こんにちは、遊佐です。
ちょうど3年前にこんな記事を書きました。
パンツの種類について、当時のトレンドおよび自分の好みを交えながら紹介しています。
サイトのトップページにながらく固定していたこともあって多くの方に読んでいただいておりましたが、3年が経ち、トレンドも移り変わり、自分のはくパンツの傾向にも変化があったので、2025年現在のパンツ事情について今回記事にしてみた次第です。
当ブログではパンツをコーデの中でも特に重要なアイテムに位置付けており、幾度となく記事にて言及してきました。パンツのシルエットが変わればコーデ全体の雰囲気もがらっと変わるため、イメチェンだけでなく、いまいちコーデが上手くいかないといった問題解決の糸口にもなり得ます。
皆さんも今回の記事をお読みいただく際に、この3年で何か変化があったのか、それとも特に変化がなかったのかなど、ご自身のパンツ事情について振り返えってもらえましたら幸いです。
まずは僕が穿くパンツのシルエットにどんな変化があったのかについて話してから、実際にどんなパンツを穿いているのかについて言及していきたいと思います。
- 2025年、40代のメンズはどんなパンツ穿けばいい?
- ストレートシルエットが苦手
- テーパードシルエットにちょっと飽きている
【40代メンズパンツの流行】2025年パンツのシルエット事情について語りました。テーパードからストレートに変化。

大きな変化
テーパード飽きた?
冒頭でお話ししたように、ここ3年で個人的パンツのシルエットに変化がありました。以前はテーパードが最も好きなシルエットでしたが、今は興味が薄れています。
全く穿かないわけではないものの、それでも以前のようなテーパードが強いものは全く穿かなくなっています。例えばベルウィッチのSAKEやスコッチですね。

こちらの画像は3年前の着用パンツたち。
ゆったりとした腰回りから強めの膝下テーパードへ繋がるシルエットは2015年頃からじわじわ出始め、人気フェーズを経て今では定番へと落ち着いています。10年続いていることを考えると、それまでのスリムパンツ一強時代ほどではないにしろ、長らくメンズファッションを支えてきているなと感じます。
ですが10年という年月はふと当時を振り返ってしまうほど長いもので、定番とはいえ時代性を感じさせます。これは僕がプリーツテーパードパンツを取り入れる時期が世のトレンドよりもかなり早かったからでもあり、トレンドに沿っている方であれば特に時代性を感じないかもしれません。
ストレートへ
じゃあテーパードをはかなくなった僕が今は何を穿いているのかというと、それはストレート。

膝下の絞りがない、もしくは極めて控えめ程度のシルエットが好みになっています。
ストレートが好きになったきっかけは、あるときヘリルのストレートデニムを試着したことでした。
そもそもなぜストレートデニムを試着しようと思ったかなんですが、スリムデニムにちょっと違和感を感じるようになっていたからなんですね。
どういう違和感かというと、綺麗すぎるというです。
綺麗で何があかんのという話ですよね。このスリムデニムというものは往年のイタリアンデニムに代表されるように、ジャケットに似合うように作られている経緯もあって、そのシルエットは確かに綺麗で洗練されています。ですがある意味作為的とも言えるその整然とした完璧な造形に違和感を感じるようになったんですね。
じゃあ何を欲するかというと、デニム本来の自然でどこか野暮ったさの残る形。
もともとノンネイティブの男臭いストレートデニムを好んで穿いており、脱スリムデニムの兆候は以前から出ていたように思いますが、それでもスリムデニムのほうが優先順位は高い状態でした。
脱スリムデニムに完全移行するきっかけになったのが、革靴の着用頻度が上がったこと。

裾幅をしっかりと確保し、ローファーで固めるこの存在感が自分の中で一つ形としてまとまりました。いよいよストレートに完全移行しようと決めた際に、色々試して一番しっくりきたのがヘリルのデニムだったというわけです。
そしてデニムの好みの変化はその後パンツ全般に波及し、チノパンやスラックスにおいても同様の傾向になっていきます。

こちらはTANGENTの膝下ズドンのストレートパンツ。
ただ、僕はテーパードが一番綺麗かつ洗練されたパンツシルエットだと今でも思っています。


ですがファッションを趣味とした時に、テーパードシルエットはその整然さが面白みに欠けると思うに至っています。
さて、ストレートシルエットがパンツ選びの軸となっている現在、僕が穿いているパンツの種類について次項から話していきます。
最近のシルエット事情
ストレート

まずは主軸のストレート。
501を代表とする「THE・普通」とも言えるシルエットですね。
股上はしっかりと確保され、横から見た時にお尻周りに余裕があり、こういうところにスリムパンツとの違いがはっきりと出ます。
先ほどスリムデニムはジャケット用に作られたと話しましたが、ストレートデニムこそジャケットに合わせたいと考えます。

デニム本来のシルエットがジャケットスタイルを「綺麗」とはまた違った魅力を作ってくれます。

デニムだけでなくスラックスでも同様で、ストレートシルエットになることでジャケットスタイルが「綺麗」ではなく「重厚」の方にシフト。華奢ではなく骨太のようなまさに欲しかった野暮ったさが手に入ります。
ポイントが一つ。
以前の記事でも書きましたが、ストレートシルエットはスリムやワイドのようにシルエットにエッジが効いていない故に、着こなすのが難しい。試着して鏡で確認した際になんかしっくりこない、野暮ったいなという経験は皆さんも一度はあるのではないでしょうか?
つまるところストレートはそういうパンツであるということです。テーパードやスリムパンツのように、それを穿いた瞬間にグッドシルエットを手に入れることはできない、もしくはそう感じられない。本当にそのパンツが良いと思っていないと決してよく見えません。
そういう意味ではストレートパンツはその人のファッション観や年輪を映し出す鏡のようなもので、だとすると格好つけるために穿くのではなく、自然と格好がつくパンツであると言えるでしょう。
なのでもし格好よく見えないのであれば、わざわざ穿く必要がなく、他のシルエットものを穿けばいいです。そしてストレートが本当に良いと思える時が来たら穿けばいいんです。
ワイド

穿く頻度が格段に上がっているのがワイドパンツです。
足の形を全く拾わずにストンと真っ直ぐ下に落ちるシルエットは独特で面白い。美脚シルエットとは対岸にいるようなポジションにあるので、リラックスかつエフォートレスな感覚を味わえる唯一のパンツであり、そういう意味ではこれこそ大人の嗜みパンツかなと思っています。
僕はファッション優等生を卒業しろとよく言っているのですが、まさにこのパンツこそ脱優等生をはかれるかと。
ただ一口にワイドパンツと言っても、ワイドの程度に振り幅があり、しかも人によってワイドの感覚がバラバラなので、これをワイドに入るのか否かの線引きが曖昧だったりします。例えば写真のものはバギーシルエットと明確に表記されており、個人的にもワイドだなと感じているのですが、世間一般的でいうワイドパンツはもっと幅広のものを指すことが多いと思うんですね。
ワイドかどうかを判断するポイントは横から見た時のシルエットです。


前からみるとそんなにワイドに見えなくても横から見るとはっきりとわかるもので、こういうワイドパンツが個人的に穿きやすいかなと感じます。
注意点としては以前の記事でも言及しているように、ワイドパンツは低身長とは相性が良くないということです。足が短く見えるのでスタイルがよく見えません。僕も身長172㎝と小柄の部類に入りますので、似合っているわけではないんですよね。
ただ僕はそういうデメリットを承知の上で穿いているということです。
スタイルよく見せたければ、潔くスリムやテーパードパンツを穿いた方がいいでしょう。
フレア

フレアパンツを紹介することになるとは正直予想していませんでしたが、カンタータとの優良な出会いがあり、今後の個人的重要パンツになってきそうです。
フレアはテーパードとは真逆の裾が広がっていくシルエットで、リーバイス517のブーツカットが代表作ですね。美脚効果が期待できるなどの機能的メリットは確かにその通りなのですが、僕が魅力的に感じるのは、他のどのシルエットでも表現できない「濃さ」ですね。濃い、濃い。洋服好き野郎たちからの指示を一身に集めそうな孤高のパンツ。
Gジャンとのセットアップでさらに濃くありたい、そして街を闊歩したいと思わせてくれます。完全にハマってますね。
僕は20代前半のときにブーツカットやシューカットをはいていたことがあるのですが、それ以降は全く縁がなく、穿くことはもうないだろうと思っていました。世の中的にもスリムパンツ→テーパードといった具合にメンズのパンツシルエットが逆三角に向かっていく流れの中で、フレアパンツは話題の大外にあったと思いますが、ストレートパンツの復権と同時に1、2年くらい前から店頭でもちょこちょこ見かけるようになっています。これはもしかしたら流行の兆しかとも思ったのですが、流行どころか兆しにもなっていないようで、もしかするとこのままの状態が続くかもしれません。
実際、40代以上の人からすると相当ハードルが高いパンツだと思うので、可能性があるとすれば10代、20代の若い子たちでしょうか。ウィメンズでは普通に見かけますが、メンズはまだ水面化でくすぶっている感じです。
微テーパード

テーパードを穿かなくなっているとはいえ、全く穿かないわけではありません。
むしろ画像のような「微テーパード」のものは引き続き第一線で活躍しています。
微テーパードは膝下の絞りが抑えめなので、腰回りとのギャップが少なく、ストレートに近い形になります。
なので、ストレートにとっつきにくいと感じる方は、まずはこの微テーパードから始めてみるといいでしょう。綺麗目と野暮ったさのバランスが良いです。

これは強テーパード。以前僕が一番好んで穿いていたシルエットです。
綺麗なシルエットだなと今見ても思うのですが、今はもう少し野暮ったさが欲しい。同じベルウィッチならルカーノが良いですね。
流行との向き合い方
世の中のパンツトレンドはいっときのワイドシルエットが落ち着き、スリムパンツが復権するような動向もありますが、今はこれといった明確なトレンドがないように思います。強いていえば程よく太いような、ワイドシルエット2歩手前のようなものでしょうか。
以前にもどこかで話しましたが、現代においては何か一つだけが流行るというよりも、全てのものが並びたつ傾向にあります。なので、ちまたのSNSでありがちな、「これは今ダサい、古い」といったコンテンツはあまり的を得てないように思いますし、数年経ったら平気で違うことを言ってそうな気しかしないんですね。極めて情報が表層的で重層性に欠けると言いますか。
そして流行というのは重要ではあるのですが、それと同じくらいマジでどうでもいいものでもあるということ。
こちらの記事でも書きましたが、流行は複数の選択肢で迷った際の道標として使うくらいのスタンスで向き合うといい。
まとめ
- 現代は流行一強ではなく、選択肢がたくさんあるため、どれを選んだとしても古くもダサくもならない。
- テーパードは一番綺麗で洗練されているシルエットで、基本的にはこれを選んでおけば問題ない。
- 綺麗なシルエットに面白みを感じなくなったとき、野暮ったさを求めるようになったとき、ストレートシルエットに挑戦してみよう
パンツは面白い。以上。あ、トップページのPICOUTをこの記事に差し替えました。