こんにちは、遊佐です。
最近カーディガンの人気が高いようです。
一口にカーディガンと言ってもアウターのようなローゲージから薄手のハイゲージまで種類は様々ですが、この中で今現在人気を集めているのはミドルゲージ程度のふわっと羽織れるようなものです。
この手のアイテムは間違いなく時代に合っており、着るだけで割とそれっぽく見え、そしてコーデも難しくないので、ワードローブに入れておくと重宝すると思いますが、今回取り上げたいのはこれとは別のハイゲージカーディガン。
イメージとしてはジョンスメドレーの30ゲージのような薄手カーディガンですね。
先ほどカーディガン人気が高いと言いましたが、ハイゲージに関して言えばそうでもなく、むしろ苦手、または興味がないという人も少なくありません。
でもハイゲージカーディガンにしかない魅力があるんですよね。
そこで今回はハイゲージカーディガンに対する考察をするとともに、コーデをご紹介していこうと思います。
- カーディガンが苦手
- ざっくりニットは好きだけど、ハイゲージはちょっと・・・
- カーディガンコーデが垢抜けない
【中に着る服は?】薄手カーディガンのメンズコーデを攻略しよう
難しいアイテム
「中庸」故に
改めて考えみるとハイゲージカーディガンは着こなすのが難しくないですか?
人によっては学生の頃から着ているかもしれないカーディガンに、難しいもへったくれもないと思うかもしれませんが、お洒落に着られるかどうかという点で考えると、僕はかなり難易度が高いアイテムだと思っています。
なぜ難しく感じるかというと、中庸な服だから。つまりこの場合、良くも悪くも普通ということです。
冒頭でも話しましたように、今現在人気を集めているカーディガンといえばミドルゲージ程度のもので、以下のような特徴を持っていることが多いです。
- シャギーやリブなど生地に表情がある
- オーバーサイズ
- ユニセックス調
要するに、さっと羽織るだけでそれっぽく見えるようなデザインになってるんですよね。インスタを見ていてもこの手のカーディガンがよく登場しています。
一方ハイゲージカーディガンには上記のような分かりやすい特徴がないので、単体で見た時の存在感に欠け、トレンドのミドルゲージカーディガンを着慣れている方にとっては物足りなく感じると思います。
着ていてどこか心許ない感じがするとでもいいましょうか。
中庸なデザインは個人的に大好きなのですが、一般的には物足りないと感じられることが多そうです。
薄い
また薄手なので体のラインが出やすいというのも時代に歓迎されていないポイントです。
30代、40代になってくると体のラインが崩れてくる方が多くなってきますので、シルエットには配慮せねばなりません。
つまり体型をきちんと整えていないと似合いにくいという側面を持っているということ。
同じハイゲージでもクルーネックやタートルネックはインナー使いが基本なのでライン問題はある程度スルー出来、よく売れているみたいですね。それでもお腹周りが怪しい人はよく見かけますが・・・。
ちょっと古いか?
最近はシャツジャケットやシャツアウターのようなアイテムが出てきており、それらが薄手カーディガンのポジションを完全に奪っているような気がします。
こうなってくるとハイゲージカーディガンスタイルがちょっと古く見えてくるというもの。
じゃあ羽織りではなくインナーとして使おうかという話になりますが、それもちと古いかもしれない。
数年前からメンズファッションにシンプルコーデが浸透しており、レイヤードを極力減らしたスタイルが好まれる傾向にあります。
例えば僕は昔スーツやジャケットの下にカーディガンを挟むスタイルをよくしていました。でもある時期を境にパタっとやめたんですよね。
その頃というのはちょうどノームコアのようなシンプルスタイルが出始めた頃で、個人的にもカーディガンを中に挟むのがちょっとくどく感じるようになったんです。
最近はファッショニスタを中心にレイヤードスタイルを見かけるようにもなりましたが、それでもハイゲージカーディガンを使っているケースはほとんどありません。
じゃあハイゲージカーディガンは使い勝手の良くないオワコンなのかというと、そうではないと思います。
魅力
ドレス感
ハイゲージカーディガンにはミドルゲージにはない「ドレス感」があります。
カーディガンに限らずですがハイゲージニットには光沢感があるので、ドレス、クールな印象を出せるんですよね。逆に言えばミドルゲージは紡毛素材が基本になるのでカジュアルな印象が強くなります。
どちらもメリットがあるのでコーデによって使い分ける必要があるのですが、特に30代以上の男性は「大人」として一定のドレス要素をコーデに入れておいたほうがいいので、ハイゲージには慣れておくといいかなと思います。
とはいえ・・・
先ほども話しましたように、ハイゲージカーディガンは着こなしが難しい。着ても凡庸な、古臭い、最悪ダサいコーデが出来上がりかねません。
そういったコーデの代表格として、ハイゲージカーディガン、Tシャツ、デニム、ボディバッグの合わせを僕はすぐにイメージするのですが、おそらく同じようなイメージを持っている方もいるはず。
イメージは大事です。だって脳がこれまでの記憶を統合して瞬時に判断するんですからね。
であれば、まずはそのイメージから脱却するために、Tシャツを使わないコーデを目指すのはどうだろうか。春夏ならまだしも今現在秋冬ということなので、尚さらTシャツ以外のアイテムが活きそうです。
そして先ほどハイゲージカーディガンが難しいとした要因3つ「中庸」「薄い」「古さ」を克服するような着こなしを意識してみます。
コーデ
アンサンブル
まずご紹介するコーデはニットオンニット、つまりアンサンブルスタイルです。
中にハイゲージのクルーネックを持ってきました。
先ほどハイゲージカーディガンはボリュームが出ないのが難点という話をしましたが、同色、同ゲージのニットをインナーにすると、二つで一つというような見た目になり存在感が増します。
PATNS: entre ami
SHOES:adidas
タイトストレートのデニムにアディダスの定番スニーカーを合わせたカジュアルなコーデですが、アンサンブルが大人っぽく、ちょっと綺麗めに仕上げてくれます。
中のニットをタートルにするのもおすすめです。
実際僕はこっちのスタイルでいる方が多いですね。
ミドルゲージでは表現しにくいドレス感、時にノーブルな雰囲気も出せます。
言うまでもないことなのですが、Tシャツを使うのは全く問題ありません、というかお洒落に決まる定番スタイルなのでぜひやって頂きたいのですが、何度も言っているように簡単なようで難しいコーデです。
スキルの高い人はめちゃお洒落に決まりますが、なんとなく合わせてしまうとそのへんにいるおじさん感がでます。大人カジュアルはサイズ感、丈感が命なので、そこを極めていないと同じアイテムを使っていてもまるで違うコーデが出来上がります。
それだったら難易度の点から、まずはアンサンブルを試してもらった方がいいかもしれません。
コットンタートル
二つめのコーデはコットンタートル合わせです。
PATNS: nonnative
SHOES:pellcio sunny
先ほどはニットのタートルを合わせましたが、コットンもおすすめです。
ポイントはやはりタートルであること。
同じコットンでもTシャツだと再三申し上げているように凡庸なコーデになりかねません。
その点、タートルは凡庸なイメージから脱却できるのと同時に、もともと大人っぽいアイテムなので、今回のようなハイゲージカーディガンコーデにうってつけというわけです。
アンサンブルと違って、インナーの色を変えるのもありですね。
特に画像のようなモノトーンコーデは大人っぽさが増しておすすめです。
ちなみに今回使用した全てのハイゲージニット、コットンタートルはユニクロのものです。めちゃくちゃ使い勝手が良いのでおすすめですよ。
まとめ
- カーディガン人気の中で、薄手のハイゲージカーディガンはあまり注目されないが、ミドルゲージでは表現しにくいドレス感を出せる
- ボリュームが出ない、または凡庸なアイテムであるが故に実は着こなしが難しい
- 中に着る服にTシャツを選ぶのは一旦やめておこう
- アンサンブルの着こなしがおすすめ
慣れてきたらインナーにTシャツを入れた定番スタイルに再チャレンジしてみましょう。やっぱりカッコいいから。