こんにちは、遊佐です。
今回のブログではセレクトショップの雄「トゥモローランド」について話していきたいと思います。
体感的にお洒落なお店だなとか、ちょっと敷居が高そうだな、そして「高そう」と思っている人も少なくないと思いますが、そういったイメージの観点から読んでもらうと面白いかと思います。
気温も少し上がり、ようやく春の入り口も見えてきましたので、春のお買い物はトゥモローランドでスタートを切るのはいかがでしょうか。
- トゥモローランドの商品て高くない?
- なんでそんな人気なの?
- オリジナルってなんかダサい気がする
【人気の理由】トゥモローランドの商品て高いよね?そう思った人は読んでほしい。
トゥモローランドが好きな人
評判
トゥモローランドにいるお客さんにはお洒落な人が多くないですか?。ファッション感度が高く、こなれた風格さえ感じることも少なくないです。
コチラの記事でも書きましたが、そのお店がお洒落かどうかや評判を測る指標に、「そのお店にどれだけお洒落な人が集っているか」というのがあると思っています。
ある人がお洒落なお店だと言っていてもそれはその人の主観でしかないので、客観的な指標として実際にお店に集まる人たちのファッション感度というのは非常に参考になるというわけです。
その点でいえば、トゥモローランドのお店はとても評判のいいお店といえます。
年齢層
年齢層は他セレクトショップと比べると比較的高めです。
例えばエディフィスやジャーナルなどは20代などの若い方も多いですが、ビームスハウスやトゥモローランドでは30代以上が多く、40代、50代、シニア層が目立ちます。
特に顧客らしき人たちを見ているとファッションに慣れているなという印象をうけることが多いです。
じゃあこのお洒落な人たちは何故トゥモローランドに行くのでしょうか?
日本にはたくさんお店があるのに、何故トゥモローランドに通うのでしょうか?
そのあたりを事項から話していきたいと思います。
なぜ人気?
トゥモローランドが人気の理由を3つの点から見ていく。
人、もの、器。
器=ストア
トゥモローランドのお店ってすごく綺麗だと思いませんか?
綺麗な内装を入れているのはもちろんなのですが、什器、備品も含めたストアデザインが洗練されています。
時に敷居が高そう、緊張するとまで言われる佇まいですが、それだけ重厚感があるということですね。
そして何よりVMDの綺麗さです。多彩な色を使ったVMDは他のセレクトショップと比べても異彩を放っており、シンプルに華やかなんですよね。あれだけ色が多いとごちゃつきそうですが、匠にコントロールされた見やすいVMDになっており、ニットを探しに行ったのにパンツも買ってもうたということもざらです。
だからこそお店にいて見ているだけでも楽しいんです。連れもトゥモローランドが大好きでいつもよく言っているのが「行くのが楽しい」。
もの=商品
モノに関しては後ほど改めてお話していますが、トゥモローランドの商品はクオリティが非常に高いです。モノの質といった物理的な評価だけなく、それらを見ているだけで楽しいと思える感覚的な華やかさがあります。
これはVMDと連動した効果でもありますが、根本的に人の関心を寄せ付ける魅力があるんですよね。おそらく相手、つまりお客さんの立場に立ったモノ作りをしているんだと思います。
特にニット、パンツが優秀。
CABaNブランドは特に面白い。
人=スタッフ
店舗によって差はあれど、店員さん、特にレディースの店員さんお洒落ですよね。
当たり前のことですが、お店の店員さんはお洒落でいて欲しい。
ブランディングの観点からもお店の人がブランドのイメージを正しく体現出来ているかというのは大事で、それがブランドのさらなる強化に繋がります。
お客さんの立場から見ても大事です。接客態度が良いとか、提案の仕方がいいというのももちろん大切なのですが、なによりお洒落じゃないと説得力がないですよね。
お店よし、商品よし。もうこの時点でお客さんの購買への気持ちは高まっているので、あとはその気持ちが間違っていないんだと、納得がいくような最後の後押しをしなければいけません。お洒落な人が筋の通った説明をしてくれたら、説得性も高まるというものです。
人、もの、器のパラメータが総じて高い。
値段が高い?
オリジナルの質
トゥモローランドのオリジナルの値段を見て「なんでこんなに高いのか?」と思った人も多いと思います。
確かに他のセレクトショップと比べても商品価格が高めに設定されています。
ビームスの上級レーベルを除けば、他のセレクトショップの1.5倍、ものによってはそれ以上もありえる。
コートは高いものだと10万円代、ジャケットが4〜8万円台、パンツが2〜3万円台、ニットは2〜3万でカシミアやシルク、スビンなど使い出すと4万、6万も。
こうなってくるとインポートブランドと大差なくなりますよね。高すぎるわと思っても不思議ではない。
価格が高い理由はシンプルで、価格に見合うクオリティを備えているからです。
こちらの記事でも書きましたが、デザイン力が高い。
特に色やテキスタイルの使い方がユニークで目にとまるものが多いんですよね。
いわゆる「セレオリ」というのはベーシックなデザインが多く、時に無難で、時にあざとく感じるものもあるのですが、トゥモローランドの商品は見ていて楽しい。
その点でいうとインポートブランドの雰囲気に近いかもしれませんね。
とはいえオリジナルなんだよなーと思う人もいるかもしれませんが、その「オリジナル」という認識をアップデートした方がいいかもしれません。
確かにオリジナルなんですけど「トゥモローランド」という一つのブランドなんですよね。
トゥモローランドはセレクトショップの形態をとっているものの、あくまでもトゥモローランドの洋服が販売されているお店で、セレクト品は味付けとして置かれているに過ぎません。それは出自を見ても明らかで、他のセレクトショップと比べて根本的に違うところです。
ブランド力
商品価格が競合他社と比べて高いのは、モノの価値が高いということでもあるのですが、厳密にいえば付加価値があるということになります。
アパレルに限らず多くの企業が価格勝負で安かろう悪かろうのものを大量生産し、どこがサステナブルやねんと感じるほどモノで溢れかえさせる。
そんな中でトゥモローランドが価格競争に巻きこまれていないのは、付加価値があるから、つまりブランド力があるからです。
ちょっと高いかもしれないけど、価格以上の価値があると感じられるから、それだけの満足感を得られると感じるから、買うんですよね。僕がトゥモローランドで買い物をするのが楽しいと感じるのも付加価値の一つです。
「高いけど買う」。もし仮にブランド力がなかったら、「高いから買わない」となっているはず。
ブランドって急に出来上がるのものじゃなくて企業の理念や哲学を長い時間かけて形にするもの。先ほどトゥモローランドが人気の理由を器、モノ、人に分解して話しましたが、この3つが三位一体となり企業理念に沿って邁進してきたからこそ、今日のトゥモローランドというブランドがあるのではないでしょうか。
まとめ
- トゥモローランドの商品価格は高いけど、クオリティはもっと高い
- 付加価値があるので、価格以上の満足度を味わえる
- トゥモローランドのオリジナルは「オリジナル」ではなく「ブランド」である
買い物をしていて楽しいと感じられるお店というのはかなり限られてきますので、そういう意味でも貴重なショップ、そしてブランドです。