こんにちは、遊佐です。
皆さんはファッションコーデにおいて、ボトムスとトップスのどっちに重きを置いていますか?
- パンツはユニクロでいいや。それよりアウターやジャケットに投資しよう
- パンツが優先。Tシャツやニットはユニクロでいい。
意見は分かれますが、どちらも間違ってないと思いますし、どちらかに偏り過ぎるのも良くなさそうですね。
シーズンの観点で見ると夏はパンツが目立ち、冬はコートが目立つようになる。つまり体を占める領域が多いアイテムがコーデの「顔」になってくるわけです。
ただしいずれの場合でも肝になってくるのはパンツだと思います。
そこで今回の記事では、なぜボトムスがそれほど重要なパーツだと考えるのかについて話していこうと思います。
- いつもトップスばかり買っちゃう
- コーデに時間がかかる
- お洒落にキメているはずなのに垢抜けない
コーデを組むときはトップスとボトムスのどっちが重要になるだろうか?
方向性が決まる
コーデを組んでいく際に僕はボトムスから決めることが多いです。
その理由は2つ。
- 合わせる靴がさっさと決まり、ひいてはコーデを組むのが楽になるから
- コーデの土台になるから
というのもボトムスとシューズは同じ「足」を共有するもの同士なので、真っ先に合わせておきたいんです。なのにシューズよりトップスを先に決めてしまうと、色々干渉してきてまとまりのあるコーデが出来ないんですよね。
いわばコーデを組むとは四則演算でいうところのトップス×(ボトムス+シューズ)みたいなもので、ボトムスとシューズのセットは先にこしらえておいてコーデの土台にしておく必要があります。
ボトムスとシューズが決まると、ある程度コーデの全体像が浮かび上がってくるので、後は絞られた選択肢の中から一つをチョイスするだけ。
この一連の流れはトップスが軽衣料の時だけでなく、主役になりそうなコートやアウター、ジャケットの場合も基本的には同じ。
なぜならそもそもアウター類を購入する際は、「あのパンツに合わせよう」という風に考えているからです。
コチラの記事でも応用していますが、どんな場合でもコーデの始点をボトム、またはシューズを含めた下半身にすることで、コーデの方向性が定まります。
逆に言うと、ここをしっかり押さえておかないとコーデ全体が瓦解してしまう、いわばセンターピンのような役割でもありますので、決して疎かにすることはできません。
ボトムスから始めるとコーデがスムーズに出来上がるので、「いつもコーデを決めるのに時間がかかるんだよなー」と感じている方はぜひ試してみてください。
差が出る
ボトムスは「コーデの方向性を決める重要なアイテム」。そして冒頭でもお話ししたように夏場はコーデの「顔」にもなる
ということは、こだわったボトムスを選ぶことでコーデ全体のクオリティが上がり、ファッションをより楽しむことができます。
極端なことを言えばボトムスと靴が整っていたら、春夏シーズンは適当なトップス(軽衣料)を着ていてもサマになる。
例えばユニクロの話。
僕は普段、エアリズムコットンオーバーサイズドTシャツやメリノウールニットなどの軽衣料トップスをユニクロでお世話になることが多いのですが、それらに比べてボトムスを購入することはあまりありません。
ユニクロのトップスの商品力には目を見張ります。ブランドものには及ばないものの、ぱっと見はなんら遜色はなく、ブランドを潰しにかかっていると言っても過言ではないほどのコスパの高さを備えています。
ですがパンツに関する個人的満足度は相対的に低いです。
素材感は仕方ないとして、シルエットや履き心地の点においてブランドものとの差を大きく感じます。
もちろんユニクロパンツの出来は悪くなく、むしろこの価格でよく作ってるなという驚きの方が強い。個人的満足度が低いのは僕がパンツが大好きな人間だからで、だからこそブランドものと比較したときに差を感じやすいということです。
ここでポイントになってくるのが、「パンツを作る難しさ」。
パンツ作りは難しい
パンツはジャケットに比べて作るのが簡単だと思っている人は割と多いと思います。
パンツは前見頃と後見頃の2つのパーツのみで出来ているシンプルな筒状構造なので、確かに作成自体は簡単です。
しかしとてもシンプルな構造故に、理想的な履き心地やシルエットを追求しようとすると、とたんに迷宮入りします。
ワタリから下はほぼ直線なので難しくはないのですが、問題は尻ぐりの部分。ここの設計が難しく、出来如何によってパンツのシルエット、ひいては履き心地が大きく左右されます。
既製品だけでなくオーダーでもそう。オーダースーツを経験した方なら分かるかもしれませんが、フィッターを悩ましているのはジャケットよりもパンツの採寸のはずです。
ケツからワタリにかけていかに綺麗なシルエットを出せるかを目指していくのですが、1回目で完璧に仕上がらないこともざらで、2回目、3回目と回を重ねることで完成形に近づいていく。
パンツ作りは難しい。だからこそ手がける人たちによって差がはっきり形となって出るアイテムなんです。
一つ前の項に話を戻すと、ユニクロのパンツがブランドものに及ばないとはいえ、商品力は十分にあると思います。
ですがファッション練度をより上げていきたいという方は、これまで話してきたようにパンツにこだわる必要があるので、ブランドのパンツに手を出してみてください。
具体的にどんなブランドがあるのかについて、次項で話していきます。
どんなブランドを選ぶ?
パンツ専業ブランド
まずはパンツ専業ブランド。
そもそもパンツ専業ブランドというものが存在するのは、パンツ作りがいかに難しく、奥が深いかを物語っていると思います。
特に海外ブランドの名前をよく聞くのではないでしょうか。
- インコテックス
- PTトリノ
- GTA
- ROTA
- ベルナールザンス
- ベルウィッチ
これらのブランドは普段履いておられる方もいらっしゃると思います。
僕も20代の頃にPT、GTAには特にお世話になり、最近はベルウィッチをよく穿いていますね。
トータルブランドとは違い、パンツに特化したモノづくりをするだけあって、出てくるパンツは確かにレベルが高い。
海外ブランドの強みはシルエットや履き心地は言わずもがな、色味や素材感がお洒落なことだと思んですよね。日本人の感性では出てこなさそうな。
国内ブランド
パンツ専業ブランドが質の高いモノを作ってくるのは当然ですが、そこにばかり目を向けるのはもったいない。
というのはパンツ専業じゃないけど、パンツに定評があるブランドというのがあるからです。特にドメスティックブランドで見かけることが多いですね。
僕が個人的にいいなーと思っているのは以下のブランド。
- nonnative
- RAINMAKER
- STILL BY HAND
- Scye
- HAVERSACK
- ciota
- mando
これらのブランドはいずれもジャケットやパンツ、インナーなど洋服をトータルで展開しているブランドですが、パンツの人気が高いのが特徴です。他のアイテムは買わないけどパンツだけはよく買うというお客さんもめずらしくありません。
恐らくブランドのディレクターやデザイナーがパンツに対して特別思い入れを持って作っているのでしょう。パンツは「差がつくアイテム」ひいてはブランドの顔になり得るアイテムということで、ブランドの重要な企画になっているというわけです。
穿いてもらったら、これ作った人たち絶対パンツ好きだろと感じるはず。
まとめ
- ボトムスはコーデの「肝」、そしてシーズンによっては「顔」役も兼任する
- パンツ作りは難しい。故にそのクオリティに差が出やすい
- パンツ専業ブランド以外のブランドのパンツもめちゃオススメです
春夏シーズンはユニクロの軽衣料トップス×ブランドのパンツという組み合わせが、エコと楽しさを両立させるかも??