ゆさん歩

人生を楽しむツール「ファッション」を綴ります

【どっちが好き?】今ドメブラの勢いがすごい。インポートブランドにはない魅力とは?

こんにちは、遊佐です。

最近、ドメブラの人気が高いかもと感じたことはないですか?

セレクトショップでも、以前はインポート万歳だったのに、今はドメブラシェアが高くなっています。

既製品ブランドだけではありません。

靴職人やテーラーさんでも世界で脚光を浴びる人が出てきており、中には本場よりも本場らしいものを作ると評される賢人さえいます。

そこで今回のブログではドメブラ人気の理由について話していきます。

15年以上インポートとドメブラの両方を楽しんできた者として、それぞれの魅力を比較していきたいと思います。

 

この記事はこんな人にオススメ
  • ドメブラの何が魅力?インポートとの違いは?
  • 昔はよくドメブラ着てたけど、最近はインポートが多い
  • 何となくインポートの方がよく見える。ドメブラは子供っぽい、ダサいと思っていた

 

 

【どっちが好き?】今ドメブラの勢いがすごい。インポートブランドとの違いは一体なんなのか?

ドメブラ インポート どっち

ブランド遍歴

まずはこれまで僕がどういうブランドを使ってきたかを話していきます。

中学、高校でファッションに興味を持っており、ジーンズショップとかで買い物してましたが、ファッションに本格的にのめり込むのは大学からです。

大学

1年時はPPFMというコムサ系列のブランドでよく買っていました。

2年時からいわゆるドメブラにハマり出し、僕の着道楽が本格的に始まります。

ファクトタム、ラウンジリザード、ラッドミュージシャン、プレッジ、アタッチメント、マンオブムーズ、CAV-000、ファドスリー、ミスターオリーブ、マージン、スローガン、リップヴァンウィンクル、April77。

特にファクトタムのデニムとラッドミュージシャンのフォトTの組み合わせが記憶に強く残っています。

行きつけの小さなセレクトショップがあって、そこの店主と仲良くさせてもらってました。

www.yusanpo.com

2011年〜2014年

マッキントッシュ、ラベンハム、PT、GTA、アントレアミ、ボリオリ、ラルディー二、LBM、ジョンスメドレー、ドルモア。

社会人になってからはインポートを好むようになり、当時の雑誌を賑わせていた旬なブランドを片っ端から買い漁っていました。

無駄にモンクレーのポロシャツを着てたりと、半ば盲目的にインポートを選んでおり、ドメブラを完全に選ばなくなっていました。ドメブラが子供っぽいと思ってた節もありました。

 

あと革靴にハマり出したのもこの時期。

クロケット&ジョーンズのチャッカブーツ「チャッカ」とセミブローグ「ウェストボーン」からスタート。

2015年〜2016年

引き続きインポートを着ていましたが選び方に変化が出てきます。

トッドスナイダー、クレッタルムーセン、グレンフェル。

アメリカや英国、北欧などのブランドをチョイスしており、逆に先程挙げたブランドはほとんど着なくなっていきます。特にマッキンやボリオリ、GTAなんかとは遠ざかっていきました。

トッドスナイダー セットアップ

特にこのトッドスナイダーのシアサッカーセットアップはめちゃ愛用していましたね。アメトラのカッコ良さを知りました。

 

そして学生の時以来、久しぶりにドメブラを選ぶようになる。

ハバーサック、リディアル、ノンネイティブ、TSUKI.S、オーディナリーフィッツ。

好みの傾向は特になく、単にドメブラを着たくなったという感じでした。さすがに年齢が増すと以前とは違うブランドを選ぶようになっていました。

あと、レインメーカーという京都発のブランドにはまり、セットアップやパンツをよく買っていました。

当時ここのパンツが大好きで、クラシックなプリーツパンツの他、イージーパンツやミラノリブのワイドパンツも重宝していました。コーディネートにおいてパンツがいかに重要かを知るきっかけにもなったブランドでもあり、個人的に転機となりました。

2017年〜2019年

ブランドというか、オーダーメイドにはまってました。

FOXBROTHERSやハリソンズ、テーラー&ロッジ、オイスターなどの英国生地が好きで、ベルドレス、サイドアジャスター、プリーツ入り、段返り3B、3ピースといったクラシックなデザインでよくオーダーをかけていました。特にハリソンズが好きで、フロンティアの使用率はダントツに高かったです。

セレクトショップや個人のテーラーなど試しました。僕は上半身に割と癖があるのですが体型補正を丁寧に入れてくれたりと、綺麗に仕上げてくれるのはやはり個人のテーラーでしたね。

既製品はBEASMのFやブリッラのオリジナルをよく着ており、今ではとんとなくなりましたがプライベートでも当たり前のようにジャケット着用していましたね。

 

ドレスクロージングの高まりに呼応するかのように革靴道も邁進。

エドワードグリーン カドガン

クロケット、チャーチ、ウェストンときて、エドワードグリーンの通称「緑の沼」にハマりかけます。特にカドガンはよく履いていました。

www.yusanpo.com

2020年〜2023年

CABaN、ATON、AUBERGE、LAFAVOLA、HAVERSACK、CIOTA、DIGAWEL、NONNATIVE、AURALEE、STEIN、MARKAWEAR。

インポートは、INVERTERE、HEVO、WOOLRICH、BERWICH、DRUMOHRくらいでしょうか。

 

ブランドの列挙数からも分かるようにドメブラのシェアが高くなり、こだわりも強くなってきています。

ドメブラ インポート どっち

これなぜかというと、シンプルにインポートよりもいいなと思うものが増えてきたから。実際、CABaN、ATON、AUBERGEは僕のデイリーカジュアルとしてユニフォーム的なものになっており、これらはインポートブランドで代替することができません。

一時期のインポート一択時代に比べたらすごい変わりようです。

 

ドメブラ還り

遍歴をざっくりと振り返ると、ドメブラから始まり、長いインポート期間を経て、またドメブラに還ってきた形です。

とはいえドメブラに偏るということではなく、そもそもインポートかドメブラかという線引きで選ぶことはないのですが、面白いなと思うのはドメブラであることが多いですね。

ドメブラ還りは僕のファッション出発地点がドメブラだったことも潜在的に影響している可能性がありますが、業界を見ても今ドメブラの勢いがすごい。

2010年代はインポートブランドの人気が本当に凄かった。皆インポートへの憧れが強かったんだと思います。実際の商品価値がどれほどのものかはさておき、インポートであるだけで良しとされていたといっても過言ではありません。

ところがここ数年、ドメブラ着用者が増えており、感度の高い方ほどその傾向が見られます。

 

何故ドメブラのシェアが高まったか?

  • クラシックのアレンジ
  • ミニマル&クリーン
  • SNS効果

次項で深堀りしていきます。

ドメブラ人気の要因

アレンジ力

人気が出ている一番の理由は兎にも角にも、内容の良さに尽きます。

この10年間というのはドメブラが台頭するための貴重な期間だったんです。

売れっ子デザイナーの経歴を読んでいると、サラリーマン時代にクラシック(古典)=基礎をきちんと学んでいる人が多い。縫製工場や生地屋、バイヤーと主戦場は様々ですが、各々の領域で経験をしっかりと積んでいます。

加えて細かさです。拘り力、凝り性とも言ってもいいです。

日本人てやっぱり細かいんですよ。細かい注文や意見が飛び交う世界で作られたものは繊細で緻密な仕上がりになっているもので、それが外国人目線で見たときに繊細でストイックなムードに溢れており、すごく評判が良かったりする。

実際、細部のデザインに魅入るのはインポートよりドメブラであることが多い。

そこまでやるかという繊細なデザインだったり、本来使うべき手法ではなく別の手法を持ってくる大胆なことをしていたり。そしてそれは無駄でも突飛でもなく全て理にかなっており、なるほどなと思わされます。

こういうのはクラシックをアレンジしていると言えるのですが、つまるところ今ドメブラが面白いと言われる理由は、このアレンジがめちゃくちゃ上手いということです。

ミニマル&クリーン

今人気のドメブラに見られるデザインの傾向はミニマル&クリーンです。

思えばオーラリーやコモリから端を発したようなデザインで、ベーシックとはまた違った概念ですね。

ミニマル&クリーンはそのあっさりとした見た目とは裏腹に、ミニマルゆえにメッセージ性が強くなり、刺さった人はブランドのファンになりやすい。そんなブランドが増えていくと日本全体がドメブラで盛り上がっていくのは自然な流れなんです。

これは逆にインポートにはない要素です。特にイタリアブランドは良くも悪くも濃い味の傾向にあるので、さっぱり感のあるドメブラと一番わかりやすい対比だと思います。

お国柄、考え方の違いかもしれませんね。

SNS

SNS、特にインスタ効果によってブランド認知がされやすくなり、ビジネスとしての側面が強化されました。

「こんなにいい出来なのになんで売れないんだ」というぼやきは過去幾度となくされてきたでしょうが、いいモノがちゃんと売れていく筋道をしっかりと作れるようになりました。

逆にたいした出来ではないのに売れてしまうという逆転現象も起こっており、これはSNSの良くないところ。先程話した「ミニマル&クリーン」の表層をなぞっただけの内容薄いブランドが跋扈しており、権威性という武器を使って集客します。

内容が伴っていないため短命ビジネスになりがちですが、こういうのが繰り返される現状はいかがなものかと思う次第です。

インポートとの違い

全体感

ドメブラが細部にこだわり抜くのに対して、インポートものは全体感が特徴。

一目見たときにただならぬ雰囲気、オーラを醸し出している洋服がありますが、それが全体感数値が高いものです。

カッティングや色味、生地感、全てが高次元で融合されている。

特に色味と配色です。彼らが作ってくるテキスタイルは外国人の感性由来のものなのか日本人じゃ絶対に真似できません。

だからインポートは華やかな見た目であることが多いんですね。

安心感

ドメブラもインポートも双方長く経験してきたから言えることなのですが、インポートしか着ないという人は、2010年代の僕がそうだったように憧れが強いんだと思います。

インポートであるだけで良いというような。ドメブラは子供っぽくてダサいとか。

本人はそんなんで選んでいるなんて思いたくないでしょうが、残念ながらよほど高みのステージに到達していない限りは、どうあってもインポートブランドの権威性からは逃げられません。

ですがこの手の憧れは強過ぎると、本当にいいモノは何かということが分からなくなってしまうので、ある程度抑制が必要です。そのためにも普段自分が目を向けていないようなもの、ドメブラに目を向けてみるといいでしょう。

 

逆に頑なにドメブラしか着ないというのも非常にもったいない話です。

インポートを知ろうとしないのは、まさに文明開花前の鎖国状態。

もし一方だけに頑なにこだわっている人は、一度他方を試してみてはいかがだろうか。狭くなっている了見が広がること間違いありません。

 

 

 

まとめ

ここがポイント
  • ドメブラの人気が高まっている要因は、クラシックを理解した本物のデザイナーが出てきたことと、ミニマル&クリーンのデザイン、そしてSNS効果
  • 人気ブランドのデザイナーはクラシックをアレンジする力が高く、緻密さと大胆な発想力を併せ持つ
  • 細部にこだわるドメブラと、全体感で魅了してくるインポートとの対比

ドメブラはインポートに比べてとっつきにくいところがあるかもしれませんが、まずは世間一般の評判を頼りに一つ試してみることをおすすめします。

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