こんにちは、遊佐です。
皆さんは普段スマホやPCといったデバイスを充電する際に、付属の充電器を使っていますか?
でしたらこんな風に思ったことがあるかもしれません。
- もっと早く充電したい(特に外出先)
- スマホやPCを買い替える際に充電器まで替えるのが嫌だ
- でかいPCアダプタを持ち歩くのが嫌だ
今回はこういった悩みを解決する急速充電器「Anker PowerPort Atom Ⅲ Slim」をご紹介。
発売から約1年半が経ちましたが、今でも人気が高い商品です。
ちなみに急速充電器を購入したからといって、それまで使っていた付属充電器を捨てる必要はありません。
例えば外出時の急速充電だけが目的であれば、急速充電器は携帯用として常にカバンに入れておき、付属充電器は家用として置いておきましょう。
尚、記事後半で注意点を記載しているのであわせてご確認ください。
- 外出先で素早く充電したい
- 携帯しやすいサイズの充電器が欲しい
「Anker PowerPort Atom Ⅲ Slim」をレビュー!世界最薄デザインで最大30W給電可能
Anker PowerPort Atom Ⅲ Slim
PowerIQ3.0搭載
PowerIQ3.0とはアンカー独自の急速充電技術のことです。
USB-PD(以降PD)やQuick Charge(以降QC)といった急速充電規格と互換性があるので、対応する様々なデバイスを急速充電することができます。
PDはアップルや一部のアンドロイドに搭載されている充電規格。例えば8〜のiPhoneはPDに対応しているので急速充電できます。
主にアンドロイド端末に普及している充電規格
業界にはPDやQC以外にもアップルの独自規格があるなど様々な充電規格が乱立しているため、専用の充電器をそれぞれ持っておく必要があるのですが、そんなことしなくていいよ!というのがPowerIQ3.0。
接続したデバイスの充電規格を自動検知して適切な給電をしてくれます。
ある時はPDのように、ある時はQCのように機能するので、充電器を1つに統一できるんです。
最大30W出力
PDやQC対応のデバイスに対して最大30Wの急速充電をすることができます。
僕が普段使っているiPhoneSE2はPD対応なのですが、1%から50%まで充電する際にかかる時間は以下のようになります。
- 付属充電器→約1時間
- Anker PowerPort Atom Ⅲ Slim→約30分
30分の短縮はかなりの時短ですね。急いでいる時は特に。
SE2以外のiPhoneでも、8以降の機種ではほぼ同じ効果を得られます(8より前の機種はPDに対応していません)。
※たまに誤解している人がいるのですが、「30分で50%だから1時間で100%」というわけではありません。急速充電は80%ぐらいまでに適用され、その後は低速充電にスイッチするので、80%から100%への充電には時間がかかります。
他に30W出力が有効なデバイスはというと、
iPadPro11インチ(2020年モデル)も急速充電が可能。
MacBookAir13インチ(M1)は急速ではないけど充電可能です。
もし急速充電をしたければ45W以上出力できる充電器が必要。
例えばコチラ。
ポートが2つあるので2台同時充電も出来ます。
またスマホやPC以外だけでなく、PD対応のモバイルバッテリーも急速充電できます。
例えばコチラ。
同じアンカーのモバイルバッテリーです。
いつでもどこでもケーブル不要で充電出来るので便利。
スリムなボディ
「フリスク」みたい
この充電器はその形状から、フリスクのようだと形容されることがあります。
とにかく薄いんです。
三辺サイズは7.6×4.5×1.6(㎝)。
薄さ1.6センチは充電器としては世界最薄になります。
この薄さを実現させているのがGan(窒化ガリウム)という新素材です。
それまで使用されていたシリコン半導体に比べて、エネルギー効率が高い上に基盤部品が少なくて済むので、従来よりもコンパクトなボディに仕立てることが出来ます。
同じ出力値であるアップル純正充電器と比べると一目瞭然ですよね。
そして重量は57gと軽く、携帯用の充電器としてはこれ以上のモデルを見つけるのが難しいくらいです。
実は今回ご紹介しているモデルの後継に「Anker Power Atom Ⅲ Slim 45」というものがありまして、最大出力が45Wにアップグレードされています。
「じゃあ大は小を兼ねるでこっちでいいやん」という話ですが、そうでもないんですよね。
何故ならメリットである極薄コンパクトサイズがボリュームアップしていたり、人によってはオーバースペックだったりと、一概に45Wモデルの方がオススメとは言えないからです。
例えばスマホやiPadProの急速充電、又はMacBookAir13インチの通常充電には30Wで十分なので45Wモデルは宝の持ち腐れになります。
デザイン
見た目がお洒落なので所有欲も満たしてくれます。
色違いに白色もあるのですが、僕は黒色がお洒落かなと思っています。
またプラグが折り畳み式なので、他のモノと混在したときに傷つけることもありません。
と言いながら5mmほどはみ出しているので、念の為に繊細なモノとは混在させないほうがいいと思います。
この充電器にぴったりなガジェットケースを紹介しておきますね。
無印良品の名作「吊るせるケース」をガジェットケースとして活用しているのですが、薄い形状のアイテムと相性がいいんです。
アンカー充電器とセットでオススメです。
ケーブルが必要
見落とされがちですが、急速充電をするには充電器だけでなくデバイスとケーブルが急速充電に対応している必要があります。
この3つが揃っていなくても充電自体は可能ですが、急速にはなりません。
再びiPhoneSE2を例にしますね。
先ほども書きましたようにiPhoneSE2はPDに対応しています。
しかし付属のケーブル(USB-A to lightning)が急速充電に使えません。
なのでこの場合は「USB-C to lightning」ケーブルを別途購入する必要があります
iPhone8以降の場合も同様です。
iPadProやMacBookには「USB-C to USB-C」ケーブルが必要になりますが、元々本体に付属されているので購入不要です。
デメリット
コンセント問題
スリムでコンパクトなのですが、実際に使っていると不都合なシーンも見えてくる。
- 隣のコンセントに干渉する時がある
- コンセントに対して垂直に刺せない
1に関して
スリムとはいえ横幅が少しある(4.5㎝)ので、電源タップの種類によっては隣に干渉してしまって刺さらないということが発生する。
2に関して
プラグが90度開きなので、壁コンセントに対して垂直に刺すことができない。
もし上下のコンセントが埋まっていたら使えないということです。
180度開きだったらよかったな〜。
コンセントを誰かとシェアする場面になった際はご注意ください。
PD規格違反
冒頭でPowerIQ3.0はPDと互換性があるという話をしました。
このPDには「パワールール」という互換性に関する決まり事があるのですが、実はPowerIQ3.0はこの決まりごとに沿っていません。
パワールールでは、4つある出力ラインのひとつである5Vに対して3Aを規定しているのですが、この充電器は2.4Aを通知します。
そのためPD対応であったとしても一部のデバイスとは互換性がなく、実際に以下のような事例が少ないですが起こっているようです。
- 充電できない
- 充電できるが遅い
商品情報にアップル製品やUSB-C対応機器などの主要な対応機種が表記されているので、そちらも参考にしてみてください。
口コミを見る限りは多くの人が問題なく対応出来ているようですが、もしかしたらご自身が使っているデバイスとは互換性がないかもしれません。
念のためにお伝えしておくと、規格違反だからデバイスが故障してしまうということではなく、充電がうまく出来ない可能性があるという話です。
不安な方には、PowerIQ3.0をアップデートさせたPowerIQ3.0(gen2)のモデルがオススメです。
PowerIQ3.0(gen2)はパワールールに沿っているので、互換性がより高くなります。
スリムサイズという外観上のメリットを抜きにすると、中身の完成度はコチラのほうが間違いなく高いです。
まとめ
- PDやQCといった急速充電規格と互換性がある
- スマホやタブレットを急速充電できる
- スリムサイズで軽量なので携帯しやすい
- 見た目がお洒落
デメリットもはっきりと書かせてもらいましたが、それを上回る利便性があるので、僕はめちゃ重宝して使っています。
【Anker PowerPort Atom Ⅲ Slim】
性能 |
PowerIQ3.0搭載 PSE認証 |
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サイズ | 7.6×4.5×1.6(㎝) |
重さ | 57g |
色 | 黒色(ブラック)と白色(ホワイト) |
備考 |
プラグ折りたたみ式 |