こんにちは、遊佐です。
「ロミオと青い空」というTVアニメが、9月限定でYouTubeにて配信されています。
小学生の頃にリアルタイムで見ていたアニメで、全33話を一気に見てしまいました。
このアニメでは、人身売買や煙突掃除夫といったリアルな社会問題を背景に、少年たちの友情が描かれています。
以下ネタバレを含みますのでご注意下さい。
少年アルフレド
主人公はタイトルのロミオなのですが、物語後半は登場人物の一人「アルフレド」という少年を中心にストーリー展開していきます。
アルフレドは貴族(子爵子息)の身分ながら、訳あって煙突掃除夫として働くことを強いられるという過酷な運命を背負っていました。
劇中でアルフレドは、彼がその容姿の美しさと類まれな英知を備えていたことから、「神に特別に愛された少年」と評されます。
将来を嘱望されていましたが、煙突掃除が原因で肺結核にかかり、物語終盤に早世してしまいます。
過酷な運命を背負いながらも、誇り高く生き抜いたアルフレドの生き様に涙する視聴者が多数出ました。
彼は死ぬ間際に最後の力を振り絞り、親友の死が迫っていることを突然伝えられて打ちひしがれるロミオを励ましながら自分の思いを伝えます。
- 自分の意思を継いで欲しい
- 大事な妹ビアンカを託したい
今際の際に出る言葉は、普段は姿を隠しているが突如発現するその人の本当の価値観に基づくとされています。
アルフレドの場合は突然に発現したものではなく、生前もその価値観を自覚して行動出来ていたので、あらゆる選択にブレがなく迷いがありませんでした。
ですが実際のところ、このパターンは少数派なのでしょう。
多くの人が自分のしたかったことが何かを分からないまま人生の晩年期に突入します。
地位、名声、お金を手にしたけど、本当にこれが自分の目指していた場所だったのかと後悔しているということです。
遺書
では普段から、死に際に残したいメッセージを意識していたらどうだろうか。
言い換えると、今すぐに遺書を書いて残しておくということです。
遺書と聞くと暗いワードに聞こえますが、この言葉を逆算力という意味でポジティヴに捉えている人達がいます。
ラルクアンシエルのヴォーカル「hyde」
記事で読みましたが、彼はかなり以前から遺書を用意しているそうです。その目的は逆算にあります。
- 物事の優先順位をつけるため
- 後悔をしなくするため
- 自分のしたいことを明確化させるため
ロンブーの淳
遺書動画サービス「ITAKOTO」をリリースして、心残りをなくそうと訴えています。
サービスの目的として以下。
- 言い残しや後悔をなくす
- 人生を見つめ直す
二人の思想に共通していることは、
- 後悔したくない
- 本当にやるべきことを自覚する
最大の逆算
遺書とは自分の死後に残された人たちへのメッセージですが、見方を変えれば自分の人生のコンパスになるということです。
これはスティーブンRコビーの本「七つの習慣」に出てくる第二の習慣「終わりを思い描くことから始めよう」の内容に相当します。
同章では、自分の葬儀でどんな弔辞を述べられたいか。また、死期を悟ったときにどうしたいかを問われます。
その問いに対する答えこそ自分の本当の価値観であり、ブレずに行動できる指針であるということです。
終りから考えるという手法は、プライベートからビジネスまで普遍的で当たり前のことなのですが、その「終わり」を人生の最後に設定するということが最大の逆算というわけですね。
さて、遺書はポジティヴなものだと理解した僕も、例にならって遺書を書いています。
(専用の引き出しを作って、そっと入れています笑)
長々と書き連ねていますが、総じていうと「人にやさしく」です。
そしてこの遺書が人生で起こる全ての選択に対して、一律に指針になるので、一切の迷いがなくなり、何より後悔をしなくなります。
何故なら選択が、自分の嘘偽りない本当の価値観に基づいているからです。
まとめ
遺書はポジティブなもので、人生のコンパスになります。
後悔しなくなる
本当にやるべきことが明確になる
ロミオと青い空を見て、ふとそんなことを思いました。
冒頭でアルフレドについて少し掘り下げましたが、さらに掘り進めると、ダイの大冒険のダイの声でした。
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。