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【ここに還る】YCHAI(イカイ)のスリムデニム「パナテラ」の評判は?サイズ感やコーデも紹介します。

こんにちは、遊佐です。

昨今のファッションはゆったり目のシルエットがメインストリームになっており、パンツの形もそれに殉じたものが多い傾向にありますが、ここにきてスリムパンツのモデルが増加傾向にあります。

僕はスリムもワイドも両方好きなのですが、最近は特にスリムを好んで穿くようになっていますね。

そこで今回のブログでは、YCHAI(イカイ)のスリムデニム「パナテラ」を紹介します。いつも通りサイズ感やコーデについても言及していますよ。

 

この記事はこんな人にオススメ
  • YCHAI(イカイ)はどんなブランド?評判は?
  • パナテラのサイズ感を知りたい
  • ロブストとどっちがいい?

 

【ここに還る】YCHAI(イカイ)のスリムデニム「パナテラ」をレビュー!サイズ感やコーデも紹介します

イカイ パナテラ

YCHAI

YCHAI(イカイ)はイタリアのパンツブランドで、同じくイタリアの有名デニムブランド「シビリア」の創業デザイナー「サウロ・ビアンケッティ」氏が立ち上げました。

シビリアでも現役のデザイナーですが、彼の趣味的な側面をより反映させたブランドとして2018年にイカイを始動させます。当然ながらシビリアよりも規模感は抑えられていますが、その分デザインはより凝ったものに。

イカイ パナテラ

ブランドの処女作はロブストというモデルのチノパンで、これが発売前からかなり評判になっていたんですよね。

これまでイタリアのパンツといえば細身のスリムでしたが、ロブストはももまわりにゆとりを持たせ、どこかアメリカンな印象を感じさせるような新鮮な空気感を纏っていました。

折しもゆったりめに着るというファッションの時代背景に合ったモデルで、時代に合わせすぎない程度に個性を抑えたあたりがウケました。

その後同じ設計でデニムを作り、これがよく売れ、短期間で人気ブランドへと成長します。シビリアも当時爆発的に売れましたが、YCHAIも同じような勢いかもしれません。

 

こういう売れ方をするときには間違いなく仕掛け人がいるものですが、実は元ストラスブルゴの神藤氏がエージェントとしてYCHAIを日本に引っ張ってきています。

彼はブランドの立ち上げ期からYCHAIに関わっており、ロブストの原型を提示したのも彼。シビリア時代から長い付き合いのある氏だけに、信頼感も抜群なのでしょうね。

ちなみに神藤氏はこれまでにもいろいろなブランドを日本で流行らせているヒットメーカーです。

というのもロブストのようなシルエットは実はそこまで珍しいわけではなく、他ブランドでも似たようなモデルがあるっちゃあるのですが、ロブストだけがここまでフィーチャーされたことにマーケティングのうまさを感じました。

ロブスト人気が落ち着いたところで、新たなモデル「パナテラ」が登場。

今回はこのパナテラを見ていきます。

「パナテラ」のデニム

イタリアンデニム

イカイ パナテラ

PANATELA(パナテラ)は2022年にスタートした新しいモデルで、細い葉巻に由来した名前が付けられています。

その名の通り、足を綺麗に見せるスリムシルエットが持ち味です。

裾幅15㎝のスリムデニムは昔のシビリアを彷彿とさせるルックスで、当時イタリアンファッションにどっぷりはまっていた人は安心感を覚えるのではないでしょうか。

 

スリムパンツといえば股上が浅い印象が強いと思いますが、パナテラはそこまで浅くなく、後股上に関してはけっこう深めにとられています。

お尻が包み込まれる感覚があり、スリムパンツでこの感覚はすごく新鮮。

スリムパンツやスキニーあるあるですが、股上が浅いために屈んだときにお尻が抜けて下着が見えちゃうんですよね。昔は見えるの前提でド派手なボクサーを穿いている人もいましたが、やはりお品がいいとは言えない。

また股上が極端に浅いデニムは見え方として、よく言えば色気、悪く言えばやんちゃな印象をもたれるので、股上がある程度あると少し落ち着きのある印象が出ます。

従来のイタリアンデニムをちょっと柔らかい印象にしたものがイカイのパナテラだと思ってもらえればいいと思います。

遊び心のあるデザイン

イカイ パナテラ

4連のドットデザインがデザイナーの親愛なる家族たちを意味しています。

レザーパッチに書かれた「YCHAI」の文字がサインのようなフォントになっているのもいいですね。

イカイ パナテラ

ボタンにも4連星が入ります。質感もユニーク。

これみよがしなものは苦手ですが、こういうさりげなく入れられたデザインは所有感を高めてくれますね。

ブリーチデニム

今回選んだパナテラ2本はいずれもブリーチデニム。

13オンス程度の通年穿けるデニムです。

イカイ パナテラ

シルエットもさることながら、デニムの色味がすごくいい。

特にグレーのブリーチ。

レディースではよく見るのですが、メンズではグレーデニムがなかなかないんですよね。ずっと探していたのですが、たまたま見つけたのがYCHAIというわけでした。

で、穿いたときに形がとても良かったので、同じく探していたもう一色のブルーブリーチもお買い上げ。探し物がいっぺんに2つも見つかった。

プリーツパンツやワイドパンツがトレンドから定着の段階に達した今、改めてスリムパンツを穿きたくなる人が多いかも?

 

サイズ感

172㎝、56kgの細身体型で、サイズ29もしくはサイズ30を着用しています。

イカイ パナテラ

イカイ パナテラ

ものによってサイズが微妙に違うんですよね。

例えばこのグレーの方はサイズ30で、ブルーはサイズ29を選んでいます。

個体差というわけではなく、公式でも各箇所のサイズ表記が異なっていました。

同じパナテラでも穿き比べたほうが良さそうです。

 

サイズ選びはジャストフィットがおすすめです。

細いからワンサイズ上げたほうがいいという人もいますが、パナテラはあくまでもスリムデニム。足のラインを綺麗に出せるように作られているので、サイズを上げると太ももが余ってしまい、パナテラの良さが味わえません。

逆に言えば足が太い人にパナテラは向かないということなので、そういう人は潔くパナテラを諦めてロブストを選んだほうがいいと思いますし、実際ロブストもそういう人を取り込めるように作られています。

コーデ

イカイ パナテラ

OUTER:INVERTERE

INNER:AUBERGE

SHOES:CROCKETT & JONES

 

ミリタリーとドレスをミックスさせたようなコーデです。

ややもすると土臭くなりがちなミリタリーコーデにおいて、スリムデニムは本当に合わせやすい。これがゆったりとしたデニムだと野暮ったいコーデに陥りがち。

アイテムだけでなくブランドのテイストもすり合わせるとコーデの一体感が増します。そういう意味でヴィンテージが得意なオーベルジュのボーダーTはやっぱり使いやすいな。

カーキ、グレー、ブラックもしくはホワイトのカラーパレットは定番かつ応用が効きますので、ぜひ試してみてください。

イカイ パナテラ

OUTER:CABaN

SHOES:SALOMON ADBANCED

 

先ほどとはうってかわり、スポーティなカジュアルコーデ。

僕のTHE・普段着という感じです。

ブルーブリーチはホワイトのアイテムと一番相性がいいと思いますので、トップスに白を持ってくるのもいいですね。そもそもこの色のデニムを購入したのは、白ボーダーTと合わせたかったから・・・。

 

スリムデニムのコーデはサイズ感と着こなしが肝です。

10年前だと短めの丈で全身タイトフィットのコーデを組んでいましたが、それを今やるとさすがに古い。今は丈の長さをジャストにし、トップスのサイズ感を少しでもゆったりさせると、自然な着こなしになります。

改めて見るとパナテラはそこまて細くないですね。スリムパンツとされながらも時代感を感じます。

ロブストとどっちがいい?

選択肢が増えるとどっちがいいかという話になりがちですが、パナテラとロブストはどちらがオススメなのか。

最初に言っておくと、どっちもいい。その上で明確な選び方、そして根本的に何が違うのかについて話します。

ざっくり言えば、パナテラは「ザ・イタリアンデニム」でロブストは「アメリカンなイタリアンデニム」です。

 

パナテラはザ・イタリアンデニムということですが、イタリアンデニムとはヤコブコーエンやインコテックス、PTなどに共有される、「ジャケットに合うような」綺麗目デニムのことだと思ってください。

それまでは無骨な印象が強かったアメリカデニムを綺麗目デニムとして最初に作ってきたのがヤコブで、ジャケットにデニムという今では当たり前のルックを確立させます。細く、美しくが信条で従来のアメリカンデニムとは一線を画すものでした。

2010年代前半ごろは、スキニーデニムを短丈で穿き、ローファーを合わせ、第二ボタンをまで開けたシャツを着て、デカ厚時計をつけ、そしてチャンルーのブレスを着けて街を闊歩する人が大勢いましたね。何を隠そう、僕もその一人でした(汗)。

スリムデニム 古い

こんな感じ。

当時の熱狂ぶりを今でも覚えています。

www.yusanpo.com

スリムデニムはシンプルにカッコいいんですよね。そして穿いていて安心感がある。

当時イタリアンファッションにどっぷりと浸かっていた人ほどそう感じるもので、特にファッション業界ではロブストよりもパナテラの方が好きという人も多いです。イタリアンファッショは業界人とは切っても切れない間柄ですからね。逆にロブストはファッション感度が高いお客さんに人気が高いように思います。

つまりはプリーツパンツやワイドパンツが主流になっているとはいえ、スリムが好きな人はスリムが好きなままなんです。僕もそのうちの一人で、1本だけパンツを持っておくとしたらスリムパンツを選びます・・・とどこかの記事で書きましたね。

 

一方でロブストはアメリカンなイタリアン。

話してきたようにイタリアンデニムは「細さの美」が売りなので、モモ周りがゆったりとしたロブストを初めて見たときによもやイタリアのデニムとは思わなかったんですよね。なんか無骨だなと。でも全体に漂う上品さも同時に感じて、なんだか不思議な印象を持ったのを今でも覚えています。

ポイントはやはりアメリカンな要素を入れたところ。

デニムの原点であるアメリカンジーンズはその無骨さや太さが良くも悪くも特徴で、その無骨さへのアンチテーゼとしてスタイリッシュなイタリアンデニムが発展してきました。

しかし時代は進み、オーバーサイズやワイドパンツの流れを経たことで、ここにきてアメリカンデニムってカッコいいじゃねーかという風潮になりつつあるんですよね。

さらに今はミックスアップの時代。国、性別などを横断していろいろな要素を組み入れながらモノやスタイルを作るので、アメリカンなイタリアンデニムが生まれたのも自然な流れだったと言えます。

こういうデニムは足元にボリュームのある革靴を合わせたくなりますね。オールデンとかかなり好相性だと思う。

気分に応じて、スタイルに応じて選べばいいです。ただし体型に逆らってはいけない。

まとめ

ここがポイント
  • YCHAIはイタリアのパンツブランドで、シビリアの現デザイナーがプライベートで運営している
  • スリムモデル「パナテラ」はシビリアの系譜を継いだようなモデルだが、股上が深く従来のものと比べて色気を抑え気味
  • ブリーチデニムはパナテラの中でも特におすすめ。他ブランドではあまり見ない綺麗な色味
  • サイズはジャストで選ぶことをおすすめ。体型と要相談。無理は禁物

細さが売りのイタリアンデニムはやっぱりカッコいいなと改めて思いました。体型維持は大事だな。

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