こんにちは、遊佐です。
皆さんは高級ボールペンといえば何を思い浮かべますか?
文具好きでない限りは、おそらく多くの人がドイツのブランド「モンブラン」と答えると思います。
漆黒ボディにキャップのホワイトスターが映えて、とても上品ですよね。
僕もモンブランは好きですが、他に「モンテグラッパ」「デルタ」「ビスコンティ」「スティピュラ」といったイタリアブランドも好きなんですよね。
ドイツやフランスと違ったイタリア特有の華やかさがあるので、眺めているだけでも楽しい。
特にビスコンティは、僕が初めて手に取ったブランドだけに愛着も深いです。
そこで今回のブログではビスコンティの人気コレクション「ヴァンゴッホ」をご紹介したいと思います。
- ビスコンティについて知りたい
- ゴッホコレクションについて知りたい
- 贈り物で高級ボールペンを探している
【高級ボールペン】VISCONTI(ビスコンティ)の人気コレクション「ヴァンゴッホ」をレビュー
VISCONTI(ビスコンティ)
ビスコンティはイタリアの高級筆記具ブランド。
二人の万年筆コレクターが、1920年〜1950年代に隆盛を極めた万年筆の黄金時代復活を目指してブランドを創業させました。
古い素材を復活させたり、当時少なくなっていたハンドメイドに徹底してこだわったりと、伝統技術を紡いでいきます。
ビスコンティの最大の特徴は、芸術性の高さ。
ミケランジェロやゴッホ、レンブラントなど、稀代の芸術家たちをオマージュした作品を作っており、コレクション名にも彼らの名を冠しています。
絵画や彫刻のデザインをペンという形に落とし込めるのは、職人魂溢れるヴィスコンティの技術があればこそです。
そんな伝統技術を守りつつ新技術の開発にも積極的で、「パワーフィラー」と呼ばれるインク吸入方式を生み出しています。
ゴッホコレクション
数あるコレクションの中で最も高い人気を誇るのが、不世出の天才画家の名にちなんだ「ヴァン・ゴッホ」。
ゴッホの作品をブランド独自のレジンで表現し、軸を色鮮やかに彩っています。
その姿はアートさながらで種類は12に及んだことから、全種類のコンプリートを目指すコレクターたちが現れました。
僕も実際に、ゴッホコレクションが店頭で勢揃いしている姿を初めて見たときは、正直イヤな予感しかしませんでしたね。
「この先には間違いなく沼が待ってる」
腕時計や革靴が好きな方なら分かると思いますが、行ってはいけない危険な沼です。
星月夜
今回ご紹介しているのは、ゴッホの代表作でもある【星月夜(ほしづきよ)】がモチーフ。
星月夜はゴッホが亡くなる一年前に、入院先の精神病院の窓から見える風景を基にして描いたものです。
軸がマーブル調の色柄になっているのが特徴で、星月夜の絵に使われている青や黄といった鮮やかな色が抽出されています。
一見派手に見えるかもしれませんが、繊細かつ複雑な色調が付けられているため、実際に見ると落ち着いた印象です。
職人が一つ一つ手作りしているため、色柄の出方が千差万別。
僕の個体は他のと比べて黄色の成分が少なめです。
また軸が18面にカットされているので、光にかざすとキラキラと輝きます。
シルバーリングのデザインも凝ってるんですよね。
装飾性が強めですが、シルバーなので悪目立ちしません。
リングには星月夜を表す「STARRY NIGHT」の文字が刻印されています(反対側にはVAN GOGHの文字 )。
クリップはアーチ型。
フィレンツェにあるヴェッキオ橋がモチーフです。
これだけクラシックなデザインだと、ペンケースにもこだわる必要が出てきます。
もし同じようなペンを他にも数本お持ちでしたら、革製ロールペンケースがオススメですよ。
持ちやすさは?
普段皆さんが一般的に慣れ親しんでいるペンとは持ち心地、ひいては書き心地が大きく異なってきます。
軸素材であるレジンがツルツルするので、ゴムのグリップに慣れている方にとっては感触に違和感を感じることが多いと思います。
また高重心タイプなので、少し力を加えないとペン先が下に向きません。
低重心タイプのペンで力を入れずにサラサラ書いている人は、きっと書きにくいと感じると思います。
僕も普段は低重心のペンを使うことが多く、たまにビスコンティを使うと違和感を感じますね。
もちろん高重心のペンの方が書きやすいと感じる人もいますので一概にはいえないのですが、文字をたくさん書くシーンにはあまり向きません。
リフィルについて
高級ボールペンブランドの中には互換性のない独自リフィルを使用しているところがあり、インク交換に難儀することがあるんです。
その点、ビスコンティはG2タイプと呼ばれる互換性の高いリフィルを使用しているので安心です。
この手のリフィルではパーカーが定番で、ビスコンティだけでなく多くのブランドと互換性があります。
ビスコンティのオリジナルリフィルもあるのですが、数が少なかったり、いつのまにか廃盤になっていたりして、なかなか手に入りにくいんですよね。
リフィル探しの際は、油性とゲルインクが混在しているので見間違えないようにしてください。
贈り物に
専用ケースが豪華なので、ボールペンの贈り物としてもオススメです。
上質な茶色のレザーケースに入れられ、内側には作品のモチーフとなった絵も入ります。
とはいえビスコンティは好みの別れるデザインなので、相手の趣味嗜好は入念にリサーチしておいたほうがいいです。
傾向として、モノを大事にする人や革小物が好きな男性には評判がいいと思います。
まとめ
- ボールペンの域を超えた芸術性ある見た目が魅力
- 原作に沿って色鮮やかな色を使っているが、全く派手な印象がない
- 高級ボールペンの贈り物にオススメ
記事中でも少し触れましたが、ゴッホコレクションはハマると怖い沼と隣り合わせなので、ホドホドにが肝心です笑。