こんにちは、遊佐です、
今回のブログでは、JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)のボーダーニットTシャツ「CHELTON」をレビューします。
スメドレーが好きな人は多いと思いますが、実は僕は最近まで敬遠気味で、それこそ10年ぶりくらいにスメドレーを購入しました。
ボーダーTの人気が高い中、スメドレーが作るものは他と何が違うのか。そんなあたりを読み進めながら感じてもらえればなと思います。
いつも通りサイズ感やコーデにも言及していますので、参考にしていただけたら幸いです。
- ジョンスメドレーの評判は?一体何がいいのか?
- 24ゲージと30ゲージの違いとは?
- CHELTONはなぜ人気?
【評判のボーダーニット】ジョンスメドレーのCHELTONをレビュー!サイズ感やコーデも紹介します。
ジョスメドレー
老舗ニットブランド
JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)は1784年創業の英国老舗ニットブランド。
エリザベス女王とプリンスオブウェールズのロイヤルワラントを戴いており、ニットブランドとしての格と歴史は群を抜いています。
英国にはドルモアやグランサッソなど著名なニットブランドたちが集っているのですが、その中でスメドレーはハイゲージニットを主戦場としており、このカテゴリーにおいては他ブランドの追随を許しません。
上質な生地と繊細な手作業には目を見張るものがあり、特に手作業においてはリンキング箇所の精緻なフルファッションがスメドレーの見どころの一つです。目と手先を酷使する細やかな職人技術が現代に継承されて今日のスメドレーのクオリティが保たれています。
また老舗あるあるの頑固なところがなく、時代性を柔軟に捉える姿勢も流石です。
例えばフィッティング。
当時のスメドレーのフィッティングにはイージー、スタンダード、スリムの3種類くらいあって、基本的に細身の作りになっていたんですね。僕はポロシャツとカーディガンを愛用していたのですが、だんだんとフィッティングに抵抗が出てきて、いつのまにかスメドレーから遠ざかるようになっていました。
ところが今回たまたまスメドレーを見る機会があったのですが、ずいぶんとリラック感のあるフィッティングに変わっていたんですよね。アイシスなどのイージーフィットは現存しながらも、基本設計がゆるやかフィットになっていました。
もちろんオーバーサイズではない。いわばクラシックからモダンクラシックになった感じで、やるじゃんスメドレーと思いましたね。
シーアイランドコットン
スメドレーといえば超長綿でおなじみのシーアイランドコットン。しなやかで光沢のある風合いはブランドの代名詞となっています。気候条件が揃っている限られた地域でないと育たない希少なコットン故に、在来種と交配させる手段がとっている地域もありますね。例えばインドやエジプト。それぞれスビン、ギザと呼ばれる超長綿が作られています。
シーアイランドコットンの唯一無二なところは繊維が細いのに耐久性が高いところです。通常、糸の細さと耐久性はトレードオフの関係にあるのものですが、シーアイランドコットンの場合は両立させてしまう。昔はパラシュートの素材にも使われていたほど耐久性に優れます。
見た目よし、触ってよし、耐久性良しのコットンだけに価格は高いですが、着る人を満足させること間違いありません。
モダンなボーターT
今回紹介するボーダーTは「CHELTON」というモデルで、いわゆるバスクシャツです。
一応パネルデザインになっていますが、ネック付近のパネル面積が控えめだったり、裾がパネルになっていなかったりと、そこまでパネルボーダっぽいデザインになっていません。
実はそのあたりが個人的に刺さったところです。
デビューしてまだ2、3年の比較的新しいモデルなのですが、すでに高い人気を有しており、大手セレクトショップを中心に取り扱い店では完売までかなり早い。
というのも売れる要素が詰まってます。
- シーアイランドコットン24ゲージ
- ネックの開きが控えめのバスク
- 時代感をうまくとらえたシルエット
- パネルボーダー
気が利き過ぎているデザインw
これってもしかして・・・と思ったら、やはり国内別注でした。
ではそれぞれのポイントを見ていきます。
生地にはシーアイランドコットンが使われています。上品な光沢となめらかな風合いは触っていて気持ちいいですね。
ゲージは24。
スメドレーの超ハイゲージである30Gに比べると肉があり、ふっくらしています。
24gのいいところは程よく厚みがあるのでカジュアルな一枚着として着やすいところ。そして季節の変わり目にも使いやすいこと。
30はやはりその薄さがドレスライクな印象になるので、相応のドレス寄りのデザインに向きます。
ゲージの知識をある程度持っているとニット選びに役立ちますので、基本をおさえておきましょう。
ネックの開きが控えめなので、バスクシャツ特有のカジュアル感を抑えて大人っぽい雰囲気にしてくれます。
バスクシャツはネックが大きく開いているものが多いのですが、僕があれが苦手でしてバスクシャツを長年敬遠していた要因になっていました。その後オーベルジュの理想的なバスクシャツを見つけてついに克服できたわけですが、なんとCHELTONも同じようなデザイン。目の付け所がいいですよね。
ゆったりとしたシルエットが時代性に合ってる。
ゆったりフィットのボーダーTはややもすると子供っぽくなりやすいのですが、そのあたりはさすがジョンスメドレーといったところでしょうか。
大人の男性がカジュアルシーンで使いやすく作られている。子供っぽくならない。
コーデ
PANTS:BERWICH
SHOES:CROCKETT & JONES
スラックスとローファーで合わせてみました。
ボーダーTシャツの着こなしは幅広いですが、個人的には80年〜90年代のようなレトロなテイストで着こなすのが今の気分です。
CHELTONは着丈が十分にあるので、タックインスタイルがきまりやすい。スラックスが2プリーツのクラシックなデザインなので、このスタイルにうってつけです。
袖は少しまくるといいですね。裾口が狭いので腕でぴたっととまってくれます。
タックアウトするとこんな感じ。
スラックスよりもデニムやチノパンの方が合いそうですね。
クラシックに、エレガントに、そしてモダンに。
そんな着こなしにぴたっとはまってくれるCHELTONでした。
そりゃすぐに完売しちゃいますよね。
サイズ感
172cm、56kgの細身体型でサイズMを着用しています。
ゆったりめのフィッティングで、特に身幅や袖幅はゆとりのあるサイズ感。
最近のバスクボーダーTはこれくらいのフィッティングがデフォルトになっていますので、そういう意味ではスタンダードな形とも言えますね。
とはいえ昔のスメドレーでは考えられなかったシルエットなんですよね。なんか新鮮。
タックインスタイルと相性がいい設計になっているので、小さめなサイズを選ぶと着丈が短くなってタックインしにくくなるので、そこらへんは注意かな。
まとめ
- ジョンスメドレーは英国老舗ニットブランド。生地選びと縫製力がずば抜けており、時代性を巧みに取り入れる柔軟性も持つ
- 代名詞であるシーアイランドコットンは、しなやかで光沢感がありながら耐久性も優れる希少コットン
- CHELTONはここ最近のスメドレー大ヒット作。大人の男性にすすめたいバスクボーダーTシャツ。
- ちょっとだけパネルデザインになっているのがポイント。
- タックインスタイルがおすすめ!
久しぶりにスメドレーのニットを購入しましたが、信頼感があるというかさすがの商品力だなと感じました。