※2020年10月26日更新
こんにちは。遊佐です。
今回は、愛用するカメラFUJIFILM「X-100F」のレビューを書きます。
レビューというよりも、僕は何故にX-100Fが好きなのかを探っていこうとする内容です。
次の視点でそれぞれ深掘ってみました。
- デザイン
- ライフスタイル
- レンズ
僕は一体X-100Fの何に惹かれたのか。
それではまいります。
FUJIFILM「 X-100F」を愛する理由
レトロモダンなデザイン
何事も第一印象が肝要です。
僕はX-100Fを初めて見た瞬間に、魅力的なカメラであると即断していました。
これまで脳に記憶させてきた色んな経験が結びついて、僕はX-100Fをお洒落なカメラだと認識したんです。
なので僕と全く違う経験をしてきた人の場合、X-100Fを見ても何とも思わないどころか、ダサいと認識するかもしれません。
経験の内、大きく影響しているものの1つはファッション観だと思います。
このファッション観を以下4つの項目に分けて表現してみます。
Q.
- どんなジャンルの服装?
- どんなブランド、お店が好き?
- どんなスタイリングが好み?
- どんなファッション遍歴を辿った?
A.
- トラッドを中心に据え、スポーツテイストを混ぜたスタイル。
- ラルディーニ、エストネーション、ノースフェイス、アディダス、IWC(時計), チャーチ(靴)
- 無地系のアイテムを使った、シンプルなスタイリング。装飾品も付けない。
- 10年前まではトラッド100%だったが、徐々にスポーツテイストが混ざり始める。今では、トラッド60%、スポーツ40%の構成比に。
近い内容の答えをお持ちの方は、X-100Fのことが好きになるかもしれませんよ。
このように書き出してみると改めて分かるのですが、X-100Fと僕のファッションスタイルには、ある共通点がありました。
- クラシックかつモダン
- トラッドとスポーツの融合
まとめるとこうなります。
「伝統的スタイルを現代風にアップデートする」
正直なところ、SONYのRX1やRX100も好きなんです。
あのコンパクトかつシンプルなデザインにはかなり惹かれます。
- シンプルスタイルが好き
- スポーツスタイル要素40%
恐らく、こういった僕のファッション観が影響していますね。
しかし僕が持つファッション観の中で、最も構成比が高い「トラッドにスポーツテイストをミックス」の要素がRXには全くありません。
なので実際に僕はX-100Fを選んでいますし、SONYよりも好きなんです。
デイリーライフ型
X-100Fはコンデジなので、小さなカバンに入れて携帯しやすいです。
僕にとって、携帯しやすいというのは大きなアドバンテージなんですよ。
というのも僕は日常生活で、カメラを首からぶら下げて出歩いたりはしません。
カバンの中に入れているか、手で持っているかのどちらかです。
なんでこんなことを言っているのかというと、僕が「カメラを持って何かを撮りにいく」のではなく、「どこかに行くのでカメラを持っていく」スタイルの人間だからです。
もちろん「何かを撮りたいな!」と思う時はあるので、そんな時はミラーレスのX-T2を持って行きます。
しかしそれは非日常とも言える旅行の時に限られるんです。
それよりも僕は、日常の何気ないシーンを撮っていたいので、撮影行為に気軽さを求めています。
ここでいう気軽さとは、自然体ですっと街中の空気に溶け込めること。
具体的にいうと、シャッター音が静かであるとか、カメラサイズがコンパクトだから撮影行為が目立たないとかです。
X-100はまさにストリートスナップ向きですね。
ユニークなレンズ
これは好きな要素というか、疑問ですね。
疑問故に、その対象に対して興味が沸き、ついには好意を持つんです。
X-100Fには固定式レンズが搭載されているのですが、このレンズがかなりユニーク。
ちなみにF値はF2~F16となっており、開放で撮るとこうなります。
ぼやけ過ぎて何事ですか!?ていう感じです。
でもこれ故障ではないんですよ。
「じゃあなんでこんな写りなの?FUJIFILMはこれまでに優秀なレンズをいくつも作っているのに、おかしいじゃないか」
甚だ疑問ですよね。
ここで改めてレンズへの疑問を再設定します。
Q.
「優秀なレンズを作れるFUJIFILMが、何故こんな謎の写りをするレンズを搭載させているのか」
それでは少しづつ紐解いていきます。
まず故障ではないので、「意図的に搭載させている」ということです。
ではFUJIFILMの意図とは何か?
ここで一旦、FUJIFILMカメラの特性を確認しておきます。
- 操作体系
- フィルムシミュレーション
1.操作体系
FUJIFILMのカメラは操作系がアナログです。
シャッタースピード、ISO感度、露出の設定を物理ダイアルで行います。
この物理ダイアルは、使い手が直観的で快適なダイアル操作を行えるようにと、FUJIFILMが常に拘っている個所です。
「撮る」行為をいかに重要視しているのかが分かります。
2.フィルムシミュレーション
フィルムシミュレーションもFUJIFILMの大きな特性です。
使い手が色彩と階調性を選べるようになっています。
FUJIFILMがフィルムメーカーとして、長年にわたって培ってきた色設計があればこそです。
フィルムシミュレーションの中でもクラシッククロームの人気は特に高いですよね。
僕は最近、proviaと pro neg. stdで撮ることが多いですが、クラシッククロームもやはり大好きです!
FUJIFILMの特性をまとめると以下のようになります。
「各所設定してから撮ることで、良い写真が生まれますよ」
これを踏まえると、FUJIFILMがX-100Fのレンズを作った意図が分かりました。
- 「なんでかんでも開放で撮らないで、ちゃんと考えて設定してね」
- 「きちんと被写体と向き合い、どのように撮りたいのかをイメージしてね」
初心者がやりがちな「とりあえず開放」の抑止力として、開放ボケボケ性能をレンズに組み込んだのかもしれませんね(えらそうに書いていますが、個人的見解なので事実かどうかは分かりません)。
まとめ
僕は、X-100Fのどこが好きか?
- レンジファインダー型のレトロモダンなデザイン
- 携帯性が高くストリートスナップに向いている
- 固定式レンズがユニークで面白い
あともう一つ付け加えるとしたらこれですね。
「フラッグシップ機の、センサーと画像処理エンジンが搭載されていること」
当時のフラッグシップ機であったミラーレス一眼「X-T2」や「X-PRO2」のパフォーマンスを、コンパクトデジカメであるX-100Fでやっちゃうということです。
X-100Fがスーパーコンデジと評される所以の1つですね。
X-100Fはシリーズの4代目で、これまでのアップデートを経てついに完成の域に達したと言われています。
現在は5代目のX-100Vが販売されていますが、X-100Fの中古価格はその人気故に値が中々下がりません。
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僕はX-100Fに出会えて本当に良かったと思っています。
格好良くて、日常に溶け込めて、撮るのが楽しい、個性的なカメラ。
最高じゃないですか。
FUJIFILMの皆様本当にいつもお世話になっております。
それでは最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。
5代目のX-100V発売間近・・・。