ゆさん歩 trip & hobby

金沢と富山を元地元民の目線でご紹介。また趣味であるカメラ、ファッション、脳科学についても少し書いていきます。

原始の頃のプログラム

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こんにちは、遊佐です。

先日このような記事を書きました。

www.yusanpo.com

記憶のメカニズムと学習法を脳科学の見地から解説したものですが、今回の記事では記憶や学習といった概念が何故生まれたのかについて書いています。

何故生まれたのかを知ることで、記憶や学習法のコツの意味を理解出来ます。

ところで皆さん、「人が生きる意味」について考えたことはありますか?

色んな学問や宗教があり、答えを出すことは困難ですよね。

ですが生物学、または脳科学の見地からいうと、原始から現代、そしてこれからも僕たちが存在する理由はたった一つ。

それは種の保存で、人類を繁栄させ次の世代へ遺伝子を受け継がせていくためです。

そしてその種の保存の為に、ある重要なプログラムが脳内に埋め込まれています。

種の保存という壮大過ぎるプロジェクトには自分たちの意思や目的といったものは存在せず、ただそういうプログラムが働いているのみ。

どのようにしてこういうプログラムが作られたのかは分かりませんが、このプログラムがなければ人類は現代に存在することは出来ていませんし、これからもそのプログラムは働き続けます。

つまり僕たちの脳は、原始の頃と基本的に何も変わっていないということです。

 

記事の前半はそのプログラムとは何なのか。

そして後半はプログラムが示す記憶と学習について書いています。

それでは早速いきましょう!

原始の頃のプログラム

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原始の頃に生きる者たちは常に命の危険に晒されていました。

  • 食料を調達する為には毎日狩りに行かないといけない
  • いつどこで猛獣に出くわすか分からない

このような危機的状況を打開するために仕込まれたものが種の保存プログラム。

  • 毎日狩りをしていると、だんだんスムーズに獲物を仕留められるようになる
  • 猛獣と出くわした時に、戦闘か逃走のどちらかを瞬時に選択することが出来る

そしてこれらの行動の指令を出しているのは言うまでもなくです。

毎日の狩猟行為は生きる上で重要なものだと脳は判断し、獲物を仕留める技の動きを記憶させようとします。

猛獣との遭遇は、種が消滅しかねない一大事。状況打開するために集中力を上げる作用として、脳は心拍数と血圧を一時的に上昇させます。

 つまり、種の保存にとって重要な局面であると脳が判断する時に、記憶力や集中力にアプローチ出来るプログラムが脳自身の中に存在しているのです。

 

プログラムの活用

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何度も言いますが、全ては種の保存の為

その為には生き抜いて次世代へ遺伝子を受け継がせなければなりません。

ここでポイントなのが「脳が重要な局面であると判断する」ということ。

原始の危機的状況、つまり重要な局面とは毎日の狩猟や猛獣との邂逅でしたね。

では現代ではどうでしょうか。

現代では、猛獣に出くわしたり狩猟に行くことなんてまずありません。

しかし種の保存の為、脳が重要な場面であると認知するプログラムが存在している以上、このプログラムを利用しない手はありません。

つまり脳に、今が重要な局面ですよと判断させることが出来たなら、現代においても記憶力や集中力のアップといった同じ効果を享受出来るということです。

先ほどこういうことを書きました。

  • 毎日の狩猟行為は生きる上で重要なものだと脳は判断し、獲物を仕留める技の動きを記憶させようとします。
  • 猛獣との遭遇は、種が消滅しかねない一大事。状況打開するために集中力を上げる作用として、脳は心拍数と血圧を一時的に上昇させます。

これらを現代に合わせて言い換えます。

  • 毎日の狩猟は反復練習だ。→反復練習は記憶力をアップさせる
  • 猛獣との遭遇はストレスだ。→ストレス反応は集中力を上げる

※厳密にいえば、猛獣との遭遇に対するストレスの感じ方は、猛獣に慣れている原始の人と現代の僕達では比べようもないでしょう。なので相対的に、原始を生きていた者達にとっての猛獣を、現代の所謂「日々のストレス対象事象」としました。

 

勉強やスポーツで必要とされる反復練習をすると、脳はそれが重要な局面だと判断し、記憶力を上昇させるのです。なぜなら毎日同じことをやるということは、生きるために必要なことなんだなと脳が認識するからです。

プレゼンや予期せぬ事態の時、緊張して心拍数や血圧が上がります。それは身体に負荷がかかっている状態のストレス反応です。でもそういう時の集中力は高いものです。なぜなら脳は、この時を命が脅かされている危機的状況だと認識するからです。戦うか逃げるかに備えて集中力が高まっていくのです。

このように重要な局面であることだと脳に錯覚させると、プログラムの効果を享受出来ます。

未来への記憶

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記憶は、それを使う学習のために存在しています。

学習は生存する為の手段です。つまり種の保存。

つまり学習しなくていいのであれば、記憶というものは本来必要ないんです。

現代では記憶という言葉は思い出という言葉に代わり、過去を振り返るために使われます。

過去を振り返り懐かしむという、時間を行き来する行為は大脳が発達した人間だけに許されたもの。

しかし種の保存プログラムの観点でいうと、記憶は過去ではなく未来の為に存在しています。

原始の頃に生きていた者達が、種を保存させる、つまり生き抜いていくためには沢山の知恵や経験がいる。

その為には、出来るだけ多くの知識を記憶とし蓄え、必要に迫られた選択に備えなければいけません。

記憶は生き抜くための学習の源であると位置づけている、種の保存プログラムを理解することは学習法のコツの体得に繫がります。

僕達の脳は原始の頃となにも変わっていない。

変わったのはまわりの環境だけ。

脳にとっては今も原始の頃にいて、大陸を駆けて狩猟し、猛獣に出くわしているのです。

さていかがでしたでしょうか。

今も変わらぬ原始の頃の「種の保存プログラム」

次回はこのプログラムを踏まえた上での、学習法について書いていきます。

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。

 

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