こんにちは、遊佐です。
先日10年ぶりくらいにヘンリーネックTシャツを購入し、気に入って最近よく着ているのですが、以前は全く欲しいと思わなかったアイテムだったんですよね。
同じTシャツでも着るのはクルーネックばかり。
なぜ僕がヘンリーネックを着てこなかったかというと、肌着に見えてしかたなかったからです。
でも最近ですね、店に並んでたヘンリーネックをふと見た時に「なんかお洒落じゃない?」と思ったんですよね。
20代から30代になったことで物を見る目が変わっていたというのもあると思いますが、それだけでは説明できないほど僕はヘンリーネック苦手勢だったので、何が理由でヘンリーネックに再び興味を持ったのか色々考えてみました。
そこで今回のブログでは、ヘンリーネックを同じような理由で避けていた、もしくは単に興味がないという人たちに向けて、「ちょっと損してるかもよ?」という内容をお届けしたいと思います。
- ヘンリーネックが肌着に見える
- ヘンリーネックは似合わないと思っている
- 最近、Tシャツばっかりで食傷気味だ
【それ肌着?】ヘンリーネックはダサいのか?それとも・・・
ヘンリーネックとは
まずはヘンリーネックについて簡単におさらいしておきましょう。
ヘンリーネックTといえば、前立てのデザインが特徴ですよね。
デザインの起源は1839年に始まった「ヘンリーレガッタ」という英国のボートレースにおいて、選手たちが着ていたユニフォームです。
そして大戦前の時代には職人や労働者たちの下着として着られるようになり、今ではファッションアイテムとして親しまれています。
労働者の着衣がファッションアイテムとして使用されているあたりはデニムと似ていますね。
ダサいのか?
ファッションアイテムとして昇華されたはずのヘンリーネックですが、敬遠されることも少なくないようです。時にはダサいなんて思われることも。
敬遠される理由の一つに挙がりやすいのが、僕も冒頭で話しましたように下着、肌着のように見えること。
確かに近代ではヘンリーネックは労働者の下着として使われていましたし、現代においてはバカボンのお父さんや丹下段平といったキャラがヘンリーネックもとい「ジジシャツ」をまとい、それを見た人たちに肌着キャラのイメージを強烈に焼き付けたことでしょう。
そういった映像が頭の中にある以上、ヘンリーネックを見ると肌着を連想してしまうのもいたしかたないというわけです。
一方で、海外のセレブ勢がオシャレにヘンリーネックを着こなしている映像が出回っていたこともあり、それを知っている人の中にはヘンリーネックへのイメージが「ダサい」から「オシャレ」へと上書きされている人も少なくないはず。
とはいえ、「外人だからあんなカッコよく着れるんだろ?俺たちジャパニーズが着たら下着になるぜ」という声も挙がるでしょう。
確かにその通りなのですが、厳密には外人だからというよりも、彼らが外人という体型を使って肌着のように見せていないからだと思うんですね。
もっと掘り下げると、「ヘンリーネック→肌着」の連想を起こさせないようにしているということです。
ですが雰囲気たっぷりの外国人になれない我々日本人は、別のアプローチをもってこの連想を止めなくてはいけない。
つまりは脳に強くインプットされた「従来の肌着像」から出来るだけ遠ざかるために、以下の点に着目してみます。
- ぴちっとしたシルエットは避ける
- 白色系を選ばない
- アクセ(特にネックレス)を使う
- レイヤードする
次項でそれぞれ見ていきます。
おさえるポイント
ゆったりフィットを選ぶ
肌着じゃないのに肌着っぽいと思われる最たる要因は、肌に張り付くスリムなシルエットだと思います。
ということは、このスリムシルエットをゆったりフィットに変えるだけでだいぶ印象が変わるはず。
実際にゆったりフィットやオーバーサイズフィットのヘンリーネックは多く見かけますし、パッと見は従来の肌着像とかけ離れた別物という印象です。
さらにリラックスフィットのヘンリーネックは、現代ファッションにとって重要な「ユルさ」「抜け感」を演出してくれるので、これを使わない手はありません。
実際に僕が所有しているヘンリーネックがリラックスフィットの形をしているのですが、独特のユルさを味わうことができています。
白色系を避ける
「ヘンリーネック調の肌着といえば白色」という風に素早く連想が働くと思いますので、黒系やネイビーを選んだほうが無難です。
ですが明らかに肌着イメージから脱却できているデザイン、例えば先ほどのオーバーサイズシルエットなどのヘンリーネックであれば白色も全然ありなので、その都度見定めてもらえればと思います。
誤解のないように言っておくと、これらのポイントは肌着に見えないようにするだけのものであり、その商品自体の良し悪しとは関係しません。雰囲気のある人、それこそ外国人のような人だったらどんなヘンリーネックでも着こなせますから。
ネックレスを使う
強引な手法ですが、ネックレスを身に付けることで周囲に「今自分はお洒落しています」と印象付けます。
肌着でネックレスを付ける人の情報は脳に記憶されていないはずなので、少なくともパッと見で肌着の印象を持たれることはないはずです。
レイヤードする
肌着はそもそも1枚で着るものだという情報が脳内にあるので、レイヤードした着こなしをすることで肌着の連想を防ぎます。
またそんなことに限らず、そもそもヘンリーネックはレイヤード映えするアイテムなので、お洒落という観点からも積極的にやってもらえればと思います。
「今」着る意味
今ヘンリーネックを選ぶメリットは、まわりとの差異化です。
今はクルーネックTシャツが流行り全盛の時代。
ユニクロのエアリズムコットンオーバーサイズTシャツが象徴するように、たくさんのブランドがクルーネックTシャツを軽衣料の主軸として用意しています。
街歩いていても、クルーネックTシャツを着てる人の多いこと。そしてそんな光景も何年か経って見慣れてきました。
ここまでトレンドが成熟すると、お洒落好きの人たちは他人と被らない何らかの変化を求めるようになりますので、彼らにとってヘンリーネックがちょっとしたネクストアイテムになれるかもしれません。
なんせヘンリーネックはシンプルデザインです。さらにそれがゆったりフィットのものであればトレンドとも完全にマッチしますので、普通のTシャツに飽きた方は是非一度手に取ってみてください。
まとめ
- ヘンリーネックは昔、労働者の下着として使われていた
- インプットされた記憶をたよりに、脳が「ヘンリーネック⇄肌着」の連想を自動的かつ瞬時に行う
- 従来の肌着像から脱却するために、ゆったりシルエットのモデルを選ぶ。
- Tシャツにちょっと飽きている人におすすめしたい
ファッションはパッと見たときに人がどう思うかということが重要になってくるので、それを左右する脳の連想システムには気を配っておくと何かとよさそうです。