こんにちは、遊佐です。
僕は今30代後半。あと数年したら40歳になります。老けて見られたくない、かといって若作りしたくないという微妙なお年頃。
このあたりの年齢の人は自身の服装について考えることが多いのではないでしょうか。
これまでと同じような格好をしていていいのかな。もう少しきちっとした格好をしたほうがいいのかな。年相応の格好はどんなものなのかなとか。
そこで今回のブログでは、アラフォー、40代男性がおさえておきたい点について話します。
- 30代後半から40代前半の服装迷子男子。何を着たらいいかわからない
- 年相応とは何か?40代のおしゃれな人とは?
- 痛い格好をしている・・・かも?
【年相応とは】40代おしゃれな男の人はどんな服装を意識すべきか?
年相応とは
結論から言うと、年相応の格好をしましょうといいうことになるのですが、年相応とはどういう意味なんだろうと思いませんか?
年齢にふさわしい格好をしましょうと言われても、結局のところ何を着たらいいのかわからないと思います。
年相応という言葉の意味、特にファッションにおいてはかなり曖昧になっていますので、まずここを明確にしておきます。
こんなコメント聞いたことがあるかと思います。
「いい年して若い格好をして」
「若いのに格好がおっさんくさい」
要は、年相応ではないと言ってるわけです。
そのように批評される服装がどんなものなのかはなんとなく分かると思いますが、そもそも何故に若作りしてるように見られるのか、何故に老けて見られるのか。
それは見た目に違和感があるから。
人は「何歳くらいの人はこういう格好をするものだ」という、社会に浸透している固定観念に基づいて違和感があるかどうかを無意識に判断しています。自分が決めた基準ではなく、いつのまにか出来ていた社会の基準なので、固定観念が強い人ほど、基準に反した人に対して強烈な違和感を感じます。
つまり年相応とは、固定観念に基づいて違和感がないことを指しているわけです。
ですが固定観念は時代に合わせて刷新されていきます。
例えば今の40代、50代の人たちって昔と比べると、すごく若々しく感じませんか?
髪型も含めて格好がすいずんと若くなっている。おそらくひと昔前では「若作りしちゃって」と揶揄されていたでしょうが、今ではなんら違和感を感じない。違和感を感じないのは、固定観念が昔と比べて変わったから。
もちろん従来の固定観念を持ち続けている人もいますので、固定観念が変わったというよりは、多様化したという方が正しいかもしれません。
そこまで多様化していると、違和感なんてやがてなくなり、年相応なんて言葉の意味はなくなってくるのでは?と思うかもしれませんが、残念ながらそうはなりません。
なぜなら固定観念が多様していても、他に違和感を与えてしまう要因が存在するからです。そしてそれらは昔と比べてもっとシビアになっています。
次項からそれらについて話していきます。
艶(品)が不可欠
男性の皆さんは艶という言葉を普段意識することありますか?「艶っぽいね」の艶です。艶ときくと何だか性的でなまめかしい響きに聞こえるかもしれませんが、そうではなくて、年相応に品があり。そしてそこからくる美しさを指します。
ファッションの話ではよく「大人の男性」という言葉が使われますが、これは年相応に品がある、つまり艶がある人という理解でいいと思います。
艶があると、
- シンプルな格好は洗練される
- コテコテな格好はユニークに
- カジュアルな格好はクリエイティブに
- ドレスな格好はエレガントに
逆に艶がないと、
- シンプルな格好は地味に
- コテコテな格好は下品に
- カジュアルな格好は、子供っぽく
- ドレスな格好は、おっさんくさい
大人の男性は革靴履けだとか、きちっとした格好をしなさいとか言われがちですが、割と偏った考え方で、逆に老けて見える人が本当に多い。艶がある人はどんな格好でも年相応に見てもらえるので、カジュアルとかドレスという切り口で考えないほうが良さそうです。
品のあるなしは生まれた環境や育ってきた環境に左右されるので、先天的なものが正直あります。話し方や食べ方、所作で品があるかないかはすぐに分かってしまう。
ですがぱっと見の印象だけであれば、服装改善でなんとかなるもの。ファーストインプレッションの重要性を考えると服装に品がないというのはかなり損をしていますので、ぜひ馴染みのない言葉かもしれない「艶」を意識してみてください。
艶が出る要素を次項より見ていきます。
余裕はあるか
張り切りすぎるのはNGです。
トレンドを盛り込みすぎたり、キメすぎたり。
若手の張り切り過ぎは可愛いで済ましてくれるかもしれませんが、おっさんの張り切り過ぎは確実にスベります。
なぜ張り切るのかというと、相手によく思われたいから。
気持ちは分かるのですが、その思いが強過ぎると自分の実力以上のことをやろうとして、「痛い40代のファッション」へと成り果てるでしょう。
それだったらファッションにそこまで詳しくなくても、素の自分でいたほうがよほど好感度が高くなるというもの。
適度に力が抜けた服装を意識してみましょう。
清潔感はあるか
肌のハリがなくなり、シワが増えてきたおっさんが、シワシワの服やぐだぐだの靴を着用するのは壮大なダブルパンチです。
若い子のシワ服は若いゆえの拙さということで、さもありなんとされますが、おっさんの場合は速攻でだらしなさ、不潔へとつながります。
シャツはもちろん、Tシャツでさえもきちんとアイロンをかけましょう。
靴はきちんとお手入れしましょう。
これだけでも大分印象が違います。
相手を尊重しているか
TPOを意識した服装は理解できても、相手を尊重した服装とは?と聞くととたんに馴染みがなくなる人が多い。
相手を尊重した服装をするということは、今日会う人が服装選びのキーポイントになるということです。
取引先の社長、女性、年配の人、上司、部下、同僚、洋服好きの人・・など属性は様々で、それに応じた服装を選ぶ。
取引先の社長だったらさすがに服装に気をつけなきゃと思うけど、それ以外の場合でも服装に気を遣うなんて、めんどくさいし、自由にさせてくれと思う人はきっと多いと思います。
でも考えてみてほしい。
デートで相手がカジュアルな格好をしているのに、自分はテーラードジャケットと革靴でびしっときめた格好をしていたら、相手はびっくりすると思うんですよね。先ほどの張り切り過ぎも全く同じこと。そしてその逆も然りです。
こういうギャップはなくしましょう。
例えば同じジャケットを着るにしても、ニットジャケットを選んでいると幾分か硬さが和らいで全く違う印象を持ってもらえるはずです。
楽器のセッションみたいなもので、相手の音をしっかりと聞いて合わせていきたいですね。
振り幅があるか
先ほど「相手に合わせた服装をするのがめんどくさく感じるのでは?」という話をしましたが、僕に言わせると逆で、いつも同じような格好をしている方がつまらないと感じてしまいます。むしろ相手に合わせて何を着ようかなと考えを巡らせるのが楽しいくらいです。
楽しむためには、服装の振り幅を持つこと。
服装の振り幅を持つという感覚はもしかしたら分かりにくいかもしれません。というのは、一般的には同じ系統の格好を日々し続ける人が多いからです。
オーセンティックなのかコンテンポラリーなのかクリエイターズなのか。またはストリートなのかクラシックなのかモードなのかなど、自分が選んだジャンルをマイスタイルとして基本設定する人がいたとして、そういう人は設定したジャンルから逸れた格好をすることがありません。ブランド選びも基本的にはジャンルの中からと相場が決まっています。
確かにマイスタイルは持っておくべきなのですが、マイスタイルとはそもそもジャンルではなく思考、型のようなものなので、それを踏まえるとマイスタイルはカテゴリーのくびぎにとらわれない可変式でありたいと僕は考えています。さらには可変の度合いが大きいときのギャップが楽しい。
ゴリゴリのオーダースーツを作れる人が、ときに全力で少年のような格好をしているなんてギャップ萌えではありませんか?
例えばノースフェイスの半袖短パンの超カジュアルスタイルをしていた人が、サリトリア仕立て3ピーススーツを作って着ることもあるということです。
そして「もう〜才なんだから、こういう格好をしたほうがいいよ」というありきたりな意見の新解釈にもなります。
「40歳ともなればジャケットの一つも着れないとだめだよ」などと意見は、服装が多様化した現代にとっては完全に時代遅れのように聞こえるものの、振り幅の観点から考えると間違ってない。確かにジャケットを着られないようでは振り幅がなさすぎだし、なにより艶がない。
いつもドレス、いつもカジュアルといった感じに限定するよりも、柔軟に服装を変えられる人にこそ余裕、艶っぽさを感じます。
まとめ
- 年相応の基準はいつの間にか作られる固定観念だが、現代ではあまり参考にならず、固定観念が偏っていると時代遅れ感のあるコメントをしやすくなる
- ①艶(品)を意識しよう
- ②張り切らないようにしよう
- ③服のシワや靴の汚れに意識を向けよう
- ④相手を尊重しよう、尊重した着こなしを考えるのは楽しい
- ⑤服装に振り幅(ギャップ)を設けよう
⑤はもしかするとイメージしにくいかもしれませんが、ファッションを楽しむ秘訣でもありますので、ぜひ深掘ってみてほしい