こんにちは、遊佐です。
皆さんはタッセルローファーといえば、どこのブランドを思い浮かべますか?
オールデン、エドワードグリーン、クロケット、チャーチなど、それぞれ有名モデルを抱えていますが、クロケットと答える人は結構多いのではないでしょうか?
今回のブログではCROCKETT & JONES(クロケットアンドジョーンズ)のCAVENDISH(キャベンディッシュ)をレビューしていきます。
サイズ感やコーデについても紹介します。
- クロケットはどんなブランド?
- キャベンディッシュ、キャベンディッシュ3のサイズ感を知りたい
- LAST 325、375のサイズ比較を知りたい
【頼れる名靴】クロケット&ジョーンズの「キャベンディッシュ」をレビュー!サイズ感やコーデはどんな感じ?
CROCKETT & JONES
CROCKETT & JONES(クロケット&ジョーンズ)は1879年に革靴の聖地である英国ノーサンプトンで創業されました。当初はOEM生産のみでしたが1997年には培ってきた技術をもとにオリジナルブランドをスタートさせます。
優れたグッドイヤーウェルト製法と上質な革から成る靴は高い評価を受け、今では高級革靴ブランドの一角を担う存在にまで成長しています。
クロケットの強みは商品開発力。
木型の開発や改善に積極的で、圧倒的な商品ラインナップを誇ります。ショップ別注をあれほど柔軟に受けているブランドが他にあるでしょうか?
また近年では「シティソール」という独自のソールをハルボロ・ラバー社と共同開発しています。ダイナイトとレザーソールのハイブリッドのような仕上がりになっており、道具としての観点で使用者のことを考えてくれているデザインになってます。
いわゆる「高級靴ブランド」というのは様式美を重んじますので、伝統を守る傾向にあるのですが、そういう点ではクロケットは伝統を破り続ける革新的なブランドと言えるでしょう。
こういうとクロケットには守るべき伝統はないのかと思われてしまうかもしれませんが、伝統を破ることがクロケットの伝統だと個人的には思っていますし、だからこそ細やかなニーズに対応でき、多くの革靴好き達に愛されているのだと思います。
CAVENDISH
名タッセルローファー
CAVENDISH(キャベンディッシュ)は、2016年頃にタッセルローファーのブームを巻き起こしたのがキャベンディッシュです。
国内のみならず海外のファッショニスタがこぞって着用している姿が話題になり、その後一般層にも人気が拡大。一時期は雑誌のスナップに載る人たちの足元がキャベンディッシュで溢れかえったぐらいです。
さすがに今では流行も落ち着きましたが定番として、タッセルローファーの購入候補に挙がるモデルとして人気を博しています。
LAST「325」
キャベンディッシュが人気になった理由の一つが木型です。
325という木型が使われているのですが、丸みのあるトゥが特徴で、どことなくアメリカンな印象を醸し出す形です。
- ノーズが短め
- 幅広め
- 踵が少し緩い
- 甲の高さはやや低め
クロケットの中でも比較的緩めのサイズ感になっており、幅広の足を持つ日本人には特に相性がよく、人気の一因になっています。
というのもLAST325は、ペンブロークなどのカントリーシューズに使われる木型で、厚手のソックスを履くことを想定して作られているんです。
そのため幅にボリュームがあるのですが、トゥを少し絞ってあるので野暮ったさがありません
当時の革靴は割とトゥが細めだったりスクエアな形なものが多く、タイトフィットが主流なファッションスタイルと相性が良かったんですよね。
そんな折に登場したキャベンディッシュの形はいい意味でカジュアルに履きやすく、メンズファッションも徐々にリラックスやナチュラルなテイストを捉えだしていった頃で、大きな転換期を迎えていました。
375との違いは?
キャベンディッシュはその後2段階アップデートされており、最新モデルは【CAVENDISH(キャベンディッシュ)3】。トゥの形はそのままでウェストとヒールが日本人の足に合うように細く小ぶりに改良された木型375が採用されいます。
初代と3代目との大きな違いは「踵」のフィットです。
初代は踵のフィットが少し緩かったので、セレクトショップのBEAMSが別注をかけて踵のホールドを強くしたモデルがCAVENDISH3です。
この別注が大当たりで、キャベンディッシュ人気を安定的なものにさせています。
サイズ感
【管理人の足の特徴】
サイズ | 26センチ |
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特徴 |
幅広でやや甲高 |
僕はサイズ7を着用しています。
先ほども話しましたが、LAST 325は緩めのサイズ感になっており、特に幅にゆとりがあります。
サイズ選びの目安としては、LAST337、LAST348と比べてハーフサイズ下げて履く人が多いということを頭に入れておいてもらえたらいいかと思います。
ですが注意点が、325の後継375。
同じサイズで行けるかと思いきや、僕の場合はサイズアップの7Hになりました。
人によっては同じサイズになることもありますが、僕みたいな事例もありますので、必ず試着が必要です。
参考までに僕が履いている他のモデルのサイズを載せておきます。
※全てEウィズ。
LAST337(ハンドグレードなど) | サイズ7h |
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LAST341(ケントなど) | サイズ7 |
LAST348(ウェストボーンなど) | サイズ7h |
クロケットとは別に、チャーチとの比較もしておきます。
※Fウィズ
LAST173(コンサルやディプロマットなど) | サイズ75 |
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コーデ
先ほどお話ししたように、クロケットに使われているLAST325はカントリーシューズ用の木型。
この丸すぎず尖りすぎない絶妙なラウンド具合のトゥが、タッセルローファーに合うんですよね。
本来タッセルローファーはドレス靴なのですが、カントリーシューズ用の木型が使われたことで形に丸みが出て、カジュアルコーデにも合わせやすくなるんです。
合うパンツのバリエーションがとにかく広い。
キャベンディッシュはとにかく履いてて楽しい靴です。
どんなコーデに合わせようかな~と考えるのも楽しいのですが、「とりあえず着てきた」ような格好にも難なく合わせてくれるので、玄関での靴選びに悩みません。
例えば何の変哲もない「デニム + Tシャツ」スタイルを、さらっと上品に整えてくれるような懐の深さがキャベンディッシュにはあります。
【タッセルローファーのコーデについて解説しています】
購入の経緯
ここまでキャベンディッシュを大絶賛してきましたが、僕は元々タッセルローファーが好きではありませんでした。
「このぼんぼりみたいなやつ、なに??」といった感じに、何がカッコいいのか分からなかったんです。
この先も履くことはないだろうと思っていたのですが、ある日僕が通っていたお店のスタッフさんが、「素敵な靴見たくない?」と言ってきたんですよね。
遊佐くん「どんなやつですか?」
店員さん「タッセルだよ~」
遊佐くん「ぼんぼり靴やん」
僕の足先は既に半分ほど、お店の出口の方へ向いていたと思います。
でもせっかく紹介しようとしてくれてるし、見るだけ見て帰ろうと思いました。
そして現れたのがキャベンディッシュ。
ところが、僕自身も思ってもみない反応を示したんですよね。
「あれ、なんか悪くないかも」
次に僕がとった行動はまかの試着。
今まで全く興味のなかったタッセルローファーに、自ら足入れをしようとしたんです。
この日は確かフルカウントのリジッドデニムを履いていました。
それに黒のタッセルローファーを合わせて鏡を見ます。
「かっこええやん」
こんなことがあるんだな~と思うくらいキャベンディッシュを気に入ってしまい、そのまま購入しました。
そんな感じでキャベンディッシュがタッセルローファーの扉を開いてくれたのですが、何より凄いのは店員さんです。
僕がタッセルローファーが苦手ということを知っていたのに、平気で持ってきたんですからね。
おかげで今では、キャベンディッシュは僕の愛用品なんだと言えるまでになれました。
本当にありがとう!
僕は専門店で買いましたが、クロケットは流通量が多いので色々な場所で買うことが出来ますね。
まとめ
- トゥが丸すぎず、尖りすぎない絶妙なラウンドをしている
- 幅が広めなので、日本人の足に合いやすく履きやすい
- ドレスはもちろん、デニムやチノパン、カーゴパンツを使ったカジュアルスタイルにも合わせやすい
もしタッセルローファーが苦手だという方は、キャベンディッシュを一度試してみてください。僕みたいに、一気に「好き」に転じるかもしれませんよ。