こんにちは、遊佐です。
今年も残すところ僅かとなりましたね。
年末年始はどう過ごそうかと考えている方も多いと思います。
平時であれば外で飲み明かしていた酒好きの方も、コロナ禍の今回は家飲みにシフトチェンジされるのかもしれません。
しかし家飲みであったとしても、連日酒盛りは考えものですよ。
今回の記事では、「お酒が脳に与えるダメージ」についてお話ししています。
知れば知るほど恐ろしい事実が書かれていますので、普段お酒を飲み過ぎかもしれないな~という自覚がある方は、習慣改善のキッカケにして頂ければ幸いです。
年末年始の飲み過ぎに注意!お酒が脳に与えるダメージとは?
飲酒習慣が脳が委縮させる
お酒を飲み過ぎると、そしてその習慣が続くと僕たちはどうなるのか。
結論からお話しすると、脳が委縮して記憶があやふやになり、鬱になるリスクが高まります。
これはいくつもの実験で証明されている事実で、飲酒量と脳へのダメージには相関関係が存在しています。
脳へのダメージというものを、もう少し具体的にお話ししますね。
僕達の脳の中に海馬という記憶を司る場所があるのですが、短期間だけ記憶をキープさせて作業をする、PCでいうメモリに当たります。
そして海馬は記憶機能の他にも大事な機能を果たしています。
その一つがストレス抑制機能です。
海馬のすぐ隣に、ストレス反応を引き起こす偏桃体という組織があるのですが、この偏桃体が暴走しないように隣でブレーキをかけているのが海馬なんです。
そしてストレスが長引いてしまうと、なんと海馬自体がダメージを受けて萎縮してしまいます。
ちなみに海馬は30歳を過ぎたあたりから、老化現象として自然に委縮していくようになるのですが、その萎縮スピードを自分で早めるという恐ろしい行為が飲酒習慣なのです。
ドMどころの話ではありません。
ストレスが起こすダメージは海馬だけにとどまらず、前頭前野という人間にとって最も高次な領域にまで及び、思考力、創造力を低下させていきます。
つまり海馬を委縮させるということは、ストレス反応を野放しにして僕たちの生活力や仕事力を低下させることに繫がります。
そして一度委縮した神経細胞はもう元には戻りません・・・。
控えめに言っても愚行ともいえる飲酒習慣は改善したほうがよさそうですよね。
脱「飲酒習慣」
僕も昔はよくお酒を飲んでいましたが、脳とお酒の関係を深く知ったことで恐くなってしまい、飲酒習慣を圧倒的な速さでなくすことができました。
お酒を全く飲まないことはないのですが、毎週飲むなんてことは完全になくなりましたね。
飲酒習慣をなくすには3つの要素が不可欠です。
- 飲酒をやめようとする意思
- 飲酒をやめる理由
- 飲酒をやめる為の手段
1と2の要素に関しては先程お話ししたように、飲酒習慣が脳、海馬へ深刻なダメージをあたえるという事実を認識することでクリアできます。
特に仕事で思考力や想像力を発揮される方ほど、より強い恐怖を感じるのではないでしょうか。
だって自分の脳のスペックを自分で下げて、あげく自分の市場価値を下げてしまうんですからね。
飲酒習慣をやめる意志と理由を担保するには十分過ぎる事実です。
そして最後の要素3です。
そもそもなぜお酒を飲む習慣があるのでしょうか?
- 飲むのが好きだから
- 飲み会の雰囲気が楽しくて好きだから
- ストレス発散の為
こういった要因で作られた習慣をゆっくりと見つめ直すことで、実は飲む必要がなかったのかもしれないなと思えるはずです。
飲酒の習慣化を改善する方法を二つ載せておきます。
趣味を見つける
飲酒習慣の要因1と2に関しては各個人の趣味なので自由なのですが、中には「ヒマだから」という理由で飲んでいる方も多いです。
だとしたら飲んでいる時間が少しもったいないですよね。
飲んでいる時は楽しいけれど、終わった後には何も残らない非生産的な時間となってしまいます。
何か没頭する趣味を見つけることさえできれば、自分にとって生産性のある時間が増えて、結果的に飲酒量を下げることに繫がります。
ストレス対策
そして飲酒習慣の要因3です。
ここでいうストレスとは長時間続くキラーストレスのことです。
職場やプライベートの対人関係で常にくるしみ続けた結果、キラーストレスを生み、それを発散させる為にお酒を飲む。
アルコールはストレスを和らげる特効薬としては実に効果的ですが、脳はやがてアルコールに順応していき、同じ効能を得るためにさらに多くのアルコール量を求めるようになります。
いわゆるアルコール依存症ですね。
この負のループから抜け出すためには、ストレスを生んでいる原因をきちんと理解する必要があります。
その手助けとなるオススメの本を一冊ご紹介しておきます。
ロングセラーにもなっている良書です。
この本ではブッダが遺した文言の引用と共に、ストレスを感じる原因とその解決方法が非常に合理的に書かれています。
著者は悩みが発生する流れを二つに分解しています。
- 起こった事象に心が反応する。
- 反応した心が悩みを生む。
つまり僕たちは、相対している事象に悩まされているのではなく、反応する心に悩まされているんです。
だから無駄な反応や判断をしないことが肝要だと本書では書かれています。
論理的な解説に「なるほど、そういうことだったのか」と僕も思わず納得させられました。
まとめ
さていかがでしたでしょうか。
誤解のないように言っておくと、お酒を飲んではいけないと訴えているわけではありません。
お酒を飲むリスクを知った上で、飲む飲まないを決めてほしいなと思っています。
特に飲酒習慣を見つめ直すべきは、30代以上の世代ではないでしょうか。
最近の大学生や20代の若い世代にはお酒をたくさん飲む習慣は昔ほどないですし、むしろその時間をクリエイティブなことに活用している人が多いです。
この時世でも、強引に会社の飲み会へ連れていこうとする化石のような上司や先輩社員がまだ存在するようですが、最近の若い子はそんな誘いにもちゃんと断ってます。
彼らにとっては飲み会に行くことよりも、面白くて有意義な趣味や計画があるんですよ。
そして飲み会を断る意志力も持っている。
彼らからは色々学べそうです。
それでは最後まで読んで頂きましてありがとうございます。