皆さんこんにちは。遊佐です。
男性が好きな腕時計の中でいつの時代も人気なカテゴリーがパイロットウォッチ。
ジンやベル&ロス、ブライトリングなど様々なメーカーが看板モデルを擁していますが、今回はその中でも一際高い人気を誇るIWCのマークシリーズからMARK(マーク)17を紹介いたします。
- 機械式自動巻き
- 他社製ムーブメント
- サイズ:41mm
- 重さ:約77g
- 厚さ:11mm
- ケース:ステンレススティール
- 風防:サファイアクリスタル
- date表示
- 6気圧防水
- 約55万円(新品価格)
伝統のパイロットウォッチ【IWC マーク17】
マーク17の特徴
デイト表示
マークシリーズのデイト表示は基本的に1日なのですが、17世代に関しては3日表示に変更され、すぐ隣には当日を指し示す赤いインジケーターが付けられました。
パイロットウォッチらしくコックピットの計器を彷彿させてくれるので、僕は好きなデザインなのですがネガティブな評価が起こるポイントでもあります。
- 「前後のデイトいらなくね?」
- 「赤いインジケーター邪魔じゃね?」
これらの意見は マーク17を気に入っている僕でさえ確かにそうだなと思えるもので、この影響を受けてか次世代のマーク18ではデイト表示が1日に戻り、赤インジケーターは廃止されました。
ケースサイズ
マークシリーズはマーク16までケースサイズ30mm台で作られていましたが、マーク17のケースサイズに41mmが採用されたことで始めて40mmの大台を突破しました。
これはパネライが引き起こした「デカ厚」ブームの影響だと思われますが、ブームは既に収束しており現行モデルのマーク18も40mmにサイズダウンされています。
個人的にマーク17の41mmサイズは、小さすぎず適度な主張があっていいなと思っています。
その他のデザインはマーク16から大きく変わっていない為、購入するモデルは基本的に最新のマーク18でいいと思いますが、自分の好みがより強く反映されているモデルがアーカイブにあれば、それを購入するのもいいですね。
IWCの製品は修理の永久保証がされているので、過去モデルとはいえ購入後のメンテナンスも安心です。
高い耐磁性
マークシリーズの大きな特徴の1つが耐磁性です。
機械式腕時計は磁気に弱く、場合によっては「磁気帯び」という故障につながります。
とはいえ、最近の時計には耐磁性規格として20ガウス(約1600A/m)が設定済みです。20ガウスというのは、時計をスマホから5センチ離していたら全く問題ないよというレベルになります。
ただ日常生活で問題ないからといって、置き場所には気を付けなければいけません。
家や外出先のホテルなんかで時計を外した際に、不用意にスマホやPCのすぐ隣に置いてしまうと危険です。
スマホは密着状態だと20,000A/mの強力な磁気を発しているので、先程の耐磁性規格を大きく上回り時計の磁気帯びへ繫がります。
この点、マーク17は40,000A/mの耐磁性を誇り、日常生活レベルを大きく超えたスペックになっているので、何の心配も要りません。
僕はPCを触ることが多いので、基本的にこの時計を付けていることが多いですね。
仮に寝落ちしてPCに覆い被さっていたとしても問題ないでしょう。
余談ですが、IWCにはマークの耐磁性を上回る「インジュニア」シリーズがあり、500,000A/mの耐磁性を備えていたモデルも過去にありました。
とんでもない数値ですが、強い磁気を発する医療機器を扱う環境ではインジュニアが大活躍しそうですね。
カジュアルスタイルに合わせよう
シンプルかつクセの無い3針デザインなので、合わないファッションスタイルがないとよく言われるのですが、スーツスタイルの時は着用を避けた方がいいかなと思っています。
スーツスタイルに何度か合わせてみたころ周りからの評価は悪くなかったのですが、個人的にしっくりこなかったんですよね。
何故かというとシンプルなデザインとはいえ、リーフ針の大きさやインデックスの形状がスーツスタイルに合わないからなんです。
スーツスタイル時は同じ3針でもドレスウォッチを着用すべきだなと改めて思います。
例えば同じIWCのポートフィノですね。
僕はカジュアルスタイルでの着用をオススメしたいと思います。
特にセットアップ+Tシャツのオフィスカジュアルには最強にハマります。
もちろんショーツのようなカジュアルスタイルにももってこいです。
完成されたデザイン
マークシリーズの歴史は1947年にイギリス空軍へ納品したことから始まりました。
その後代を重ねて現在マーク18に至っています(2020年5月現在)。
マークシリーズの大きな特徴は、世代が進んでも大幅なモデルチェンジがされないという点です。
これはどういうことかというと、デザインが既に完成されて伝統と呼ばれる域に達しているということです。
例えば、16世紀に世に初めて登場したヴァイオリンは、17世紀の頃には既に現在のものと同じ姿形になっていました。
つまり数多くの改善を世代を超えて行い続けた結果、ヴァイオリンというプロダクトがついに完成したのです。
ヴァイオリンがヴァイオリンだと誰が見ても分かるように、マークシリーズも普遍的な姿形として今日に至っています。
まとめ
- 41mmは小さすぎず適度な主張があって良いサイズ感
- 日常生活レベルを上回る高い耐磁性を備える
- カジュアル、特にセットアップ着用でのオフィスカジュアルと相性良し
- 視認性が高く、実用的である