こんにちは、遊佐です。
3年半以上前にこんな記事を書いたことがります。
当時はそこまで馴染みのなかった、ある意味異様とも言える全身黒コーデがいけてるのか?どうすれば攻略できるのか?について書いた記事です。
今では「全身黒コーデ」という概念はずいぶんと浸透し、一般化しました。
トレンドが定着したこのタイミングで、改めて「全身黒コーデはダサいのか?」について見解を出しておきたいと思い、今回記事にした次第です。
結論から言うと、変わらずダサくないのだが、個人差が目立つようになっています。
- メンズの全身黒コーデはダサいのか?
- 同じような格好なのに、自分はダサく見える
- オールブラックコーデが似合う人になるには?
- 全身黒コーデを一歩進めるコツは?
【もう一歩先へ】改めて、メンズの「全身黒コーデ」はダサいのか?
一般化した全身黒コーデ
冒頭でお話ししたように、3年前は全身黒コーデという概念が一般層には今ほど馴染んでいませんでした。
取り入れる人が少なかったのと、ネガティブなイメージ(おたく、こわい、きめすぎ)がつきまとっていたこともあって、まだまだ一部のファッション層にしか受け入れられていませんでした。
つまり、マス層からの理解を得られない故の「全身黒コーデはダサいのか?」という話だったんです。
でも3年経った今は違います。
それはブログ記事など、全身黒コーデを紹介するコンテンツがかなり増えたことからも明らかです。それこそ僕が記事を書いた3年前は、他サイトで全身黒を取り扱っているところはほとんどありませんでしたからね。ググってもらったらわかるとおり、個人サイトから企業サイトまで多くの記事が2022年以降に投稿されています。
YOUTUBEにおいても、黒コーデが取り扱われることも多く、迷ったら黒ぐらいのレベルでおすすめされることが多くなりました。
コーデのテンプレートも普及されているので、よほどの不器用さん以外は、そつなく黒コーデを取り入れることができているはずです。
一般化したことで、「全身黒コーデはダサいのか?」についての話は過去の話のように思えるかもしれませんが、トレンドが一般化すると、えてして面白みがなくなるもので、それが転じてダサいという印象に繋がることがあります。
一般化すると面白みがなくなるのは、周りとの差異がなくなって目立たなくなるからですが、ファッションにおいて面白みがないというのがネガティヴなことかというと必ずしもそうではありません。
同じ条件下での差
ファッションなのだから周りと差をつけたいと思うのかもしれませんが、それは高感度の観点からは良くても、好感度の観点からするとアドバンテージになりません。むしろひかれてしまう可能性すらあります
大人の男性にとっては好感度の方が間違いなく大事ですので、高感度の観点で周りと差をつけてやろうなどとは考えないほうがいいでしょう。
好感度のある格好とは、「お洒落」ではなく「かっこいい」が指標になりますので、たいていは普通と言われる一般化した服装を指すことが多いです。
好感度がありつつ周りと差をつけるためには、他の人と同じような格好をしている、つまり同じ条件下でいることが前提になります。
そして横一線の格好だから生まれる差分こそが、「似合う人」という概念を生みます。
似合う人になる
あの人は似合うとか似合わないとかよく言いますが、それはサンプル数1だけじゃ分からないことで、大量サンプルがあるからこそ初めて分かってくることです。
つまり全身黒コーデをする人たちがマス層に移行している今、「全身黒コーデが似合う人」が登場するようになっているということです。
別の視点で言えば、全身黒コーデというカテゴリー自体がその一般化によって、面白みが相対的に下がっています。全身黒コーデがダサいとされるとしたら、それはあまりにも量産されているが故、価値が薄まってチープさとして滲み出るようになったからです。
しかし逆に言えば、ちょっとした工夫で差が生まれやすい状況でもあり、その差を作ることができれば、全身黒コーデが似合う人になれます。
そしてそれこそが今、「全身黒コーデ」を実装する醍醐味です。
差を生むには?
3年前の記事で書いた、全身黒コーデのコツ。
- 全身ピタピタシルエットは避ける
- 素材感を変える
- インナーはカットソーかニット(シャツは避けて)
- ジャケットはNG
- 肌の露出を増やす
- 少しだけ色を取り入れる
これらは今やどこのサイトでも大体似たようなことが書かれており、誰もが実践できるようになっているため、やってて当たり前でなんら差別化にはなりません。
つまり差を生み出すには、これ以上のことに気を遣う必要があります。
ポイントは「素材合わせ」と「フォーマルの意識」の2点。
素材合わせ
素材合わせとは、上記の「素材感を変える」を一歩進めたものです。
これは黒コーデに限らずですが、トップスとボトムスとでテイストが違う組み合わせをしちゃっていることが少なくありません。
例えば上の画像。
ボトムスはドレープが入りやすい滑らかな風合いの生地が使用されています。
それに対して、同じくドレープが綺麗に出る滑らかな風合いの生地のTシャツを合わせています。
もしこのパンツに、硬く厚みがあるTシャツを持ってくると、生地感が合わず、いまいちなコーデになります。
でもそこまで気を遣える人は多くありません。だからこそ差がつくポイントになります。
生地の厚みや風合い。これらは意図的に合わせにいく必要があります。
フォーマルの意識
黒は洋服において最もフォーマルな色であるということを、しっかりと認識しておくべきです。
世に広まっている全身黒コーデの解説にはそのあたりの概念が抜けているため、定型コーデがガキっぽかったり、やんちゃ(ある種の下品さ)だったりすることが多いんですよね。
全身黒コーデの最大のメリットはカジュアルスタイルを大人っぽくできることなので、そうなっていなかったら、ある意味異様ともいえる全身黒コーデをわざわざやる意味がないわけです。
過去色々な記事でお伝えしていることなのですが、何のためにやっているかということを知らずに表層的な理解にとどまっていると、こういうことが起きます。
テンプレを機会的に取り入れるのは時短という意味ではとてもいいのですが、逆に言えばそういうところで本質的に理解している周りの誰かと差が出るということを知っておいたほうがいいでしょう。
それは反則
最後に、先ほどのコツの一つ「少しだけ色を入れる」ことについて補足しておきます。
色を少し入れることに関して、白Tを用いることを全身黒コーデ攻略のコツとする意見が見受けられますが、僕に言わせればそれは完全に掟破りです。
こういうやつですね。
これはもはや全身黒コーデでもなんでもなく、モノトーンコーデです。
全身黒コーデと銘打つのであればストイックに全身黒で縛る必要があり、だからこそ全身黒コーデという異質なコンテンツを訴求する価値がある。
なので白スニーカーを用いるのも、もちろんNGです。
「ほんの少し」というのは、基本色はあくまで黒であり、黒以外の色が付属されていることを言います。
例えば白ソール仕様の黒スニーカーとか。
これです。
全身黒コーデに限らず、白ソール黒スニーカーは有用なので、一足持っておくことをおすすめしますよ。
まとめ
- 全身黒コーデ、オールブラックコーデが一般化したことで、ブログなので紹介されているテンプレコーデの価値が相対的に薄まり、以前ほど面白みがなくなってきている
- テンプレコーデが増えたからこそ、「全身黒コーデが似合う人」になれるチャンス。ちょっとした工夫で差がつきやすくなっている
- その工夫とは、「素材合わせ」と「フォーマルの意識」
全身黒コーデ集団の中で抜けた存在になりましょう