こんにちは、遊佐です。
皆さんは会議や講義に参加している際に、こんな風に困ったことはありませんか?
「何を質問すればいいか分からない(汗)」
分からないけどとりあえず何か言わなければと思って、文脈から外れたことを、最悪自分も興味がないことを質問してしまう。
何を質問すればいいのか分からない理由は、聞いていた情報を整理できていないからなんです。
逆に情報を整理さえ出来れば、良い質問ができるようになるということです。
そこで今回は情報を整理する方法として、普段僕も実践している三色ボールペン活用術をご紹介。
三色ボールペン活用術は、明治大学教授である齋藤孝氏が提唱しているもの。
齋藤先生(お会いしたこともないのに、普段勝手に先生と読んでます笑)は、沢山の著書の中で3色ボールペンを活用するメリットを説いておられ、僕もそうですが影響を受けた人は本当に多いんです。
- 会議や講義で質問するのが苦手
- 自分の言いたいことがまとまらない
- 気の利いた発言がしたい
【齋藤孝氏に学ぶ】質問力を鍛える為には三色ボールペンがオススメ
情報を整理する
再度書きますが、何を質問したらいいのか分からない理由は情報を整理できていないから。
情報を整理できていないということは、話の本質が理解出来ていないということなので要約が出来ません。
話を要約することができないので、頭の中がぐちゃぐちゃになって質問内容がまとまらないんですよね。
情報を整理するためには、脳への負担を減らす必要があります。
そもそも僕たちは1日の中で膨大な情報群にさらされています。
情報を無制限にインプットすると頭がおかしくなってしまうので、そうならないように情報の流入を無意識に遮断する機能が脳に備わっているほどです。
たくさんの情報群に晒されている
↓
情報過多になっている状態というのは脳にとってすごく負担で思考力が低下する
↓
思考力が低下するとパフォーマンスが下がり物事がうまくいかず、結果やる気が出なくなる。
情報整理は良質なアウトプットに繋がり、結果モチベーションが上がります。
そのモチベーションを持ってまた情報整理に励むわけです。
良質な質問を作る
良質なアウトプットこそ今回主題になっている良質な質問のこと。
↓良質な質問がどういうものなのかが分かるオススメの本なので読んでみてください
そもそも質問はなんとなく言うモノでもなければ、ぱっと思いつきで言うものでもないんですよね。
「答え」を一生懸命に考えるのと同様に、いやそれ以上に質問もしっかりと練り上げる必要があるんです。
なので情報を整理して聞きながら、自分の中で質問内容をきちんと作成しておく必要があります。
話し手の人が冒頭で「この後質問しますからね〜」と言っていたら必死に聞くのと同じです。
しかしただ聞いているだけだと情報の整理までは出来ません。
そこで役に立つワザが三色ボールペン活用術です。
三色ボールペンの使いかた
色分けする
三色ボールペン活用術は質問だけでなくあらゆる情報整理の場面で使えるワザです。
- 読書をする
- 資料を読む
- メモをとる
この活用術は赤青緑の三色を以下のルールに沿って色分けして、本文に書き込んでいくものです。
もちろんスピーチしている人の内容も同様に色分けしてメモ書きしていきます。
- 赤:大事だと思われるキーワードや数字
- 青:まあまあ大事だと思われるキーワードや数字
- 緑:自分が面白いと思ったキーワード
赤と青は著者や話し手が言いたいことだと思われるもの、つまり「客観的」な内容です。
なので赤と青のキーワードや数字を繋げていくと本編の要約ができる仕組みになっています。
長々と書かれた文章が「要するにこういうことだよね」という感じにまとまります。
それに対して緑。
緑は自分が面白いと思ったことなので「主観」です。
何でだろう?
この考え方は新鮮だな〜
前にあの本で読んだ文と意味がリンクしてるかも
こんな風に個人的に思ったことや感じたことには緑でサインやコメントアウトしていきます。
緑は主観なので、その数が多いと質問がより作りやすくなりますね。
書き込みが終わると、客観的かつ主観的な目線が融合した独自の要約内容が出来上がり、それがそのまま質問内容になっているはずです。
ただ要約するだけだと誰がやっても内容は似通っていますが、緑の主観が入ることで個性のある発言が出来る可能性が高いです。
ただ注意して欲しいのは、質問は1個作ればいいものではないということです。
先程お話したように、質問は練り上げなければいけません。
3個程作成した質問をさらにブラッシュアップさせて、一つの鋭い質問が出来上がります。
最初から1つでいいやと思っていたら、要約が出来ていても浅ーい質問内容になります。
その為にも三色ペンで積極的に書き込んでいく姿勢が必要です。
とにかく書き込む
最初のうちは意外と色使いで迷うんです。
ここは赤がいいのか、青がいいのか。
これに対して齋藤先生は、「あまり細かく考えるな」と言っています。
齋藤先生本人でさえ、気分によって色がよく変わると言っているぐらいです。
大事なのはとにかく書き込むこと。
書き込む行為自体がアウトプットになって、脳にここは大事なのよと教えてあげるんです。
そして書き込む時は大胆にやることです。
綺麗に書き込もうなどとは微塵も思ってはいけない。
例えばこんな感じ。
- 線を引くだけでなく、まるや二重まるで囲む
- コメントアウトする
これぐらい派手にやると、後で振り返った時に大事なところが目に入りやすい。
資料じゃなくて本に書く時なんかは結構勇気がいると思いますが、そもそも綺麗な本に価値はないんです。
本を自分専用のノートと化して、それを自分の身体に取り込んでこそ初めて価値が出ます。
齋藤先生の著書を読んだキッカケ
僕が3色ボールペンを使い出したのは2012年の、まだ社会人になって毛が生えたばかりの頃でした。
きっかけはある雑誌を買ったこと。
9年前の雑誌ですが、内容がとても良くて今でも大事に保存してます。
確か出張に行く際に新幹線で読もうと買ったんですよね。
本誌に齋藤先生の取材記事が掲載されてるのですが、全てはここから始まります。
段取り術に関する話と実際のメモ書きの写真に感銘を受けて、この後齋藤先生の著書を片っ端から読んでいきました。
当時読んでいた本。
3色ペンもガンガン活用します。
一人の方の著書を読み漁ったのはこの時が初めてでした。
サイズが同じものは目印書いてました笑
オススメのボールペン
3色ペンは色々なメーカーが取り扱っていますが、より書き心地のいいものを選びたいものです。
そこで最近僕が使用しているペンを紹介します。
赤青緑に加えて黒とシャーペンも付いている4&1。
本当は3色でいいのですが赤青緑のパターンがなかなか売っていないので、僕は黒を含めた4色を使っています。
- 文字がかすれない
- インクが滲まない
- 書き心地が滑らか
またレビューしようと思っていますが、特に1と2は秀逸の出来です。
まとめ
- 質問とはとっさに出すモノではなく、準備して練り上げておくモノ
- 上質な質問をするには情報整理が不可欠
- 三色ボールペン活用術が情報整理に有効
質問力は後天的なものなので、鍛えれば誰でも出来るようになるワザです。僕も以前はひどい質問ばかりして周りの空気をよく凍らせていたと思いますが、今では多少はマシになったのかなと思っています。そして3色ボールペン活用術は今すぐに始められるので、身近なモノとして試しに本の要約にトライしてみてください。