こんにちは、遊佐です。
ある日気に入って買ったジャケットをご機嫌で家に持ち帰ったら、奥さんにこんなこと言われたことありませんか?
「また同じような色の買ってる・・・」
「色味が若干違うんだかんね!」と言い返したところで、分かってもらえないのはご愛嬌。
彼が主張するように色味も含め似て非なるものではあるのでしょうが、それにしても何故に同じような色味の服を買ってしまうのだろうかと改めて考えてもよさそうですよね。
そこで今回のブログでは、いつも同じ色を買ってしまう理由を考えつつ、じゃあどうしよっかという次へのステップについて書いてみました。
意識して同じ色の服ばかり買うのであればそれはその人のスタイルなので素晴らしいと思うのですが、「買ってしまう」というふうに少しでもネガティブな気持ちになっているのなら、是非とも改善していきたいものです。
- いつも同じような服を買ってしまう
- 暗い色の服ばかり買いがち
- ネイビーを選びがち
【変化への抵抗】いつも同じ色の服ばかり買ってしまうのは何故?
クローゼットを見てみる
まずは自分のワードローブをチェックしてみましょう。
例えば僕の場合。
ジャケットやアウター類はネイビー、ブラックが多いです。
かといって他の色は選ばないということはありません。
ブラウン系
グレーというか白?
強いて言えばカーキやオリーブなどの色に縁がないですが、気に入ったのがあれば是非とも迎え入れたい気持ちです。
でも結局一番好きな色はネイビー、ブラックなんですよね。
個人的に最も奥深さを感じる色で、丁寧に選びたいといつも思っています。
ではパンツはどうだろうか?
パンツは特に色味に偏りがなく、トップスで多用しているネイビー、ブラックはどちらかというと少なめかもしれません。
さて皆さんはいかがでしたでしょうか?
普段慣れ親しんでいる色は各人違うと思いますが、傾向としてはコーデしやすいネイビー系を選びがちな人は多いのではないでしょうか?
そして選びがちなアイテムの最たるものはアウター、コート、ジャケットではないでしょうか?
ネイビーを買ってしまう
安心感がある
普段仕事でネイビースーツや紺ブレを着慣れている人がある日入ったお店で、ネイビーのジャケットを気に入ったとします。
色展開は他にグレー、ブラウン、カーキ。
いずれも魅力的な色で、「あ、このカーキの色味おしゃれだな〜」なんて思ったりもします。
でも実際にその色を選ぶことはなく、よほど洋服好きや、元々ブラウンやカーキ好きでもなければネイビーに着地する可能性は高いです。
そりゃそうですよね。
普段着てない色味なんて着方が分かりませんし買うなんてこわいですよ。
試着してもなんだか落ち着かないあの「違和感」、身に覚えありませんか?
目立ちたくない
街で歩いているときや電車に乗っている時に、赤や黄色などの派手な色味の服を着ていると目立ちそうで嫌じゃないですか?
そこまで極端な色味じゃなくても、普段ネイビー系の色味を着ている人からしたらブラウンやグレーのジャケットを着るのはけっこう勇気がいると思います。
実際は誰も気にしていないことが多いのですが、そう言われても気になってしまうのが人の性というもの。
なのでその場に空気のように馴染める色として、ネイビー含めてダーク系の色味ばかり求めるようになります。
永く着たい
アウターやジャケットの価格は他のアイテムと比べて圧倒的に高く、購入を即断できない場面も少なくないと思います。
そんな時に「価格分の満足度を味わいたい」という、出来るだけ元を取りたいような気持ちになることはありませんか?
これは例えば、「投資するなら流行りものより定番もの」という考えと同じで、汎用性が高く、そして長く使えるものにお金を使いたいという思考です。
さっきの4色ジャケットの話ではないですが、もし気に入ったジャケットの色が4つあった時に、「飽きずに長く使える色はネイビーだな」「色々な色のアイテムと合わせやすいのはネイビーだな」と、こうなるわけですね。
そういうものだ
そもそも人間の脳は不確実性より確実性のあるものを求めるようになっています。
これは脳にとってその方が負担がないからです。
例えば普段ネイビーのアイテムを多用しているとそれに脳が慣れてくるので、他の色のものを選ぶという行為は不確実性が高くなり、脳にとって負担なんですね。
一方で、「違ったことをしてみたい」「予測不可能な環境でいたい(SNSのイイねとか)」といった未知の領域へ行ってみたいという感情も持っており、これが表題の「いつも同じ色の服ばかり買ってしまう」という悩みを生みます。
矛盾する感情を抱えるのは心地良いものではないので、習慣色を維持するか、未知の色にトライするかを選ぶことになります。
では表題に沿ってトライする場合はどうすればいいのか?
安全地帯
未知へのチャンレンジに失敗は付きもの。
なので失敗してダメージを受けても立ち直れるように、安全地帯を確保しておきましょう。心理学ではコンフォートゾーンと呼ばれる領域です。
具体的には普段慣れ親しんだ色のアイテムをお気に入りのデザインのもので持っておくことです。1つじゃ心許ないので、2つ以上持っておくのがベターです。
安全地帯を出来るだけ広げておいたほうがチャレンジしやすくなるので、例えばクローゼットにジャケットを3本ストックしておくなら、二本はネイビーにしておいて、もう1本で違う色を選ぶようにするといいと思います。
そしてトライした色に慣れることで安全地帯がさらに広がりますので、ジャケットストック3本のうち、当初は2本だったネイビーを1本だけにすることも出来るようになります。
そしてまた新しい色へのチャレンジが出来、安全地帯もさらに拡大していくという寸法です。
使えるモノやワザが一つ増えると、一気にバリエーションが広がるのがファッションの面白いところです。
逆にチャレンジがないと「〜は〜であるべきだ」という風に凝り固まった思考に陥りかねませんし、もしそうなっている場合はファッションとしては致命的と言えます。
色を選ぶ上で
女性に見てもらう
チャレンジするにしても、似合わない色というものがやはり存在しますので、出来るだけ自分に合った色を優先的に選んでいきたいものです。
でもそんなの的確に分かるのかというと怪しいですし、自分で似合うと思っていた色が、実は全く似合っていなかったという悲しい事例もよくあります。
オススメはショッピングの際に、女性の方に帯同してもらうことです。色彩感覚は男性よりも女性のほうが優れていますので、女性からの客観的評価は安心材料になります。
僕もよく女性の方に意見をもらうようにしていますよ。
はっきりと言ってくれる、ちょっと口うるさいぐらいの人に付いてきてもらいましょう。
カラー診断
カラー診断は興味本位でいいので受けてみてもいいかもしれません。
僕も20代の時に一度受けたことがありまして、ある程度ではありますが参考になっています。ちなみに僕の場合は、
- 原色が似合う。逆に淡いトーンは老けて見えるので避けたほうがいい。
- 色味によるが茶系も同じく老けてみえる。
覚えている範囲でこんな感じだったかな。
要ははっきりとした色味の青、赤などが似合うとのことでした。
先ほども言いましたように自分が思っているのと、客観的に見てもらうのとでは、似合う色の認識が乖離しているケースが往々にしてあるので、診断してもらうことで何か気づきを得られるかと思います。
ただし鵜呑みにはしなくていいです。僕も実際疑問に思うことがいくつかありましたし、情報の取捨選択はしてきましょう。
歳を重ねたせいか、当時似合わないとされていた淡い色味が似合うようになってきたんじゃないかと勝手に思っているので、ある日突然ペールトーンのピンクシャツを着てブログに登場するかもしれませんが、暖かく見守っていただけるとありがたき幸せ。
まとめ
- ネイビーばかり買うのは「安心」「目立ちたくない」「永く着たい」という、変化への抵抗ゆえ
- 新しい色へチャレンジするために、安全地帯を作っておく
- チェレンジが成功すると安全地帯が広がり、さらに新しいチャレンジができる
- 自分に似合う色は、客観的な意見も総合して判断しよう
色に限らずクローゼットチェックはたまにやると色々気付きがあって面白いですね。