こんにちは、遊佐です。
今回は男性が身に着ける腕時計の中でも人気の高い「パイロットウォッチ」に焦点を当て、完全主観でオススメのモデルを5選紹介していきます
デザインや価格帯など幅広いラインナップになっているので、もし貴方がパイロットウォッチを購入検討されていましたら、参考にして頂けると幸いです。
また腕時計好きの方も、自分だったらどんなモデルを選ぶだろうかとイメージしながら読み進めて頂くと楽しいかもしれません。
- パイロットウォッチを購入予定
- そもそもパイロットウォッチとはなんぞや
【何が魅力?】オススメのパイロットウォッチ5選
パイロットウォッチの魅力
歴史
改めてパイロットウォッチとは何ぞやという話ですが、その名の通り、飛行機の操縦士が身に着ける時計のことです。
今でこそ腕に着けるのが当たりまえですが、人類史上初めて有人飛行に成功したライト兄弟がいた時代は懐中時計が使われていました。
その後、ブラジルの飛行士アルベルト・サントス・デュモンが操縦桿を握ったまま時刻を確認できるようにとカルティエに依頼して出来上がったのがサントスです。
諸説ある中、サントスは世界初の腕時計であると言われていますが、同時に世界初のパイロットウォッチでもあるということですね。
パイロットウォッチの進化は常に航空機の発達と共にありました。
2度の世界大戦の中で操縦者が身に着ける軍用時計としての開発が進み、戦後は航空技術の進歩と共に一気に加速し、やがて民間時計として普及するようになります。
この間、時計開発に携わっていたのが、ブレゲやロンジン、ブライトリング、IWCといった面々で、回転式計算尺やフライバックなどの技術が生まれました。
男のロマン
パイロットウォッチが男性に人気なのは、こういった歴史に裏打ちされた「プロ」「本物」というキーワードが関わってくるアイテムだからだと思います。
軍用時計を出自に持っていたり、コックピットの計器をモチーフにしたりと、骨太なデザインやストーリーが盛り込まれていることに、男性特有の大きなロマンを感じるんですよね。
また出自の関係で視認性や耐磁性に優れていたりと、日常生活においても実用的であることもポイントです。
たまにパイロットウォッチを身につけている女性を見かけることがありますが、めちゃカッコいい・・・。
欲しいモデル5選
BR V1-92 / ベル&ロス
ベル&ロスといえばスクエア型の斬新なモデルをイメージする方が多いかもしれませんが、今回ご紹介するのはそれとは真逆のラウンド型「ヴィンテージBR」のV1-92。
余計な肉がそぎ落とされた、とてもミニマルなデザインが特徴です。
フランスのブランドだけに、ミリタリーウォッチながらエレガントなフォルムが魅力で曲線美がさりげなく光ります。特に横から見たときの姿が美しい。
サイズも薄型38.5mmと小振りでリューズも薄く、とても繊細な仕上がりです。
シンプルにして流麗なデザインというのは、数あるパイロットウォッチの中でもベル&ロスぐらいじゃないかと思います。
これで価格約30万というのは正直びっくりです。
後継としてベゼルがごつくなったV2が出ていますが、僕はミニマルデザインを地でいくV1の方が好きですね。
オススメポイント |
ミニマルデザイン、サイズ感、視認性、コスパ |
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356.フリーガー / ジン
1940年代に量産されていたパイロットウォッチのデザインを踏襲しているモデル。
強化アクリル風防、クラシックな蛍光針など、ミリタリー好きの心をくすぐるディテールが特徴です。
ガチもんミリタリーデザインながら、38.5mmの小振りサイズになっていることで、どこか上品さがあるんですよね。
またクロノグラフでデイデイトと、ややもすると文字盤がこちゃついて視認性が下がりそうですが綺麗に整えられており、一見武骨なようで繊細なデザイン性を感じます。
またドイツ規格による耐磁性や防水性にも優れた実用的な時計でもあり、デザインと機能双方に抜かりなし。
価格約35万ぐらいですが、ブランド力とか気にしなかったらコスパがいいと思います。
実はIWCのメカニカルフリーガーとデザインがよく似ており、もしかしたら何か関係があったりするのかもしれません。正直356のコスパがいいので、IWCよりはジンを選ぶかな。
オススメポイント |
デザイン性、ミリタリー感、サイズ感、コスパ |
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マーク18 / IWC
マークシリーズはイギリス空軍へ納品する軍用時計として開発されたのが始まりで、その後民間用に発売された初代(スペシャルパイロットウォッチ)から代を重ねて今では18世代にまでなっています。
無駄な装飾を全て削ぎ落としているので、迷ったらマーク18にしておけというぐらい、いい意味で「普通」のデザイン。そういう意味では先に挙げたベル&ロスと似ています。
また高い耐磁性を持たせるために軟鉄製インナーケースが採用されていますが、その割にコンパクトで軽いのがポイントです。
マークシリーズはデザインが完成の域に至っており、最新モデルが出てもデザインが大きく変わらないことが特徴の一つ。そんな伝統的デザインがマークシリーズの付加価値でもあります。
オススメポイント |
ミニマルデザイン、伝統デザイン、視認性、耐磁性 |
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クロノマットB01-42 / ブライトリング
もしかしたら、ブライトリングのパイロットウォッチといえばナビタイマーを挙げる方が多いのかもしれませんが、個人的にはクロノマットを推したいと思います。
クロノマットはIWCや後ほど挙げるブレゲのように、どこぞの軍隊御用達という出自はありませんが、民間航空のパイロットたちの意見を取り入れたプロ仕様になっています。
ライダータブ付きの回転ベゼルと復活したルーローブレスレットが特徴的。
シースルーバックになっており、美しい自社製CAL.01を眺められます。
B01-42の中で特にオススメがジャパンエディションです。
文字盤が黒の真珠母貝になっており、色数を最小限に絞った全体の雰囲気がとてもシック。そこにブライトリングの金色のロゴが小さく映えるわけです。
「こんなもんカッコいいに決まっとるやん」
というぐらいカッコいいのでぜひ直に見て欲しいです。
サイズ42mmと大きめの時計ですが、落ち着いたデザインなので悪目立ちすることなく付けられるでしょう。
オススメポイント |
デザイン性、モテる |
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タイプXX アエロナバル / ブレゲ
アエロナバルはフランスの海軍航空隊に納品されていた1955年式のタイプXX(トゥウェンティ)が始まりで、創業230年となる2005年に民間用に復刻されました。
飛行中に連続計測がワンタッチでできるようにと付けられたフライバック機能が付いています。
ともあれ最大の魅力は外観にあり。
アエロナバルは今回ご紹介する5選の中で、ひときわ異色のデザインをしたモデルなんです。
パイロットウォッチでありながらブレゲ針やコインエッジといった装飾がされており、ミリタリーとクラシックによる唯一無二の融合が見てとれます。
武骨だけど美しいという矛盾が成立してしまった、本当に不思議な魅力を放つ時計なんですよね。
このクラシックさながらのディテールと、サイズ感が40mmとそこまで大きくないことから、カジュアルだけでなくスーツなどのドレススタイルにも映えるのもポイントです。
ただ個人的にはスーツに綺麗に合わせるよりも、カジュアルスタイルにあえて適当に合わせたい。
短パン半袖姿のオッサンが腕にさらっとアエロナバルを付けている光景ほどカッコいいものはありませんよ。
今回ご紹介する時計ブランドの中で、ブレゲは価格帯が完全に別次元にあるのですが、アエロナバルを含むパイロットウォッチに関しては価格が比較的抑えられており、高級機械式時計を買おうと思っている方なら頑張ればなんとか手が届きます。
逆に言うとブレゲのラグジュアリー感を味わうには少し物足りず、そういった場合にはマリーンなどを選ぶ必要があるということです。
オススメポイント |
デザイン性、クラシック、汎用性、モテる |
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まとめ
- コスパとサイズ感ならベル&ロスかジン
- ミニマルデザインなら、IWCかベル&ロス
- シンプルにカッコいいのはブレゲとブライトリング
こういう記事を書いていると、目の前に突然「沼」が出現するからコワい。