こんにちは、遊佐です。
コーデを組んでいると、用いるアイテムにゴールドの色が入ることがしばしばあります。ゴールドといえばアクセサリー類をイメージされる方が多いと思いますが、今回言いたいのはアイテムの副資材的に入っているものがゴールドであるということ。
例えばジャケットのボタン、ビットローファーの金具、ベルトのバックルとかですね。
このようなアイテムをコーデに用いる際は、「ゴールド縛り」を意識しておきたい。
- ゴールドのアイテムが好き
- このコーデもしかしたら、色を拾いすぎ?
【ちょっとした作法】ゴールドパーツが使われたアイテムはゴールド縛りを意識してみよう

ゴールド縛り?
もしかしたら、パーツのゴールド縛りにピンときていない方もおられるかもしれません。何故かというとそういう考えに至ることが案外なかったりするからです。
実際に僕も、ゴールドで縛る意識を持ったきっかけは、ゴールドのビットローファーや金ボタンのブレザーを着用したことにありました。


どちらのアイテムも洋服好きの中では定番ではありますが、一般的にはコアなアイテムなので、通ってきていない人も多いです。もしそうであるなら、今回のようなゴールドで縛るというような意識も当然生まれませんよね。
ゴールドで縛るということは要するにシルバーものを組み入れないということなのですが、具体的にどういうことなのか。
ゴールドとシルバー
例えば、ゴールドビットのローファーには、ゴールドバックルのベルトを合わせます。

もちろんシルバーバックルのベルトを合わせてはいけないというきまりはないのですが、個人的には黒靴に茶ベルトを合わせるくらいの違和感を感じてしまうんですよね。
ファッションの中でも珍しくルールが課されている「靴とベルト」のカテゴリーでの話なので、細かい話ですが金具の色も合わせにいったほうが収まりがいいと思います。

もう一つのパターンがジャケットのボタンと腕時計。
似たような質感ながらカテゴリーの違うものたちが、色を違えて近い位置にいるというのは、やはり違和感を感じてしまいます。
ここでポイントとなるのが、アクセントなのかテーマなのかという観点。
ジャケットのボタンの色がゴールドというのは良くも悪くも印象が強いもので、それはコーデの顔となるジャケットのパーツだからなのか、アクセントカラーというよりもテーマカラーとしての性質が強くなり、そこにシルバーを挟む余地がなくなるんですね。
なのでテーマがあるのなら、それに沿うべきだということです。
とはいえゴールドの時計なんていかにも使い勝手が悪そうなので、実際はゴールドとシルバーのコンビになっているものがいいです。

こういうやつです。サントスなんてコンビデザインのハシリというか代表格のようなモデルなので、もう間違いないですよね。シルバー縛りでも用いれるし万能時計です。
ボタンの色と腕時計の色を合わせにいくなんて、おそらく普通に暮らしていたら起こらないと思うのですが笑、なにか一つアイテムを手にしてしまうことで連鎖的に発生する余計な?課題と付き合っていくのがファッション好きのどうしようもない性というものでしょうか。
シルバー×ゴールドは美しい
勘違いしてほしくないのですが、シルバーとゴールドが合わないということではありません。例えばゴールドとシルバーのアクセ重ね付けは創造的で洒落てますよね。
他にも時計やリングのように、そもそもコンビになっているものもあるくらいですし。
今回の記事で言及しているのは、そういったデザイン領域の話ではなくルールであって、減点を防ごうとするものです。
つまり、ゴールド縛りをしているから何か特別にいいことがあるのではなく、しておかないとマイナスになりうるという話ですね。
分かりやすい例が先ほども話したように、靴とベルトです。
この2つのアイテムを用いる際はそれぞれの色を合わせるのが鉄則ですが、別にそれができているからといって、加点が付くわけではないですよね。
ただパーツのゴールド縛りというのは、靴ベルト程の原則性がなく、縛ってても気付かれにくいので、自己満の世界に近いと思って下さい
揃え過ぎると良くない
ただし、いくらゴールドがテーマだからといってゴールドで縛り過ぎると、くどくなります。

合わせるのは2つがちょうどいいと思う。
3つ以上合わせにいくのはちょっとくどいというか不自然に感じます。同じ空間に同じ時に3つの色が揃うなんてかなり低い確率ですからね。例えば、とあるコーデにおいてジャケットのボタン、ベルト、ビットローファーのそれぞれがゴールドになっているなんてどう考えても仕組まれており、ただただ不自然。
狙いや意図を見せるファッションほど野暮でイタいなものはなく、狙ってるんだけど狙っていないように見せにいきたい。
だからといってシルバーバックルのベルトを用いると本末転倒なので、この場合はあくまでもゴールドバックルのベルトを用いて、ニットなどでベルトを隠すといい。
見えているところではなく、見えていないところできちんと縛っておけるのは、けっこうポイントが高いというか奥ゆかしい感じがします。
まとめ
- ビットローファーとベルト、ブレザーと腕時計の組み合わせはそれぞれ色を合わせる
- 3点以上をゴールドで揃えると意図性が出て痛々しいので、できれば2つまでにしておきたい
- 目立たないところや、人の目に映らないところでも、きちんとゴールド縛りをしておきたい
ゴールドバックルのベルトが意外とないので、今回ご紹介したCISEIのリングベルトは個人的にもおすすめです。