こんにちは、遊佐です。
先日久しぶりにカメラを新調しましたので、今回のブログではその購入レビューをしていきたいと思います。
購入したのはRICOHのコンデジ「GRⅢ」。
手にしてまだ1週間しか経っていませんが、良い買い物ができたと思っています。
ちなみに僕は元々、FUJIFILMのX100Fというコンデジを使っており、GRⅢを購入したのはX100Fと入れ替えるためです。
100Fユーザーならばその後継機である「100V」を選ぶのがまあ順当なのですが、記事の後半では何故GRⅢに乗り換えたのかについても書いています。
GRⅢは購入の際にX100Vとよく比較検討されるので、今回の記事がどちらのカメラを買おうか迷っている方にとっても参考にしてもらえらたら幸いです。
- GRⅢが欲しい
- 味のある写真が撮りたい
- 一眼はいらないけど、スマホカメラだと物足りない
- X100Vと悩んでいる
【孤高の黒機】RICOH(リコー)のコンデジ「GRⅢ」を買った。
開封の儀
早速開けていきます。
本体と共に同梱されている付属品は以下。
- リングキャップ
- ホットシューカバー
- ハンドストラップ
- 充電式バッテリー
- USB電源アダプター、電源プラグ
- USBケーブル
スペック
ポイントだけいくつか抜き出して書いていきます。
[サイズと重量]
幅:109.4, 高さ:61.9, 厚み:33.2mm
重さ:227g
小さい、薄い、軽い。
スマホ並みに携帯性に優れたカメラです。
[起動時間0.8秒]
爆速で起動し、撮りたいものを逃さず速写します。
最強のスナップシューターと言われるGRのまずは自己紹介的な。
[APS-Cサイズのイメージセンサー]
2424万画素数(6000×4000ピクセル)APS-CサイズCOMOSイメージセンサーが搭載され、一眼レフやミラーレスと同等の画質に。
ローパスフィルターレス構造で、解像度の高い描写が期待できます。
[GR ENGINE 6]
新開発の画像処理エンジンを搭載。より解像度が高くなっており、それでいて線の描写が細く、繊細なディテール再現が可能になっています。
さらにアクセラレーターユニットが搭載されているためノイズが低減し、高感度でも高い画像処理能力を発揮します。
[28mm単焦点レンズ]
こちらも新開発のレンズで、F値は2.8〜16。
前モデルからレンズの構成枚数が減っているようですが、前モデルよりも高い屈折率の非球面レンズが採用されているため、光学性能は同等かそれ以上。
むしろ構成枚数が減ったおかげで、本体ボディの厚みがさらに薄くなり、よりコンパクトサイズになっています。
28mmは風景や街並みなどのスナップに適した広角ですが、クロップ機能(トリミング)が付いているので、その際は35mm、50mmの画角で寄ることができ、物撮りやテーブルフォトも容易にこなせます。
また通常でもレンズ先端から10mmまで寄れるところ、マクロモードにすると6mmまで寄ることができるので、クロップ機能と合わせて本格的なマクロ撮影を楽しめる。
2424万画素数ということで、インスタなどSNSアップやA4サイズ程度のプリントアウトなら余裕で耐えられます。
[3軸・4段のボディ内手振れ補正]
夜間撮影はもちろん、右手だけで撮影操作が完結するGRⅢにとって、手振れ補正は嬉しい機能です。
例えば傘を差しながらサッと一枚撮るなんで造作もないことでしょう。
[ローパスセレクター]
手振れ補正が付いたことでローパスセレクターの設定が出来るようになり、偽色やモアレの低減が可能になりました。
先ほど話したようにGR3のイメージセンサーはローパスフィルターレスなので、被写体に応じて解像感とモアレのバランスをとりにいけます。
[タッチモニター]
液晶モニターにタッチパネルが採用されています。
感度が抜群に良く、タッチAFが便利。
[USB-C給電可能]
GRⅢは電池持ちが悪いので、それを補うための必須機能。
移動中にモバイルバッテリーから給電しておけば、電池切れを気にするストレスもそうたまらないでしょう。
USB-Cというのがイイね。
[イメージコントロール]
フジのフィルムシミュレーションにあたるプリセット機能。
ハイコントラスト白黒やポジフィルムが人気ですね。
発売当初は何故か削除されていたクロスプロセスもファームアップにより使用可能になっています。
ほかにもNDフィルターやGR2から継承されているフルプレススナップなど便利な機能があります。
合わない人も?
高機能な一方で、
- ファインダーがない
- 可動式モニターではない
- 防塵防滴ではない
といった点から、GRⅢの購入を見送っている人も少なくありません。買ってから後悔し手放したという人も。
確かにGRⅢを好きになれるかどうかは、これらの点を潔よく受け入れられるかどうかにかかっていると思います。
リコーがこれらの機能を付けることはもちろん可能なわけですが、意図してそうしていないのは、GRⅢのポリシーの一つあるコンパクトなサイズ感を念頭に置いて設計してあるからでしょう。
UNIX哲学の「ひとつのことをうまくやれ」ではないですが、もし仮に便利な機能が付いてあれもこれも出来るようになったとしても、本体サイズがアップしたならばもはやそれはGRではなく、購入する意味が全くなくなりますね。
人によっては使いにくいであろう独特の癖のあるカメラですが、自分のスタイルにはまれば最高の名機になってくれると思います。
デザイン
「小さなモノは美しい」
僕が購入を決めた理由の一つがデザインです。
マグネシウム合金製の黒を基調とした、シンプルでコンパクトな見た目。
世の流れに沿うようなミニマルを地でいくデザインをしているのですが、それを目的に作られたというよりは、独自のポリシーに従って機能の取捨選択をしていった結果、このような見た目になったという理解が正しいように思います。
形態は機能に従うといいますか、これまで述べてきた機能が形となって姿を成し、それがストイックさや潔さ、高潔感といった雰囲気を醸し出し、独自に洗練されたデザインに仕上がっています。
僕はIWCという時計メーカーが好きなのですが、設計思想が似ているなと感じるところがあるので、GRに惹かれたのは自然な流れでした。
ボディの薄さにも注目です。
改めてこのサイズに高機能群が収まっているのが信じがたい。
ややもすればデザインの邪魔にもなりかねない「GR」のロゴが、逆になかったら困るというくらいに絶妙な存在感を発揮してくれてます。
こういうあたりにもGR魂を感じる。
視覚的なノイズがなくどんな空間にも主張なく馴染んてくれるGR3。ノイズが無さすぎて初めて手にした時は、以前にX100Fを購入した時のような瞬間的な高揚感は正直ありませんでしたが、この手のデザインは後からジワジワくるんですよね。
案の定、見るたびに「やっぱこれイイわ〜」と満足しており、今ではしっかりと所有感を持てています。
アクセサリー
GRⅢには機能やデザインを拡張してくれるアイテムが別売りで用意されています。
いくつかあるのですが、僕はホットシューとリングキャップ、レンズキャップを購入しました。
ホットシューとリングキャップを装着してみます。
ブラック&シルバーは個人的に好きな配色なので気に入りました。
気分で既存のものとスイッチしてみようと思います。
お次はレンズキャップを装着。
高級感のある作りになっており、装着した際の雰囲気も良いです。
カメラケースに入れておけば正直レンズキャップは不要だとは思いますが、一応のお守りとして付けておこうと思います。
ただしデメリットもあります。
- キャップに少し幅があるので、装着した状態だと少し全体に厚みが出る(大した厚みではないが)。
- いちいち蓋を外す必要があるので速写性が落ちる。
僕はそこまで速写性を求めていないので、特にデメリットを感じることはありません。
そのほかにレザーハンドストラップと画面保護シールを購入しました。
ハンドストラップは元々付属されているのですが、レザー素材のものを付けたかったので色々探して理想的なものを見つけました。
このレザーストラップがめちゃくちゃ良かったので、別記事で紹介しています。
ケースには無印良品の化粧ポーチを転用。
ジャストサイズ。
がしかし、ストラップを付けた状態だと入らないので、結局別のケースを探し中です。
GRⅢXと迷う人続出
GRⅢかX100Vかの選択にケリをつけたら、次に待っているのがGRⅢかGRⅢXの選択。
これ迷っている人めちゃくちゃ多いです。売り場でも店員さんに「どっちがオススメですか?」と聞いている人をよく見かける。
そりゃそうですよね。同等のスペックで違うのが画角のみなんだから。
GR伝統の28mmであるGRⅢか、GR初の40mmであるGRⅢX。
どっちを買えばええねん
僕も例に漏れず悩みましたが、割と早くに決断できました。
その理由はシンプルで、初GRユーザーとしてまずは伝統の28mmを持ちたかったからです。
X100Fの35mmに慣れている自分にとっては、40mmのGRⅢの方が使い勝手がいいとは思います。
ですがこれまで話してきたように、GRを使うに当たって必要になってくる潔さという要素を画角に照らし合わせてみると、28mmこそがやはりGRらしいと思えるのです。
らしさを語れるほどGRのことはまだ詳しくありませんが、この選択は今のところ大正解だったように思います。
購入の経緯
僕はメイン機としてFUJIFILMのミラーレスカメラ「X-T3」を普段使っており、サブ機としてX-100Fを使ってきました。
冒頭でもお伝えしたように今回GRⅢを購入したことでX100Fを卒業したわけですが、その理由は「疲れた」からです。
通常、X100Fを使っていた人がカメラを買い換える際は後継機であるX100Vに進むのが順当で、純粋にカメラとしての性能だけ見ても、GRⅢよりもX100Vの方が上だと思います。
にもかかわらず僕は100Vには進まずGRに乗り換えたわけなんですね。
別にX100Fに不満があったわけではなく、むしろめちゃくちゃ気に入って使い倒してきました。
ただですね、やはりX100Fはコンデジの枠には収まりきらなかったんですよね。
ミラーレス機と同様に撮る楽しさを心底味わえる故に、どうしても気合いを入れて撮影しようとしてしまうので、気軽に持ち出したつもりでも一日終わったらけっこう疲れていました。
本当はもっと気軽に適当に撮りたい。
そんな疲れた自分に癒しとなってくれそうなのがGRⅢでした。
何も考えずにといったら少々乱暴ですが、往年のコンデジのように、またはスマホのように気楽にシャッターを押せるカメラ。それでいて出てくる絵は何度も振り返ってみたくなるような味のある高画質なもの。
現状、今の自分に合うサブ機はGRⅢで間違いありません。
高画質な「写るんです」を持っている感覚に近い。
まとめ
- 携帯性に優れるコンパクトなサイズ感
- ミニマルなデザイン
- 決して使い勝手が良いカメラではないが、自分のスタイルに合えば名機となる
GRⅢを手にしたことで、久しぶりにのんびりと旅に出たくなりました。