こんにちは、遊佐です。
街中に出るとデニムを穿いている人をたくさん見かけますが、その中でも特に多いのが、薄いインディゴカラーを穿いている人です。
この手のデニムはブリーチデニムと呼ばれるのですが、このブリーチデニムが現在のファッションにおいて重要なアイテムになっていますので、まだ1本もお持ちでないという方はぜひ最後まで読んで頂ければと思います。
- ブリーチデニムは何がいいのか?
- 濃い色のデニムしか普段はかない
- なんとなくダサい印象をもっている
【洒落人の必需品】ブリーチデニムが大人気!もしかしたらダサいと思っている人は一度はいてみませんか?
ブリーチデニムが人気
ブリーチデニムとは色味を漂白加工したもので、その薄い色味が特徴です。
加工の程度によって色味の濃淡は様々なのですが、特に人気なのがアイスブルーと言われるインディゴをブリーチ強めで退色させた淡い色味です。
この色味はデニムを10年程度穿きこんだような状態のもので、デニムの経年変化の中で最もカッコよく見える状態であるとも言えます。
ただ通常このレベルまでエイジングが進んでいると、ダメージが大なり小なり入っていることが多いため、デニム好きでもない限り周りからは汚く見られがちです。
ヴィンテージデニムを探している方も出来るだけ良い状態のものを探しており、それがマイサイズでとなると、なかなか見つかりません。
そこでレプリカの出番。
ブリーチの色味を最初から加工によって表現し、なおかつダメージは大きく入れないことで、エイジングした色味を綺麗な状態で楽しむことが出来るというわけです。
ダメージ加工はポケット縁など最小限にとどめ、身頃もリアルな色落ち具合にこそなっているものの、ダメージ加工は施さずに綺麗な状態にしてあることが多いです。
ブリーチデニムはインポートブランド、ドメスティックブランド双方にてラインナップ数が以前よりも増えていますが、特にドメスティックブランドにおいては注力度が高く、ブランドの人気定番アイテムとして据えられていることが多いです。SNSなどの口コミ効果もあってファン数を年々拡大させ、発売してもすぐに完売。再販まで待たなければならないこともざらですね。
時代を反映する
ブリーチデニムが人気ということで、何を今更と思っている人もいると思いますが、人気の本質はブリーチデニムそのものよりも、その着こなし方にあります。
そもそもブリーチデニム人気に火がついたきっかけは、昔の洒落人の着こなし方です。
ルーツは1900年代のファッション。著名なデザイナーや映画俳優たちがブリーチデニムを使ったコーデを写真で残してくれていますが、その姿がやっぱり魅力的なんですよね。さすがに現代から見ると時代感が出て古さは感じるものの、着こなしの参考になることが多いです。
コーデ例を見て頂きます。
王道のブレザースタイル。
全体的に少しゆったり目のサイズ感にしているところがポイントです。
これを普通のサイズ感で組むと、古臭く見えるので注意が必要です。
ボーダータックインは当時の文献によく見るスタイルで、個人的にも大好きです。
特に人気の形は、バギーやワイド、ストレートなど、細くないシルエットのもの。
大きなサイズをベルトでぎゅっと締めて穿いた時に出るシルエットをイメージして作られたりと、美脚効果を狙う王道路線とは違うアプローチをとっていることが多いので、シンプルにお洒落なんですよね。
濃紺デニムもいいけど・・・
先ほどの画像において仮にブリーチデニムを濃紺タイプに置き換えるとどうなるかというと、綺麗目でベーシックなスタイルが出来上がります。
これはこれで一つのスタイルとして成立するのですが、あまりにも王道過ぎるため、普通というか少し退屈な印象になりがちです。
濃紺デニムというのはファッション初心者も手を出しやすいアイテムだけに万人受けするメリットがある反面、よほど丁寧に合わせにいかないと凡庸になりがちという落とし穴もあります。万人受けするアイテムにはそういう難しさがつきもので、誰でも使えるけど誰もが使いこなすことができません。
誤解してほしくないのは、濃紺デニムがつまらないということではなく、その汎用性の高さが仇になることもあるということです。
濃紺デニムじゃないとダメなコーデはもちろんあります。ですが濃紺デニムだと凡庸になってしまって抜け切らないコーデが多いのも確かで、なんでもかんでも合わせやすいからといって濃紺デニム一辺倒になると底が知れてしまうということです。
業界のファッショニスタたちももれなくブリーチデニムを取り入れていますが、ブリーチデニムじゃないとコーディネートが成立しないほど、彼らのワードローブの中で重要なアイテムになっています。
これだけ人気だと、一過性のものだと思ってしまうかもしれませんが、ブリーチデニムはトレンドとは無関係ですので、安心して購入してください。
トレンドアウトするとすれば、ブリーチデニムの着こなしです。
このあたりの理屈は「スキニーパンツは古いのか?」という記事で述べていますので、ぜひご覧ください。
苦手な人は多い
ブリーチデニムに対して苦手な印象を持っている人は少なくありません。
これなぜかというと、これまでジーンズ、特にヨーロッパ系ブランドのものは濃紺系がスタンダードだったからです。濃紺かつスリムシルエットという綺麗目に仕上げられていることが多く、それこそジャケット合わせをしてきた方は多いのではないでしょうか。
そういう経緯があるため、濃紺デニムに慣れている人からすると薄い色のデニムは見慣れないというわけです。しかもブリーチデニムはスリムではなく、やや太めかがっつり太めのシルエットになっていることも多いため、無骨かつカジュアルに見え過ぎてしまうのでしょう。
もしかしたらダサいと感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
大前提として、皆が穿くべきアイテムなどというものはこの世に存在しません。どれだけ影響力がある人が「マストバイです!」などとおすすめしようが、押しつけがましいだけです。
なのでブリーチデニムも無理してはくものではないと思っていますので、お洒落な人が穿いているから自分も穿かなきゃなどとは思う必要は全くありません。
ですが食わず嫌いな人も相当数いらっしゃいますので、まずはトライしてみるのがいいでしょう。
実際に僕が愛用しているものを紹介しておきますので、参考にしてみてください。
このほかにも数本仕入れて現在検証中なので、随時レビューしていきます。
まとめ
- 現在のブリーチデニムスタイルは過去のファッションに起因している
- ブリーチデニムはエイジングした色味を綺麗な状態で楽しめることができる
- ブリーチデニムをコーデにうまく取り入れると、洒落感、こなれ感が増す
- ブリーチデニムを取り扱うブランドは特にドメスティックに多く、注力して作られることからクオリティが高い
- 一過性のトレンドではなく、昔から存在する定番にスポットが当たっているだけ。
ブリーチデニムを穿いている昔の外国人の写真を一度ご覧になってみてください。ここでお洒落に感じるかどうかが、あなたがブリーチデニムに向いているかどうかがわかるかもしれません。