皆さんこんにちは。遊佐です。
コロナ禍で自粛生活になってからコンビニにある酒類の売上が好調ですね。
僕は未経験ですが、オンライン飲み会とも相まって「家飲み楽しい!」という声も聞きます。
自粛疲れの中で楽しいと言えるのは本当に良いことなので、オンライン飲み会を上手く活用していって欲しいですね。
そして一刻も早くコロナ禍から抜けて、以前のように居酒屋で賑やかに飲みたいものです。
ちなみに居酒屋で日本酒を注文したとき、グラスが枡に入った状態で出てきたことがあると思います。
そして日本酒をグラスから溢れさせるかのような飲み方で頂く。
この飲み方は「もっきり」と呼ばれているのですが、どうやって飲んだらいいか分からない方も多く、意外と知られていない作法のようです。
今回は、この「もっきり」の意味や飲み方を解説していきたいと思います。
【嫌いな人もいます】枡とグラスを使う日本酒の飲み方「もっきり」とは?
もっきりとは?
なぜ「もっきり」というスタイルでお酒を注ぐのか?
そもそも「もっきり」という言葉は、日本酒が量り売りされてい時代の「盛り切り」に由来します。
当時はお客さんに徳利や枡を持参してもらって、その中にお客さんが必要な分だけお酒を入れてあげていました。
言葉の真意は「おもてなし」。
グラスに小さくおさまる分量ではなく枡に溢れるほど、あるいは溢れそうなほど注いであげようという心意気を表現しています。
僕はこのもっきりが大好きで、居酒屋で出てきた時は自然とテンションが上がります。
もっきりの飲み方
グラスは持たなくていい
まずはグラスに入った日本酒を飲みます。
ただ表面張力によって溢れる寸前状態になっていることが多いので、そのままグラスを手に取って飲もうとするとお酒がテーブルの上にこぼれてしまいます。
なので手に待たずに、口を近付けて飲んでかまいません。
ここで二口程飲みます。
後はグラスを手に取って飲み進めて下さい。
グラスはテーブルに置かずに、その都度枡に戻して下さい。
枡からグラスへ注ぐ
グラスのお酒が半分程減ってきたら、枡に入っているお酒をグラスに注いで完了です。
以降はグラスを枡に戻す必要はありません。
ちなみに枡に入っているお酒を直接飲んでもOKです。
檜で作られた枡であれば檜の良い香りが日本酒と融合して深い味わいを堪能出来るので、むしろ枡から直接飲むのをオススメします。
檜のかわりにガラスの枡が出てくるところもありますよ。
「もっきり」の飲み方は以上になります。
ちなみにもっきりが嫌いな人もいますので、力説しまくって自爆しないようにお願いしますね笑。
お酒が溢れたグラスを持つと手がベタベタしたり、テーブルがこぼれた酒で汚くなるのが嫌みたいですよ。
オススメの日本酒
今市場ではどんな日本酒が人気なのか分かりませんが、もし居酒屋で扱われていたら飲んでほしい日本酒の1つが「菊姫」です。
「菊姫」
米と熟成への拘りが半端ない、まるで我が子のように日本酒作りをする蔵元であり、日本酒ブランド。石川県を代表する地酒で、県内の居酒屋に行くと大抵取り扱われています。
創業1570年の歴史が織りなす、こだわりの日本酒を是非一度味わってみて下さい。
おまけ
最後に少し余談です。
皆さんは「つるつるいっぱい」という言葉を聞いたことはありますか?
これは「溢れてしまうほど、いっぱい」という意味を表す福井県の方言で、まさに「もっきり」のグラスの状態です。
僕はこの方言が大好きなんですよね。
福井県出身の友達から教えてもらったのですが、ある日居酒屋でもっきりしていた時に、「つるつるいっぱい」を連呼していたのを覚えています。
いつしか日本酒に限らず、乾杯する際は「つるつるいっぱーい!」と言うようになりました。
決して乾杯の音頭ではないのですが、妙に盛り上がります。
ですが地方を出てからは「つるつるいっぱい」を唱えることがなくなったので残念です。
唱えても誰も分かりません。
福井県を含め北陸の方言は癖が強いので、何を意味しているのか分からない言葉がよく出てくるんです。
さて自粛ライフがもう暫く続きそうなので、それまでは「きときと」な寿司と「つるつるいっぱい」な日本酒を用意してオンライン飲み会を楽しみましょう。
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。