こんにちは、遊佐です。
めっきり秋らしい気温になってきました。朝晩はちょっと寒いくらいですね。
こんなときに便利なアイテムがシャツアウター。
軽くてちょうといい厚みの羽織物です。
そこで今回のブログでは、おすすめのシャツアウターとしてオーベルジュのM43ミリタリーシャツアウターをレビューします。
23SSの駆け込みで購入しましたが、暑すぎて着れませんでしたが、ようやくレビューに至りました。
先月あげた「2023春夏ベストバイ」の記事でもさらっと紹介しています。
- オーベルジュの評判は?
- シャツアウターが欲しい
- M43 hbt jacketのおすすめは?
【M43 hbt jacketを再現】オーベルジュのミリタリーシャツアウターをレビュー!ヴィンテージに詳しい人が作っています。
オーベルジュ
AUBERGE(オーベルジュ)は2018年にスタートした日本の新鋭アパレルブランドです。
1930年〜40年代のヴィンテージウェアに着想を得ており、クラシックを現代的に再現したデザインが特徴です。
オーベルジュを率いている方は小林学氏。
名前でピンときた人もいると思いますが、小林氏はSLOWGUN(スローガン)という同じく国産ブランドのデザインを手掛けています。
僕は大学生の時に初めて知ったブランドで、青春時代の思い出もあったりしますね。
スローガンもヴィンテージウェアを原点とするブランドなのですが、そこにフレンチな雰囲気が合わさったのがオーベルジュという感じです。
オーベルジュという名前はフランス発祥の業態「オーベルジュ」にインスパイアされているだけあって、フレンチテイストなデザインも頷けます。
小林氏のクラシック、ヴィンテージへの造詣の深さやデザインセンス、そして洋服好きが伝わってくる商品の数々はいずれも見応えがあり、業界内でも評判が良いのも納得です。
オーベルジュの代表作である「ココ」と「ビッグシャルロット」は基礎知識としておさえておきましょう。
シャツアウター
今回ご紹介するのは「M43ミリタリーシャツアウター」という名前が付けられており、BEAMS「ブリッラレーベル」の別注モデルになります。
その名の通り「M43 hbt ジャケット」のデザインですね。
M43は1,940年代のUSアーミーを代表するアイテムで、ヴィンテージ市場での人気はもちろん、そのファッション性の高さから多くのメーカーがレプリカを販売しています。レプリカまでいかなくても、ユニクロみたいにデザインをサンプリングして販売しているところもありますね。
当然ですがレプリカはメーカーによってクオリティの差が出ます。クオリティを測る基準がオリジナルの再現度ですが、オリジナルをどれだけ忠実に再現出来るかは、デザイナーのヴィンテージの知識や熱量に依存します。
その点、オーベルジュのデザイナー小林氏はヴィンテージへの造詣が深く、その見識が反映されたデザインの素晴らしさはヴィンテージを根幹とする氏のファーストブランド「スローガン」の頃から折り紙付きです。
僕も学生の頃からスローガンを見てきましたので、オーベルジュというか小林氏のファンみたいなものです。
なのでオーベルジュが作るM43はオリジナルを忠実に、そしてオーベルジュらしく再現しているということをまず言っておきたい。
ディテール
ディテールを見ていきます。
生地はhbtが示す通り、ヘリンボーンのツイル。hbtはM43に限らず当時色々なモデルに使われており、時代の象徴でもありました。
中肉厚に仕上げられているので、長い期間にわたって使えます。春秋はアウター、冬はインナーとして。
タフな生地で経年変化を楽しめるのも魅力ですね。
両胸に付けられたフラップ付きの大ぶりポケット。マチありの後期型です。
実用的な仕様になっており、当時は工具などを入れていたそうです。
僕は鞄を持ち歩くのがあまり好きではないので、かなり重宝しています。メガネをさっと入れておくのに便利。
13starsのメタルボタン。
ミリタリー定番のディテールで、好きな人も多いですね。
「13」の数字は1,777年にアメリカ合衆国が独立した際の州数を表しており、自由を勝ち取った凱歌の象徴でもあります。
袖口は筒袖で、二段階でアジャストできる使用になっています。
広い袖幅を活かして大胆にロールアップした着こなしをするのもお馴染みの手法です。
僕はひと巻きして着ていることが多いですね。
袖や脇などの縫製は巻き縫いで、ヴィンテージらしいディテールです。
ヴィンテージにたまに付いていたりするガスフラップは実装されていなくてほっとしています。あったら買ってませんw。当時は毒ガス対策で付けていたとされていますが、実際は邪魔で取り外していた兵士が多かったという落ちもあったりします。
サイズ感
サイズ感ですが、オリジナルのようにゆったりと作られており、172cmの痩せ型体型の僕はサイズ38を着用しています。
僕のアウターのサイズは基本的に38になることが多いので、それを考えると普段通りのサイズ選びになりました。
オーバーサイズではないゆったりとしたサイズ感が大人の着こなしにぴったりです。
サイズ感はデザイナーの意向が出やすい。レプリカものは「オリジナルを忠実に再現しつつもフィッティングだけは現代的にしました」というお決まりの解説が出てくるところで、その現代的アップデートはちょっと・・・というものも正直少なくありません。
その点、オーベルジュのものは「ちょうど良い」。変にオーバーサイズでないところが本当に良い。
コーデ
INNER:merz b.schwanen
PANTS:digawel
SHOES:crockett & jones
M43とヘンリーネック、特にメルツのものはやはり相性が良いですね。
オールドスタイルを現代らしく体現する名コンビです。
こうなるとパンツは太めで厚みのある生地を使った骨太のものが合います。
そして足元は重厚感のあるフルブローグシューズ。骨太コーデを上品に仕上げるためのラストピースです。ここがローファーだとだめなんです。
スリムパンツを使ったコーデも後日作ってみたいと思うので、出来次第画像を貼っておきます。
まとめ
- オーベルジュはヴィンテージに造詣のある小林氏が率いる国産ブランド。クラシックを現代的に表現するのが絶妙にうまい
- M43ミリタリーシャツアウターはM43 hbt jacketを忠実に再現しており、生地感や細部のこだわりも抜かりなし
- 現代的に合わせやすい、こなれたサイズ感が魅力
- 骨太で上品なコーデがおすすめ
一枚持っておくと間違いなく重宝するやつです。特に秋口はこういうのがないと。