すなわち余りがないと指がソールからはみ出てしまうんですよね。
かかとにも余りが必要です。ふちギリギリのフィッティングになると歩行中に縁に乗り上げてしまい、それを繰り返すうちにかかとがカサカサになってきます。
正しい歩行、自然な歩行をするためにも、注意してフィッティングしてみて下さい。
アリゾナとどっちを選ぶ?
今回ご紹しているミラノなんですが、ビルケンの中で人気が高いモデルのひとつ「アリゾナ」と購入の際に比較検討されることが多いです。
なぜ比較検討されるかというとデザインが似ているから。
ミラノ。
アリゾナ。
確かに似てる。というかほぼ同じ。
どちらもアッパーが2ストラップデザイン、しかも同じ形状なので遠目で前から見ただけでは、パッと見の違いは分かりづらい。
違うところはヒールストラップがあるかないかです。
さてどちらのモデルを選べばいいかという話ですが、僕ならアリゾナを選びます。
なぜか?
脱ぎ履きしやすいから。
もうこれに尽きます。
ミラノは、着脱の際に真ん中のストラップを毎回触らないといけません。
しかもストラップを通して、穴に入れるという2ステップ。
それぐらいいいじゃねーかよって話ですが、アリゾナと比べたらどうしてもおっくうに感じてしまいます。
もしミラノがアリゾナよりもデザイン面でアドバンテージがあれば話は別なのですが、そんなわけでもなく・・・。
なのでどうしても3ストラップ型じゃないと嫌なんだという方以外は、基本的にアリゾナでいいと思います。
足のホールド力に関してはミラノは抜群に良いんだよな〜。
まとめ
- エレガントな3ストラップデザインが採用されているが、ビルケンらしい無骨な仕上がりに
- 合皮「ビルコフロー」の足触りはソフトで質感も悪くない。が、高級感はない。
- 合わせるスタイルを選ばずコーディネートしやすい
- 脱ぎ履きがめんどくさい
もし3足目を買うとしたら、おそらくチューリッヒを選ぶだろうな〜。→買いました。