こんにちは、遊佐です。
今回はEYEVANの代表作「sadler(サドラー)」をレビューしていきます。
もう一つの代表作「webb」と並んで、ブランドの2本柱とも呼んでも過言ではないほどの人気モデルですが、何がそんなに人気なのか?
ぜひ最後まで読んでいただけましたら幸いです。
- EYEVANの評判は?
- sadler(サドラー)
- お洒落な人は何が違う?
【大人気モデル】EYEVAN(アイヴァン)のsadler(サドラー)サイズ45をレビュー!サイズ感が絶妙なフレンチヴィンテージデザインです
EYEVAN(アイヴァン)とは?
EYEVANは1972年に「着る眼鏡」として誕生した、日本初のファッションアイウェアブランドです。
それまで道具としての感覚しかなかった眼鏡をファッションの観点から捉えたということで、現在のアイウェアファッションの祖と言えますね。
日本にアイビーファッションを広めた石津氏の「VANJACKET」がルーツとなっており、EYEVANという名前もそこからきています。
海外ブランドにも影響を与えており、あのオリバーピープルズのお店にも商品がセレクトされたり、一時期オリバーピープルズの生産も請け負ったりしていました。
2003年にブランド運営を休止し、その後EYEVAN 7285が後継として生まれるなどして、2018年についに本家が復活。そして今に至るという感じです。
EYEVANの眼鏡はクラシックなデザインが特徴ですが、かといってクラシックごりごりな感じは全くなく、上品な印象があります。
出自のとおり、ファッションとの相性が非常によく、ファッション業界に愛用者が多いのも特徴ですね。
生産地は創業当時から福井県鯖江市で、品質の良さは言うまでもありません。
ラインナップが豊富で、かつベーシックなデザインのものが多いため、眼鏡初心者の方にとってもおすすめのブランドかと思います。
価格帯は大体4万円から5万円くらい。
例えば、今まで量販の眼鏡をかけていたけど、何か良い眼鏡を1本作りたいなと思ったときにEYEVANを指名してみるといいのではないでしょうか。
sadler(サドラー)
フレンチヴィンテージ
サイズ:45–23
色:ピアノブラック
サドラーはトップリムが山なりになったウェリントン、いわゆるパリジャンシェイプのモデルで、フレンチヴィンテージの雰囲気を味わえる1本です。
ベーシックながら個性があり、かけると嫌味なくお洒落にきまるという、なんとも使い勝手がいいんですよね。
サドラーは21SSに発売されて以降、ずっと人気を博している眼鏡で、今では完全にブランドを代表する定番モデルになっています。
絶妙なサイズ感
まずポイントとなるのがサイズ感です。
レンズ径45は現代では比較的小ぶりのサイズのですが、ヴィンテージはもっと小さいものが多く、いい状態のものを見つけてもかけにくいことも多いんですね。
なのでヴィンテージのデザインを模したモデルを作る際は、サイズ感を現代的にすることが多いです。とはいえ、サイズが大きすぎるとヴィンテージの雰囲気が損なわれかねないのので、バランスが大事。
その点、サドラーは現代的なサイズ感とヴィンテージの雰囲気をバランスよく備えたグッドデザインだと思います。
小ぶりのレンズ径を活かして、度入りの眼鏡としてあつらえるのもオススメです。レンズの厚みが抑えられますからね。
ディテール
やや肉厚のフロントで、エッジが効いている分、実際よりもボリューミーに感じます。
太めのテンプル。サイドビューからもフレンチヴィンテージの雰囲気を味わえます。
カシメPINは、フロント、テンプルともに3PIN。クラシックな雰囲気に寄与した仕様です。
彫金が施された芯と、黒フレームとのコントラストが綺麗。
ちらっと見えるあたりが気が利いています。
丁番は立体的な見た目が映える置き丁番仕様。ヴィンテージのデザインが踏襲された三角の形状になっています。
バリエーションモデル
サドラーsize47
sadlerには47-23というサイズのものがあり、顔幅との兼ね合いや大きめにかけたいということであれば、こちらがおすすめです。
その際に、鼻パッドがクリングスタイプに切り替わりますので、ヴィンテージの雰囲気を味わいたい方は要注意。
ちなみにサドラーは元々このsize47が最初の作品で、size45は22SSに発売されたリニューアルモデルになります。
サドラーワイド
他に、サドラーワイドというモデルもあります。
リム厚が10mmになったことで重厚感が増しました。さらにテンプルのPINが3から2にっており、1940年から50年代のヴィンテージの雰囲気に近づけた1本です。
サイズは47–23と大きめで、全体的なボリューム感を感じますね。
サドラーナロー
サドラーワイドとは真逆のアプローチで、サドラーをもっと華奢にしたモデルです。
というのもサドラーでさえちょっとボリューミーに感じる方も少なくないんですよね。
この洒落たパリジャンシェイプをもう少しあっさり目に着用することは出来ないだろうかという方には、このサドラーナローがおすすめです。
これはレスカのGAB2ですが、サドラーナローはこんな感じのやや細めのリムになっています。
バリエーションがあることで迷ってしまうかもしれませんが、顔幅といった物理的な問題がなければ、今回ご紹介したサドラーsize45がおすすめです。デザインとサイズ感のバランスが最もいいと感じます。
似たモデル
ちなみにEYEVANにはsadlerと似たデザインで「goodman」というモデルがあり、こちらもフレンチヴィンテージから着想を得ています。
サドラーと比べて縦に長さがあるパリジャンシェイプで、サイズも47–23と大きめです。
認知度の点でいえば、サドラーの方が圧倒的に知られています。GOODMANは割と最近のモデルで、昨今のフレンチヴィンテージのトレンドの中で作られたモデルという感じがしますね。
僕の中では明確に使い分けが出来ていて、小さめにかけたい時はサドラー。大きめにかけたいときはGOODMANという感じです。
小さめの眼鏡はやはり端正に、そして知的に見えます。顔への収まりがいいので、一体感も高まります。
一方で、大きめの眼鏡はカジュアルな印象。存在感が強くなるので、全体のアクセントとして活躍してくれます。
玉型のバランスはGOODMANの方が好みかな。
まとめ
- EYEVANはファッションアイウェアの先駆け。クラシックなデザインを現代的にアレンジしており、クセのないデザインが幅広い層に人気
- sadler(サドラー)はブランドの代表作。フレンチヴィンテージのデザインをEYEVAN流にアレンジ。
- ヴィンテージの雰囲気と現実的なサイズ感とのバランスが絶妙に良い。
- ディテールの作りが丁寧。
初めての黒縁眼鏡を1本お探しの方は、ぜひサドラーを候補に入れてみてはいかがでしょか?