こんにちは、遊佐です。
皆さん、街中を歩く大人の男性が着ているコートやアウターに注目してみてほしいのですが、ダッフルコートを着ている人って少なくないですか?
実際に僕のまわりでもダッフルコートを着ている人はかなり少なく、多くがステンカラーコートやダウンを着ており、どうやらダッフルは数あるコートの中でも敬遠されがちなアイテムのようです。
ですがもしなんとなくのイメージでダッフルを敬遠していたとしたら、なんとも勿体ない話だと感じるほどダッフルコートは素晴らしいお洒落アイテムなので、今回のブログではその人気向上につとめていきたいと思います。
- ダッフルコートが苦手だ
- ダッフルコートのコーデが知りたい
【ダサい?】ダッフルコートが苦手な人にオススメのメンズコーデを紹介
ダッフルはダサい?
ここ数年、マッキントッシュやインバーティア、グレンフェルといったブランドのダッフルが定番人気として安定して売れているみたいですが、だからといってダッフルコートが「皆大好き人気アウター」というわけではありません。
ダッフル、とりわけ上記のようなブランドのものを購入する方は一部の服好きの人に限り、そして服好きな方でもダッフルだけは苦手で避けてきたという方も多いくらいです。
ダッフルが敬遠される際の理由は2つ。
1つはダサいという先入観です。
- なんか野暮ったい
- デザインが受け付けない
- 子供っぽい
これらは概ね、ダッフル苦手族が抱えている感想で、実際僕も過去に感じていたことでもあります。
デザインが受け付けないという点では、トグルパーツが苦手という方が多いみたいです。
確かに洋服で使われているパーツの中で最も個性的とも言えますからね。
また40代以降の方であれば、中学生みたいになりそうだという懸念を持つ方も少なくないのでしょう。
もう一つは時代性です。
ここ数年でファッショントレンドがシンプル、オーバーサイズ、クラシック、スポーツ、モードを組み合わせたような方向へと進行し、それらの要素を取り入れたステンカラーコートやチェスターコート、ダウンジャケットがトレンドセッターになっていきました。
これらアイテムに比べると、ダッフルコートはシンプルなデザインとはいえないしモードやスポーツのかけらもないので、使い勝手が悪いと受け取られても仕方がないのかもしれません。
時流に乗ってきた?
ところが今年の秋冬ではダッフルコートのデザインに変化が見られます。
その象徴が「ユニクロ+J」のオーバーサイズダッフルコート。
ダッフルを野暮ったく感じさせる大きな原因になっていたトグルパーツのデザインが洗練されており、従来のダッフルコートとは異質な仕上がりになっていました。
特に黒色モデルはトグルボタンに至るまで黒一色で構成されているため、ミニマルかつモードな雰囲気が漂い、綺麗なオーバーサイズシルエットと相まってとてもモダンな印象を出しています。
実際この黒ダッフルは大人気なようで、Mサイズ以降はほ完売状態。
+Jの中でも大ヒットとなっています。
店頭で売れ残ってたSサイズを実際に触ってみたんですが、デザインよりも生地の良さにビックリしましたね。
またエストネーションのレディースでもミニマルデザインのダッフルコートを見かけました。
シルエットは肩や腕周りをふわっとさせた縦長Iライン。
さらにストームパッチを廃したりするなどミニマルな作りが意識されており、モダンなデザインになっています。
生地にも高級感があり、総じてダッフルとは思えないキレイ目な印象が強いです。
エストネーションはこの手の時代感を取り入れるのが本当に上手い。
どちらの商品にも、ミニマル、モード、オーバーサイズシルエットというトレンド要素が入っており、ようやく時流に乗ってきたなという印象です。
あと素材感も重要で。従来のダッフルに使われていたようなたくましい素材ではなく、厚みはあるけど綺麗目なメルトン地が使われていることもポイント。
これらの商品は今までダッフルを敬遠してきた、もしくは積極的に着てこなかった人たちへアプローチ出来るものなので、もしダッフルが苦手だと思われている人は、こういったデザインのものを一度試着されてみることをオススメします。
選ぶべきものは?
時流に乗ってきたとはいえ、上記のようなデザインが問答無用にオススメですよというわけでもありません。
実際、+Jのダッフルは良いデザインではあると思いますが、欲しいとは個人的に全く思いませんでした。
理由は単純で、僕は従来寄りのダッフルのほうが好きだからです。
これは英国ブランド「グレンフェル」のダッフルコート。
重厚感のあるヘリンボーン生地や迫力ある水牛トグルが使われており、クラシカルなダッフル然とした見た目にたまらなく惹かれるんです。
シルエットはオーバーサイズではなくやや細身のシルエットですが、基本的にはダッフルらしいゆったり感があるので、時代性に反することなくコーデしやすい。
おそらくダッフルが苦手な方にとってはとっつきにくいデザインだと思いますが、そもそも僕も最初はアンチダッフルでした。
キッカケは6年ぐらい前に雑誌でダッフルコートをお洒落に着こなしている人を見たこと。
その人の着こなしは、グレンフェルのようなクラシックデザインのダッフルコートをモードとスポーツテイストで混ぜ合わせるというもので、当時としてはかなり先を行っていたものでした。
ややロング丈の黒ダッフルに、グレーのクルーネックニット、黒の細身アンクルパンツ、白ソックス、オールデンかそれ風の黒プレーントゥ、ナイロン素材のバックパック、そしてボストン眼鏡という合わせ。
少しオーバーサイズ気味にダッフルをガバッと羽織るその姿に僕は衝撃を受け、ダッフルコートへの印象が180度変わったのを今でも覚えています。
もっさい印象しかなかったダッフルがこんなにもお洒落なアイテムだったのかと。
何が言いたいかというと、今っぽい要素をミックスして取り入れた商品もいいのですが、クラシックなデザインでもコーデ全体として今っぽくさせることも可能で楽しいということです(次の項で紹介)。
またクラシックなデザインでも本物や定番と呼ばれるアイテムは時代問わず使えるということ。
そして僕が実際にそうだったように、ダッフル嫌いはただの食わず嫌いであるという可能性があるので、いまだ苦手に思っている方は改めてダッフルコートにトライしてみることをオススメします。
ダッフルコートの流行りの時期が定期的にくるので、長持ちさせるためにも出来るだけいいモノを買ってその時に備えておくという考えはけっこう大事かもしれません。
コーデ
コーデの仕方は大きく2つ。
モードやスポーツ要素を入れる
まず前提としてダッフルコートは黒色をオススメします。
黒は自然とモード感を演出してくれるので、それだけでモダンなコーデを作りやすくなりますよ。
そしてもう一つのスポーツ要素はパンツやシューズで演出していきます。
ダッフルだけでなくニットやマフラー、シューズの色を黒にして、モード感を増し増しに。
シューズはスニーカー、パンツはイージーパンツを選び、スポーツテイストを入れました。
ダッフルを使った黒コーデは重くなりがちなので、シューズのソールが白いものを選んでやると全体が軽くなりますよ。
このアディダスのYUNG-1、マジで使いやすいんだ。
バックパックもスポーツ要素として効果的。
これがあるだけで、大分こなれた印象が出せると思います。
先程のコーデと比べてモードテイストを弱め、スポーツとトラッド主体で組んだコーデです。
グレンチェックのパンツを合わせるだけだとカタい印象になりがちですが、足元に白のスタンスミスを持ってくることで、一気に軽快な印象に仕上げられます。
ちょっとお上品にきめたいときにオススメのコーデです。
パンツを千鳥格子に変えて合わせるのもいいですね。
トラッドに合わせる
もう一つはスラックスや革靴を使ったクラシックなコーデです。
スニーカーではなく革靴を合わせることで、地に足つけた落ち着いた雰囲気を出せます。
ウェストンのゴルフにGTAの千鳥柄スラックスを合わせています。
革靴を使ったダッフルコーデとしては、僕が一番多用するコーデです。
革靴でもかしこまらず履けるUチップは便利ですね。
ベルウィッチのデニムスラックスとクロケットのタッセルローファーをチョイス。
全身黒コーデなので、モードテイストも入っています。
少し色気を入れて格好つけたい時なんかはオススメです。
注意点として、これらのコーデは大人っぽい演出が出来ると同時に古典的でもあるということです。
古典は基本のキで大切なのですが、ややもするとオジサンくさくなる危険性をはらんでいるので、パンツのサイズ感や丈感、全体の色使いにはより注意を払う必要があります。
まとめ
- ダッフルコートは食わず嫌いをしている人がいる
- モダンなデザインをしたモデルが出てきているので、まずはトライ
- コーデの幅が意外に広く、使い勝手がいい
- 苦手な人が多い分、差別化できる
次回はオススメのダッフルブランドを紹介していきます。